四国山岳紀行 No393-081220 磨臼山 (するうすやま) 119m △無
                             香川県善通寺市 地図 善通寺 北西  山岳紀行トップへ


          鶴ヶ峰の右に磨臼山                        南側から見た磨臼山

善通寺市の鶴ヶ峰や磨臼山は、標高の高い大麻山の北麓に有って、大麻山に圧倒されてあまり目立たない里山である。しかし国土地理院の地図にはちゃんと山名が記されており、里山フアンであれば登って見たいのは誰しも同心であろう。

この山は鶴ケ峰のすぐ東に位置する里山である。「磨臼山」変わった山名、どう読むのだろうか。(うす)は判るのだが(ま)、(みがく)、(する)、(とぐ) など、いろいろ読み方があるようで、まあいいか、地元の人に聞いてみようと出かけてみた。


         みかん畑の奥から登る                          県道脇の進入路

どこの山でも同じだが未踏の山は登山口を探すのに苦労する。先行者のHPや地図を参考にしたりするが、それでもマイナーな山は登山口は判らないことがある。里山のような規模の小さい山であれば、山麓を回ってみるのだが、なかなか思うように見つからないときがある。


           よく目立つ野茨の実                        落葉踏みしめ山頂へ

そんなときは地元の年配の人に聞いてみることである。麓で畑仕事をしているお爺さんなら大抵詳しい情報を得られるであろう。人に会えなかったら山麓を回ってみると、山へ入っている林道や小道が見つかると思う。ある道は畑や溜池で行き止まりとなったり、いろいろ経験になって勘を養う。


          少し藪っぽい中の登り                       柊(ヒイラギ)も生えている

この山もそんな山であった。昔は四方から登山口が有ったようだが、近年は伝統の行事(燃料にする松葉や枯れ枝集め、松茸狩り、山頂での雨乞い行事など)も廃れて山に登ることが無くなり、どの里山も荒れている所が多い。南側にセメント舗装の農道が山に入っているので、ここから登って行くことにした。


          ハゼの紅葉が映える                        藪っぽい山頂近くの登り

農道は折り返しながらミカン畑で終点となった。見上げると山頂はすぐ上に見えているので、猪よけのフェンスに沿って登って行くと尾根に出た。ナラの落ち葉が厚く積もった中を登りつめると、平らになった山頂に着いた。奥に建物のようなものが見えているので、近づいてみると巨大な臼の形をした岩が有った。


                        幟を立てていたという石柱

二段に重なった岩は昔よく見た碾き臼のようにも見える。なるほど山名の由来はここから来ているのかと納得する。その隣には散らばった大岩が数個点在して、側に何とか記念と刻まれた石柱が立っている。周囲は開けていて明るいが展望は無い。大岩の下の方で何かガサガサと音がする。


           大岩の側にある小岩                        二段重ねの大岩

覗いてみると鎌を手にした相当なご年配のお爺さんがいた。桧の手入れに時々ここまで来ているという。そういえば西側は山頂付近まで植林されている。昔は山頂付近は木が生えていなくて、すこぶる見晴らしがよかったらしい。あの記念の石碑は昔、のぼりの旗を立てていたという。


           山頂の大岩の南面                         山頂からの大麻山

そんな会話をしていると正午のチャイムが街から聞こえてきた。「もう昼かい、下りなければ」とお爺さんは植林の中へ消えていった。それにしてもこの大岩に巡り合えてちょっとした感動であった。記念撮影をしてナラの落ち葉がふかふかに積もった中を、青空に映えるハゼの真赤な紅葉を仰ぎながら下っていった。


《コースタイム》 善通寺インター 15分(車)約4k→登山口 30分→頂上 25分→登山口   
          歩行時間 約45分 登り 25分 下り 20分
          登山道 荒れている  難易度 ★★★
 
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