四国山岳紀行
No410-091018 与治山 (よじやま) 186.6m △3(清少納言)
                           香川県東かがわ市 地図 引田(北西)  山岳紀行トップへ


                   岩場から見た東かがわ市街(白鳥三本松方面)

与治山は山頂に清少納言を祀った神社が有り、古くから信仰の山として慕われており、山頂まで立派な参道が続いている。山頂からは南西に眺望が開けて、眼下に東かがわ市の街並みが一望に展開する。南麓に広がる安土湾や大池などが、陽光を受けてキラキラ光る様は絵のようである。


        西側登山口方面からの与治山                    田の浦海岸から見た与治山
 
この山の登山口は西側と北側に有るが、今回は西側からの表参道を辿った。国土地理院の地図にもはっきりと、表参道の点線が山頂まで記されている。R11から県道122を進んで登山口の有る小松原地区に入ると、どっしりとした山容の与治山が眼前に迫ってくる。田園造成地の中にぽつんと小さな島のような小山が現れると登山口は近い。


          経ケ島と呼ばれる小山                        西国風の清少観音像

この小山は経ケ島といわれて承元の頃、念仏の元祖円光大師が鳴門に有る鬼骨寺を訪れた際、「法田を拓く基たり給え」と観音経の一巻を海に投じたところ、この島に漂着したのが名の伝われらしい。昔はこの辺りは入江だったようだ。経が島の東に変わった建物の清少観音像があり、ここから農道が赤い鳥居に続いている。


                       登山口の赤い鳥居と奥の鳥居

赤い鳥居からは与治山山頂神社に至る表参道で、小高い奥に見える鳥居の前まで車が入れる。鳥居の前は広場になっていて、手水石の横には説明板が有る。鳥居の奥に続く広い参道はよく手入れされており、地元の人々の信仰の篤さがうかがえる。広葉樹のトンネルを過ぎるとしばらく竹林が続く。


                        
参道は広く歩きよい道が続く

竹林を過ぎると雑木林となって、道に沿って虎ロープが張ってあるので、山林には入るなだろうか。広いなだらかな道がしばらく続くと、自然石の石段の登りとなって丁石も現れる。林の下からバオウーと大きな鳴き声が聞こえた。象のような鳴き声である。まさかこの山に、そういえば麓に白鳥動物園が有たっけ。


          尾根の下の巻き道を進む                      コルからは石段の登り

折り返しながら登り詰めると尾根に出た。すぐ道は尾根道と巻き道に分岐しており、左側の巻き道を進んで行く。樹木の間から目指す頂上が見え隠れしている。道脇にはツワブキが多く自生しているが、まだ蕾で花は見られない。しばらく進んで行くと、尾根道と合流地点のコルに出た。


                    石段を登り詰めると神社の有る山頂に着く

コルからはワンピッチで小岩と石段を登り詰め小さな鳥居をくぐると、赤い屋根の神社が建つ山頂に着いた。一段高い神社の裏には三角点が有り、隅に「さぬき里山会」の山名標識とその下に不動尊が祀られている。ここからの眺望は西に開けて、西に続く山並みと白鳥津田方面の弓形の海岸線が美しい。


           三角点と奥に不動尊                        素朴な作りの神社

赤いトタン屋根の素朴な神社は地元では「清少納言さん」と呼ばれ親しまれている。平安の文人清少納言がこの地に漂着し亡くなったとの伝説が残っており、悪病のため流された清少納言は、この白鳥の海岸に漂着、里人が厚く看護したが亡くなり、都の見える海に面したの峰に葬ったという。


          神社の前から南東を望む                      三角点から北西を望む

その地に建てられたのがこの与治山神社、女性の病や縁結びに御利益がある神様として、今も九月の縁日には多くの人々が参拝に訪れるという。神社の前からは眼下に陽光を受けて、キラキラ光る安戸湾と浮かぶ小島が絵のように美しい景観を醸し出していた。                    
                                             
《コースタイム》 引田インター 15分(車)約4km→登山口 40分→頂上
          頂上 30分→登山口   歩行時間 約1時間10分
          駐車場 登山口に有り 登山道 整備されている  難易度 ★★
 
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