四国山岳紀行 No383-081113 鎌谷山 (かまたにやま) 1435.2m △3 (鎌谷)
                                高知県いの町 地図 瓶ヶ森 南東  山岳紀行トップへ


                  鎌藪林道からの眺望 左から手箱山、筒上山、岩黒山

鎌谷山(1435m)は伊予富士の南方に位置する上瀬戸山(1538m)と長沢山(1428m)の中間辺りにあり、県境の脊梁山脈から見て、これらの山は一段高さこそ劣るが、堂々とした山塊は、岳人であれば登頂意欲を掻き立てるであろう。しかしながら、これらの山々は登山口までアプローチが長く、また一般にほとんど登られていない山なので登山道は無く、ルートを模索しながら自己判断力で登らなければならない。


                      現在地分岐の林道鎌藪線への入り口

幸いにも西からは鎌藪林道(途中から自念子林道に変わる)、東からは竹ノ川林道が相当標高を稼いでおり、これらを利用すれば登山口までアプローチも比較的容易であるが、反面マイナーな山なので地形を把握していないと、登山口を探すのに苦労するかもしれない。


         鎌藪林道途中からの瓶ケ森                  登山口の広場 奥は林道分岐点

今回は竹ノ川林道は崩壊のため、西側の鎌薮林道を経由して登ってみた。R194長沢交差点から県道石鎚公園線に入り、15kmほど走って寺川方面に向かい、800mほど進むと鎌薮林道の入り口がある。ダート道であるが工事関係の作業車が出入りしているので、竹ノ川林道より路面は広く走りよい。


                        上瀬戸林道広場の登山口

林道に入り標高を上げていくと奥に屹立した上瀬戸山が見えてくる。途中の治山工事現場を過ぎると、そこから先は最近車があまり入らないのか道面が少し荒れてくる。谷を隔てて西奥に手箱山、筒上山、岩黒山の山塊が朝日を浴びて輝いているのが印象的だ。


         登山口から鎌谷山の稜線                      谷を隔てて自念子の頭

「から瀧隋道」を抜けると正面に上瀬戸山が目に飛び込んできた。昨年の今頃苦労して登った記憶が脳裏を掠める。その上瀬戸山の直下を巻きながら林道自念子線は東に延びて、更に鎌谷山を巻いて竹ノ川林道と交流する。標高が高いので高知県側の山並みが太平洋まで遠く見渡せる。


         登山口からの前山の岩峰                    谷を隔てて東黒森と伊予富士

林道分岐点の1227m地点から、鎌谷山の北を巻いていく林道上瀬戸線は、車がほとんど入らないのか路面は荒れているが、700mほど下り気味に進んでいくとヘリーポート用の広場がある。ここから先は林道は雑草に覆われて車はここで行き止りとなる。頭上には鎌谷山の前衛の屹立した岩峰が登頂意欲をそそる。


                      道無き稜線を頂上目指して進む

ここを登山口と決め身支度を整えて岩峰目指して分け入っていく。子規模ながら植林された桧林とブッシュの境を登って行くが、茨などが有って岩峰の下まで案外時間がかかった。立ちはだかる岩峰は右に巻いていくと、岩峰の上からは稜線に突き上げる支尾根になっており、石楠花や樅が多くなってくる。


          稜線から鷹ノ巣山を仰ぐ                    子持ち権現山が頭を覗かす

ここを登りつめると石楠花が絡む小ピークの突端になっていて、尾根は右に折れて幾分緩やかになった支尾根を稜線目指して進んでいく。尾根筋は開けていて谷を隔てて、伊予富士や自念子ノ頭から笹ヶ峰にかけての県境の山並みが手の届くような近くに見えている。ブナやモミの大木が多く見られるようになってくると稜線は近い。


                        稜線のブナとモミの原生林

原生林の中の笹を掻き分けながら登りつめると広い稜線に出た。右にもピークが見えているが、鎌谷山のピークは左と判断して進んでいくと、間もなくブッシュの笹の中に埋もれた三等三角点にたどり着いた。山名標識も踏み跡も無く、最近人が来た形跡は無いようだ。少し周りの笹を整理して三角点で登頂記念の撮影をする。


         頂上付近から南西を望む                     藪に隠れた三等三角点

山頂周辺は原生林で眺望は無く、辛うじて樹間から周辺の山並みが見える程度である。この辺りは広いバカ尾根となっていて、下る位置を間違えるといけないので、登りつめたときの位置を大きな樹木などを目印として確認しておくことが肝心であろう。幸いにもコースを間違わずに登山口広場に下山できた。


《コースタイム》 :国道R194(長沢交差点) 40分(車)15km→寺川線入り口 5分(車)0.8km→
          →林道鎌藪線入り口 50分(車)20km→林道上瀬戸線分岐点 5分(車)0.7km→登山口
          登山口 1 時間→支尾根 1 時間→頂上 1 時間20分→登山口
           
          歩行時間 約3 時間20分  登り 2 時間 下り 1 時間20分
          登山道 無し  駐車場 登山口に広場有り  難易度 ★★★★★
 
ぺージの最初に戻る