四国山岳紀行 No397-090409 御殿山 (ごてんやま) 85m△無
                           香川県高松市庵治町 地図 五剣山北西  山岳紀行トップへ


                   展望台からは島々の浮かぶ備讃瀬戸が広がる

この御殿山は庵治町の北西端に位置し、藩政時代には藩主の御殿(別邸)が置かれた景勝地で園地になっていて、展望所から備讃瀬戸を一望することができる。南麓の高台には皇子神社が有って、映画「世界の中心で愛をさけぶ」のロケ地のひとつで、ここは町内と漁港が一望できるロケーションにある。平成15年にこの町でロケが行われたことは知ってはいたが、庵治町の里山を訪れて偶然にもこの地を踏むことになった。



                       皇子神社から庵治連山と五剣山

以前から気になっていた五剣山の北側に見えている庵治連山を訪れる機会を得た。里山であるので何とかなるかと思い、地形図を頭に叩き込んでの出発となった。高松中央ICで降りて道路が良くなったせいか庵治町まで30分とかからなかった。先月末から高速道値下げで、ここまで1000円とは軽い財布には大いに助かる。


                    皇子神社拝殿と神社から山頂への遊歩道

庵治町に入ると石屋の看板がやたらと目に付く。五剣山西側にある女体山全体は石切り場となっていて、山肌はえぐられて痛々しい。ここは昔から庵治石で有名な石の町だ。墓石やモニュメントなどの見本が道路沿いに並ぶ。人々の生活に何かが何処かで犠牲になっているのを忘れてはならない。この地の女体山も┄


                  松平公が備讃瀬戸を眺めるイラストと山頂の展望台

そんな光景を見ながら小さな峠を越えると、遠見山を盟主とする庵治連山が眼前に姿を現した。先ず北端の大仙山を目指して進んで行く。集落を過ぎて海の見える峠に出ると、小さな池の側の桜の咲く広場に着いた。北側に小高い山が見えているので、山道に入る車道を進んで行くと、ジョキングしているご夫婦がいたので聞いてみた。


                    山頂からのどかな風景をバックに記念撮影

この上の山は権現山(御殿山) と言うそうで、この道を進んで行くと回った所に神社が有って、そこで映画のロケが行われた所だと教えてくれた。進んで行くと小さな白い灯台が道脇に有って、その向こうにあずま屋の有る展望所が、ここから瀬戸の海を眺めなさい。というようにロマンチックに佇んでいる。


                   整備された休憩所からは五剣山も見えている


道沿いには地元の老人会がいろいろな花木を植えていて、今は盛りと桜、椿、などの花が道行く人の目を楽しませてくれている。そんな花の道を大きく南にカーブした所を少し進んで行くと、神社の石段とロケ地となったブランコの有る広場に着いた。眼下には庵治町の町並みと漁港、入り江の向こうに屋島が備讃瀬戸へ裾野を落としている。


          神社から遠見山を望む                        休憩所から眺める屋島

眼前には、五剣山がこの地の盟主のように堂々と、いかついた姿で聳えている。近くには遠見山を主とする、これから登る庵治連山が一望に見えて感慨である。ここから神社の石段を上がって行くと、立派な構えの拝殿を取り囲むように桜の花が満開となって、一段と周囲の風景を引き立たせている。


                     神社境内にある稲荷社と満開の花桃

皇子神社は王子権現、或は皇神宮と奉称せらる。初め江ノ浦海浜に鎮座ありしを天和元年松平頼重此の地に遊びし時参拝奉幣のことありて、且つ江ノ浦より今の地に遷して社殿を改築せりといふ。(香川県神社誌) 眼下に美しい風景を見ながらフェンスに沿って行くと、。御殿山山頂への登山口が有る。遊歩道に沿って山頂まで草花が植えられ、地元の人々のこの山に対する愛着心がうかがわれた。


                        道脇に植えられたボケの花

山頂は平らで広く、あずま屋の有る円形の展望所が整備されて、眼下に瀬戸の海が広がり、島々の間を大型船がゆっくりと通って行く。のどかな風景が展開する離れがたい場所だ。御殿山展望台についての説明板によると「御殿山は南に皇子権現、東に古御殿、北には御殿の浦をめぐらした松平家にゆかりのある風光明媚な山である。



                      こちらはマンリョウ(万両)とツバキ(椿)

頂上には三ケの巌が正しく並べられて「三座岩くら」の形式が整い、大昔から祭りの場として神聖視され、御殿ができてからは山番、見張り番などに守られ一般には立ち寄りがたい山であった。大正十三年に松平頼壽伯が庵治町へ教育視察に来られた時、当時の村長奴賀博は御殿山の展望台に案内している。



                     展望所からは優美な形の屋島が浮かぶ

昔は小学生が遠足に来たり、町外から来客があった時に弁当を持ってここに案内した大変景勝の地である。」と記されている。下りは西側から上ってきている遊歩道を下って行くと、先ほどの車道脇のあずま屋の有る展望所の所に下ってきた。車道沿いに植えられた花々を見ながら神社下の広場まで戻った。


《コースタイム》 高松西IC 25分(車)→御殿山入口車道 3分(車)→あずま屋の有る展望所 2分(車)→
          神社下展望ロケ広場 10分→御殿山山頂 5分→あずま屋の有る展望所 15分→
          神社下展望ロケ広場   歩行時間 約30分
          登山道 遊歩道として整備されている  難易度 ★
 
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