四国山岳紀行 No375-080504 黒岳 (くろだけ) 1636m △3 (保土野越)
                      愛媛県四国中央市/新居浜市 地図 新居浜弟地  山岳紀行トップへ


         天狗岳とも呼ばれる黒岳                     エビラ頂上から黒岳方面

黒岳は峨蔵山塊の稜線上に有って、どちらから見ても先端の尖った三角錐型で、天狗岳とも呼ばれている。頂上には三角点が有り、その点名は保土野越と呼ばれるように、昔は別子山保土野からこの山の西側コルを越え、熊鷹山を経由して土居町北野へ下るルートが有ったようだが、不便さで今は荒れてその影も無くなっている。



                      そそり立つ岩峰を南に巻いて行く

エビラ山登頂を果たした私たちは重い足に鞭打って黒岳へと歩を進めて行く。次の岩場のピークまではしばらく下りが続く。次第に小灌木が絡み出して歩きにくくなってくる。前方には三角錐の一見黒岳と間違うような似たピークが待ち受けている。にせピークを右に巻いてこの頂上近くを通過する。


          岩場直下を巻いて行く                       黒岳前衛のにせピーク

まっすぐ進んで行くと岩場の頂に出る。眼下に雄大な眺望が展開して思わずオーと歓声を上げる。宙に浮いたような足もとが切れ落ちた高度感の有る岩場に立つ。足元にはコメツツジよりも葉の矮小な灌木が岩場にしがみつくように生えている。眼下に別子山の深い谷筋、背後に脊梁の山並みが続く。


                        岩場を巻く難コースが続く

岩場は絶壁で下れないので少し鞍部まで引き返し、南へ下って行くと少し判りにくいが、岩場の南面直下を巻いて行くようにルート取りされている。岩場を巻き終わると確りした踏み跡に出る。アップダウンを繰り返しながら確りしたルートが黒岳まで続いているが、この間は灌木が茂って道を塞いで少し難儀する。


        こんな岩場は下れない巻道へ                   振り返ればエビラ山が遠退く

再び小さなピークを越えて行くと岩場の上を歩いて行くようになるが、先端は落ち込んでいて足がかりが悪いので、南側の巻道を利用した方がよいだろう。後はきつい黒岳の頂上目指しての登りとなる。灌木を搔き分けながら急登して行くと黒岳の狭い頂上に飛び出した。


         黒岳山頂から関川方面                       二ツ岳(左)とエビラ山(右)

黒岳山頂には三等三角点が有って、側に高松軽登山会の古びた山名板が立っている。周囲は開けて360度の眺望が展開する。振り返れば辿ってきたエビラ山が堂々とした台形の山容で聳えている。その左肩に二ツ岳が頭を覗かせている。


         山頂で休憩まだ余裕の顔                      黒岳頂上の三等三角点

目を北に転ずれば熊鷹山へ延びる尾根が続いて土居町から新居浜市街が眼下に、そして燧灘にぼんやりと島影が浮かぶ。西側にはこれから辿って行く稜線に尖った日本石の岩峰、そこから稜線はやや南に振って笹原の向こうに1546m 峰が立ちはだかる。

               これから向かう権現山(左端)と日本岩(右ピーク)

その奥にこの縦走の最終のピーク、権現山と遠く目印の鉄塔が小さく見えている。背後に東赤石山が一段と高く聳え、そして上兜山から落ちるかけさこの長い尾根、この黒岳山頂はこの縦走路中では最高の一級の眺望であろう。去りがたい山頂であるが次の権現山に向かう。


《コースタイム》 三島川之江インター 50分(車)→肉淵 10分(車)→登山口 1 時間30分→峨蔵越
          峨蔵越 1 時間30分→二ツ岳 3 時間→エビラ山 1 時間30分→黒岳 
          歩行時間 黒岳まで約7 時間30分
          登山道 エビラ山からは岩場のアップダウンと巻道の難路  難易度 ★★★★★
 
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