四国山岳紀行 No368-080326 天皇山 (てんのうざん) 346.5m △4(天皇山)
                                香川県満濃町 地図 滝宮(南西)  山岳紀行トップへ


                       頂上が森に覆われた天皇山

この山は満濃町東炭所に位置して、独立峰であるが周囲には高い山が多いので国道や平野地からは見えない。、山頂には天皇所縁の神社が奉られていたが、近年麓に満濃ゴルフ場ヒルズカントリークラブが開設され、この山の地形もすっかり変貌している。従ってこの山に登るにはゴルフ場を目指すことになる。


                     ヒルズカントリーの奥に登山口が有る

航空写真を見ると昔から有った登山道は寸断されている。東からは林道が頂上直下まで伸びているが、入り口は閉鎖されており、整地広場までは徒歩可能だが、そこからは永年利用されていないので、林道は籔化して通行困難であろう。従って登山道の取り付き点まで、西側のゴルフ場の中を進んで行くことになる。


          登山口付近からの山頂                    登山道脇に咲くアブラチャン

カントリーハウス駐車場から頂上までは700m 程だが、ここからは前山に遮られて頂上は見えない。駐車場から南南東へ向かって、広大なグリーンの中のカート道を山側目指して一番上のコースへと進んで行く。支尾根を回り込んで高度が上がると一番上のコースに辿り着く。ここでこの山の頂上が頭上に見えてきた。


                       200ヤード杭の左側30mが登山口

ここからカート道の舗装は切れて、コースの中を奥に見える200ヤード杭の所まで進んで行くと、左手に登山口が有る。人工林の中を少し進むと自然林の中を登りにかかるが、あまり登られていないらしく、道は少し荒れているが、落ち葉を踏みしめて登って行くと、北側からの広い荒れている道との合流点に出た。


                       落ち葉を踏みしめながらの登り

ここから道幅は広くなって100m程進んで行くと、東側から登ってきた林道に合流した。東に下っている林道は樹木が生えて自然に還りつつあるようだ。ここから林道の延長のような荒れた坂道を登り詰めると、あっけなく頂上の神社に着いた。手前にカンカン石が散らばっており、石彫りの立派な手水鉢が有る。


                     山頂周辺にはカンカン石が散らばる      

茅葺き屋根にトタンを覆うた参籠堂の奥に菊の御紋の神殿が佇む。周囲は鬱蒼とした杉の大木が聖地を保っている。参籠堂内には明治33年の年号の寄贈金名簿が掲げられており、一金五拾銭、壱圓など、時代の流れが感じ取れる。その後、昭和に改修が行われた際の名簿も見られる。


                        頂上にある参籠堂と神殿

ゴルフ場ができてからはご神体が麓に移されて、ここを訪れる人も無くなったのだろう。僅かな境内には雑木が生え育っており、手入れが断たれて自然に還りつつあるようだ。その茂みの中に三角点が隠れるように立っていた。山頂からの眺望は望めないが、ゴルフ場からの眺望は一気に開ける。


                      藪の中に隠れるように四等三角点

西方向には南面が崩壊した竜山、そして扇山と鷹丸山の間に象頭山が頭を覗かせている。南には阿讃山脈が横たわる。そんな素晴らしい景色を眺めながらコースを下っていると、赤い制服の美人コーチやゴルファ達の乗ったカートとすれ違った。彼らも運動に来ているのなら歩いて移動すれば良いと思うのだが偏見?そんなことを思いながら歴史と開墾の山を後にした。


                 開けた高台からは西に扇山と竜山とカントリーハウス

《コースタイム》 駐車場 5分→登山口 15分→山頂 10分→登山口 5分→駐車場
          歩行時間 約 35分 難易度 ★★
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