四国山岳紀行 No415-100331 前山 (まえやま) 222m △無
                          香川県三豊市詫間町 地図 紫雲出山(南東)  山岳紀行トップへ


       荘内半島の真ん中に位置する前山                  南側の登山道から見た前山            

この山は香川県三豊市詫間町名部戸(なぶと)地区の東側に位置し、マイナーな山なので地元の人以外には殆ど知られていないのではないだろうか。春先に荘内半島の海岸線をを仁尾町から詫間町に入ると、コバノミツバツツジのピンクに染まったこの山が眼前に現れる。


        奥に見える前山と横峯山のコル                  コバノミツバツツジが咲く山肌

右奥にはこの山の尾根続きの山火事で禿げた横峯山が見えている。横峯山に登ったときに峰続きの西側のピークが気になっていたが、今回ここに登る機会を得た。一般に登られていない山なので登山道などは無いので、今回は登れそうな横峯山とのコルから登ってみることにした。

横峯山の登山口である砂防提の下に車を置いて、提の上に続く荒れた作業道を進んで行く。焼跡の植樹が終って人が入らなくなった道は、ここ4.5年の間に成長した樹木の枝が道に張り出し、道にも樹木が生えて今は砂防提の上までは車で入れない状態になっている。


                  砂防堤までは下に見える民家の側から登り始める

上の砂防提から続く登山道も両脇の樹木が成長して、赤松の枝などを払いながらの登りとなる。今はかろうじて判るコルへの分岐から小沢を跨いでコルに向かう。確りした道が残っているが、枯れた松の倒木などが所々道を塞いでおり、最近はこの山へ人の入っていないことが窺われる。


         コルの尾根からの紫雲出山                    背丈以上のブッシュが続く

この辺り相変わらずワラビが多く生えている。谷の上で道は左にカーブすると藪で行き止まりとなったので、歩きやすい所を見つけてコルまで直登して行く。コルの樹木も今は随分と大きくなって、その間の尾根を西に向かって所々大きなワラビが群生している中を進んで行く。

眼前に山全体が樹林に覆われた目指す222m峰が近づいてくるが、踏み跡は次第に細くなって獣道だけが頼りとなる。登りにかかる頃からその獣道も消えてブッシュに突入していく。樹木のブッシュをかき分けながら登って行くと頂上らしき笹原に出た。


                        山頂もブッシュでこのとおり

山頂はやや広く南に延びており、深い笹を分けながら進んで行くと、樹木の間から眼下に見覚えのある名部戸の集落と丸山島が見えてきた。ここからは急に下っており、昔は名部戸からの登山道が有ったようだが今は完全に消えているようである。


                  山頂の南端から少し蔦島や丸上島が見えている

期待した眺望も無いスズ竹と樹木の点在する山頂なので、すぐ往路を下山することにした。山頂の取り付き点まで戻ってブッシュの中を下って行くが、方向を間違えたらしく、眼下に名部戸の奥の谷合と、その上に横峯山から北に派生する立石山243mが眼前に見えている。

確か登って来た横峯山のコルは東の方向で有るので、ブッシュの急坂を見覚えのある頂上近くまで戻って方向修正をしながら下って行くが、どうしても北方向へ下っていく。おかしいと思って木に登ってみると横峯山に続く尾根は右上に見えている。また頂上近くまで戻ってみる。


                   この季節ヤマザクラとコバノミツバツツジが咲く

後で地図を確認すると、頂上に出た場所から山頂は南に曲がっているので、長い山頂を引き返して思い込みで真っすぐ山頂を下ると、北へ下って行くようになるのが判った。人間の思い込みとは方向感覚まで乱す怖いものである。低い山でもこんな失敗が有るので地図とコンパスは必携であると思った。


《コースタイム》 町境 5分→砂防提下 5分→上の砂防提 5分→分岐 15分→コル 30分→頂上
          頂上 40分→登山口   歩行時間 約1時間40分  
          登山道 コル手前までは明確  後は道なし藪こぎ 
          駐車場 砂防提下にスペース有   難易度 ★★★★
ぺージの最初に戻る↓↓

前山