四国山岳紀行 No448-110221 博智山(ばくちやま) 237m △無
                        香川県三豊市詫間町香田 地図 仁尾(北西)  山岳紀行トップヘ




この山は仁尾町に有る妙見山の東隣に位置する山で、山頂からは旧詫間町のほか、瀬戸内海の美しい景観が一望できる。30年ほど前までは子どもの遊び場として入山できていたが、松くい虫の影響で松が倒れるなどして登山道が荒れ、最近地元地区の住民有志が、登りやすいようにボランティアで整備していて、見晴らしの良い場所にベンチなどをを設置した。


                         県道海岸線に有るアクセス道入口の道標

登山口は山の北側を走る海岸線の県道から、またバイパス道から案内板に従ってアクセス道を進んで行くと、随所に設けられた道標が登山口まで案内してくれる。登山口には駐車スペースが有って竹杖が用意されており、整備された登山道が奥に延びている。


         竹杖が備えられた登山口                     最初の急坂の登りと眺望

登山道は間もなく西に向きを変えて急坂となる。高度が上がるにつけて須田の街並みと、塩生山が見えてきた。急坂を登り詰めると森林帯に入り、「かえる石」と書かれた標識が有る。上に有る石がかえるに似ているからか、尾根に出た所はベンチが置かれていて眼下に絶景が広がる。


            かえる岩の標識                          整備された道

ここを過ぎると露出した岩が多くなって、「スロット岩」や「パチンコ岩」などの標識が目に留る。また「勝運坂」と記された案内板もある。この山の名前にちなみ、勝負事の聖地として定着させる計画を練っており、地域住民らがにぎわい創出に向け期待感を込めて見守っているそうだ。


           展望所から塩飽諸島                      右肩上がりの縁起看板

途中の足場の悪い岩をノミで削り、石段を作って登山道を整備されている渡辺さんという人に出会った。 根気のいることだが、迷わないように道標をつけたり、急坂には階段やロープをつけようと着々と準備中だとか、また市や地権者に許可をもらって景観を損なう枯れた松の木の伐採など、することは山ほど有るらしい。頭の下がる思いである。


          石段を作る渡辺さん                        東に展望が開けてくる

昨年4月、当時を知る住民が自治会で登山道の整備を提案。賛同した約40人で博智山登山道整備実行委員会をつくり、地権者らと協議を進めてきた。地域のにぎわい創出に向けたアイデアでは、山の名前を生かし、登山道の坂に「招運坂」「勝運坂」と縁起のよい名前を付け、看板を設置してきたそうだ。今後も知恵を絞りこの地元の山を魅力あるものにして発信していきたいと語る。。


                     いろいろな岩に名前が付けられている

前方が開けると八合目に有る八畳岩(はっちょ)展望所に着いた。名の通り八畳ほどある平らな一枚岩に立つと、眼下に詫間町と三野町の町並みが広がり、貴峰山・毘沙古山・竜王山、左後方に天霧山・弥谷山・黒戸山、その左奥に飯野山と丸亀や坂出の街並み、右手には五岳と大麻山などの山並みが奥に霞んでいる。


                          八畳岩からの展望

目を左に移せば岬に突き出た塩生山を前景に、塩飽諸島が青い海原に浮かんで奥に瀬戸大橋が白く光り、素晴らしい絶景に感動する。展望を楽しんで山頂に向かう。雰囲気の良い森林を登り詰めるとベンチと標識の有る山頂に着いた。


                           整備された山頂

山頂は狭くて眺望はいまいちだが樹間から西に妙見山、南に高木尾山が間近に見えている。妙見山へはここから半時間ほどで縦走出来るそうだが、登山道は未整備だとのこと。まだこつこつと整備作業をしている渡辺さんと有志の方々に招運と感謝の言葉を託して、ミツバツツジが咲く頃また訪れてみたいと思いながら縁起坂を下って行った。

《コースタイム》 登山口 30分→頂上 20分→ 登山口
           
          歩行時間 50分 登山道 整備されている  
          登山口の路肩駐車場  難易度 ★★ 爽快度 ★★★★           
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八畳岩よりの展望                          東側からの博智山