四国山岳紀行 No370-080402 鶏足山 (けいそくさん) 955m △無
                         徳島県三好市西祖谷山 地図 大歩危(南西)  山岳紀行トップへ

         岩場頂上から奥に梶ケ森                      アクセス道から鶏足山

この山へのアクセスは国道32号線から徳島県大歩危橋を渡り、祖谷渓有料道路の料金所のあった手前から右へ車道を詰めて行く。上吾橋集落の安楽寺手前の分岐に着く。分岐を左にとって進んで行き、大杉のある五所神社の前から分岐を右にとって、道なりに進んで行くとキャンプ場に向かう林道に入って行く。



                      鶏足山は厳しさと優しさが交差する

林道の終点が登山口のあるキヤンプ場である。鶏足山955mは頂上付近に急峻な岩場を配し、かっては修験僧の修行の場の面影をとどめている。登山口の途中にある五所神社の大杉は樹齢1100年あまり、目通り12.8m、樹高44mで県の天然記念物に指定されている。


       国体の登攀に使用された南壁                    五所神社にある巨木の千年杉

また林道の途中にある古宮岳登攀場は高さ70m 幅75m の岩場で、南壁と西壁の二つの壁からなり、国体の山岳競技大会に南壁が使われた。林道はこの古宮岳直下を通ってキャンプ場に行き着く。キャンプ場は炊事場とトイレが整備され、広場の奥から登山開始となる。


       キャンプ場広場の奥が登山口                     トイレと炊事場の設備が有る

この時期、鬱蒼とした樹林帯は落葉しており、ガレ場のような踏み跡を登って行くと、前方に立ちはだかる大岩壁が迫ってくる。見上げるこの岩壁をどう越えて行くのか心配になるが、左端に洞窟のような口が開いていて、そこへ入って行くと回り込んで上に出られるようになっている。


         立ちはだかる岩場の連続                     洞窟のような所から上へ

ここから頂上までは狭いテラスや鎖場を数か所経由してのスリルに満ちた登りとなるので、転落しないよう心して登らなければならない。岩壁の狭いテラスを通過するとコルに出る。ここからは5m 余りの垂直の鎖を登ることになるが、その前に50m 程右側に有る岩場のピークに立って眺望を楽しむのもよい。


                        狭いテラスと鎖場は命がけ

垂直の鎖場はあまり足がかりが無いので、腕力の無いものは気をつけること。鎖場を登ると次の岩場の下を左へ進んで行くと今度は3m 程の鎖場が有るが、こちらは先ほどのように垂直でないので登り易い。樹木の有る広いテラスに出ると、今度は頂上に突き上げる大岩壁の下に出る。



        最後の鎖場は上が見えない                     巻道も気が抜けない急登

35m上の岩峰頂上のテラスにかかる垂直の鎖が垂れているが、腕力の無いものは右側の巻道を登って行こう。こちらの巻道も以前と比べれば大分登り易くなってはいるが、急勾配で気が引けない。滑らないように岩や木につかまりながら登って行くと稜線に出る。


         岩峰登り口に有る洞窟                       ここをを登ると岩峰頂上

岩場ピークの登り口には洞窟が有り、その右側からテラスへ岩場を登って行く。岩場頂上のテラスは広く2 段になっていて、上のテラスに立てば眺望は一気に開け、足元は深く落ち込んで宙に浮いたような錯覚を感じる。眼下にR32 沿いに吉野川の渓谷、背後に黒滝山から野鹿池山にかけての山塊が聳える。


       頂上テラスから黒滝山、野鹿池山                    国見山、中津山方面

吉野川の流れの奥に、北には国見山と中津山、南には梶ケ森が聳え、第1 級の雄大な眺望が展開する。眺望を楽しんだら、引き返して稜線をこの山の最高点に向かおう。ミズナラなどの爽やかな林の稜線を登り詰めると、先ほどの岩場とは対照的で、なだらかな林に囲まれた頂上に着く。


                        落葉樹の林に囲まれた頂上

頂上からは林の中の水平道を200m 程進むとコルに着く。ここから北西に開けた斜面を下って行くと、この季節には足元に黄色い花が目立ってくる。幸福を招くといわれる福寿草の数少ない自生地でもある。雪解けを待って、他の草本よりも先に芽を出し、花を咲かせているのでよく目立つ。


                       最後に福寿草が迎えてくれた

一斉に陽に向かって咲く花は壮観であり、春の訪れを感じさせてくれる。見学の際は周囲を踏み固めないよう特に注意したい。自生地を過ぎて人工林の中を下って行くと、施設の有るキャンプ場の登山口広場に下り着く。この山は四季を通して楽しめるスリルと眺望の山である。


《コースタイム》 大歩危 30分(車)→鶏足山キャンプ場 30分→コル 25分→岩場ピーク 10分→鶏足山
          5分→尾根コル 20分→キャンプ場  歩行時間 約 1 時間 30分 難易度 ★★★★
          駐車場 キャンプ場   登山道 やや荒れている 鎖場難所あり
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