四国山岳紀行 No453-110324 琴弾山(ことひきやま) 70m △3(琴弾山)
                          香川県観音寺市八幡 地図 観音寺(北西)  山岳紀行トップヘ


         橋の向こうが琴弾八幡宮                     境内入口の鳥居と琴弾山

琴弾山は市街地を挟んだ財田川河口近くの右岸に有って、山頂展望所からは眼下に松原の中に描かれた名勝「銭型砂絵」が俯瞰できる。麓には桜の名所の琴弾公園や有明浜の松原など見所が多い。今回は東麓に有る八幡宮の大鳥居を潜った側の参道の石段から登って行く。


               大鳥居の右に有る鳥居から山門を潜り参道の石段を登って行く

広いゆったりした381段の石段は山頂の本殿まで続く。途中には元暦二年(1185)源義経屋島合戦の後、平家追討を祈願して奉納したという「木乃鳥居」が保管されている。また参道脇には船霊大神、高良神社、松童神社、宮阪天神、風之神社、五所神社、蔵谷神社、青丹神社が有る。長い石段を登りつめると山頂の本宮に着く。


          源氏所縁の木乃鳥居                       菅原道真命の宮阪天神

本宮脇には住吉神社、若宮神社、武内神社、社務所、休憩所などが有る。山頂の琴弾八幡宮は大宝三年(703)三月、この山で修行していた日証上人が八幡大菩薩の乗った船が近くに漂着したのを見つけ、里人と共に船を山頂に運び祀った事に始まると伝えられる。そのとき、船の中から琴の音がしていたことから「琴弾」の社名となった。


                   銅製鳥居の石段を上がると山頂の本殿に着く

本宮から少し西に下って行くとドライブ道に出る。車道を100mほど下って行き、カーブの所から遊歩道を登って行くと、間もなく三角点の有る58.3mのピークに着く。藤棚とあずま屋が有って中ほどに、「朝海動久とも みえぬ白帆の連りて あさしつうなり せと乃うち海」 と刻んだ石碑が立っており、裏には昭和八年一月二十一日と記されている。ここからは東に観音寺市街、西には瀬戸の海が垣間見えている。


                         三角点の有るピーク

ピークから引き返し車道に出て、向かいの小道を登って行くと岩の有る展望所に着く。眼下に銭型砂絵が俯瞰できる場所で説明板も有る。これは寛永通宝を模った東西122m、南北90m、周囲345mの巨大な砂の芸術で、寛永十年(1633)高松藩主、生駒高俊の領内巡視を歓迎するため住民が一夜で造ったという。


                     眼下に寛永通宝の砂絵が俯瞰できる

付近の有明海岸は白砂青松で知られる公園で桜やツツジの名所。根上り松をはじめ希少な形の松や銭形、などの見どころが点在。隣接して世界のコイン館、郷土資料館などが有り、1.6kmに及ぶ海岸線は海浜植物の自生地で江甫草山まで続き、瀬戸内海国立公園に含ま れている。


                       車道から分かれて札所観音寺へ

展望所から銭型砂絵を見学して車道を北に下り、途中から道標に従い遊歩道を行くと、大楠の有る四国霊場観音寺に下り着く。今から1300年ほど前に、日証上人が琴弾八幡宮の別当として創立した。大同年間(806-809)弘法大師が7代目住職のとき、本尊聖観世音菩薩をはじめ七堂伽藍を建立し観音寺と改めた。


                        寺の境内に咲く椿と花梅

四国霊場88ヶ所の内、琴弾八幡宮が68番、観音寺が69番となった。明治初年、神仏分離で、琴弾八幡宮の本地仏を西金堂に移し、神恵院68番の本堂としたので、四国霊場唯一の珍しい1寺2霊場となっている。寺の山門を潜って住宅地の生活道を登山口の駐車地に戻った。

《コースタイム》 神社登山口 15分→三角点 5分→展望所 10分→札所観音寺 10分→神社登山口
          歩行時間 約40分 登山道 遊歩道として整備されている   
          駐車地 琴弾神社境内  難易度 ★ 
         
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