四国山岳紀行 No361-071115 長沢山 (ながさわやま) 1428.6m △2(扇谷)
                              高知県いの町 地図 日比原(北西)  山岳紀行トップへ


          戸中山から見た長沢山                       林道から見た長沢山

戸中山に登ったとき、谷を隔てて大きな山容の立派な山が目に飛び込んできた。地図で確認すると長沢山であった。この山はマイナーな山なのか、一般にはほとんど登られていないようで、インターネットの検索にも出てこない。ならばどんな山か登って確認することとなった。


           沢の左から林の中へ                       間もなく大岩が現れる

長沢ダムの北側にどっしりと聳えるこの山は、遠目には単体山塊に見えるが、周囲には標高の高いよく似たピークがこの山を囲むように聳えており、近づいてみると、どれが長沢山か見当がつきにくい山である。前回この山を訪れたが、間違ってずっと西側に位置する上瀬戸山に登ってしまった。


                       ガレ沢を登って支尾根へ取りつく

従ってアクセス道は、前回登った上瀬戸山と同じ林道を進むことになる。この竹ノ川林道は1100m 以上の標高を走っており、一見これらの山に容易にアタックできそうだが、登山道は無いので藪こぎ覚悟で直登するしかないようだ。林道はここから 先の中間あたりにある鎌谷山1435.2m 手前のコル1227m の分岐から自念子林道と名前が変わる。


                      僅かな踏み跡のある稜線に出る

右に分岐した林道は上瀬戸林道となって、伊予富士直下の瓶ケ森林道に通じているが、700mほど先からは車が入れない状態で途中崩壊が激しく、また瓶ケ森林道側で進入禁止の鎖止めがある。瓶ケ森林道側から見たこれらの山々は、標高が高いので立派に見えて登頂意欲をそそぐ。掘割から竹ノ川林道を2k 走ると、カーブの側に沢があるのでここを登山口に決めて身支度を整える。


                       岩場の開けた所からの眺望

沢を見上げると岩盤が起立して険しそうである。沢の左側の平らになった林の中に分け入って行く。
ガレ場のような浅い涸れ沢が上に伸びているので、これを登って行くことにした。急な登りで浮石が多いので灌木を掴みながら慎重に登って行く。沢が消えると灌木の茂る笹の中を行くようになる。概して谷筋は藪が深いので、右手の尾根に這い上っていく。


                        ブナとゴヨウマツの大木

尾根は細くすぐ向こうは次の沢筋となっている。尾根筋は灌木が少ないので歩きよいが、それでも岩場を避けたりしながらのルート取りに神経を使う。笹が深くなって原生林が目立ってくると踏み跡の有る稜線に出た。すぐ右手南側に黒々とした原生林の茂るピークが聳えている。位置から判断して1266m 峰だろうか。


                       シデの紅葉と山頂付近の登り

左手北側には前衛のピークの奥に見える高いピークは、長沢山と判断して北に進むことにした。ここで下り口を確認するため、テープの目印を枯れ木に結わえておいた。原生林の大木の多い稜線は踏み跡が明瞭で歩きよいが、所々に倒木と笹が絡む。シャクナゲの多い小さなコブを超えると、急な最初のピークにかかるが、右側を灌木を掴みながら少し登ると上に出た。


                      林の中に二等三角点のある山頂

ここからも暫く瘠せ尾根の灌木やシャクナゲの絡む尾根の急登が続く。前方に見上げるような岩場が現れた。木を掴み岩角に足をかけての急登で気が抜けない。やっと登りつめると灌木が絡んで、ルートが不明瞭となる。振り返るとよくこんな所を登ってきたと思うほどの高度感、ここからは深い笹の中を稜線を外さずに進んで行く。目指す頂上はずっと上に延びているのが確認できる。


                         古い山名板があった

消えかかる足元の踏み跡を確認しながら、脊丈ほど笹が深くなった中を進んでいく。両側はブナやナラなどの大木が点在する原生林で、退屈しないがこの長い稜線の先が頂上のようである。そんな中、笹を搔き分けながら進んで行くと、林の中の少し開けた空間に二等三角点と、古い山名標識がある長沢山の頂上に着いた。


                       山頂から伊予富士と脊梁山脈

もう10年も経っているような古い小さな木製の標識。辛うじて長沢山と判読できた。側にはよく見かけるキティのプラ標、これも数年の風雪に晒されているようだ。つまりこの山にはめったに人が入らない山と見えた。薄い踏み跡は北へ続いていたが北側からのルートも有るようで確認はしていない。少し開けた木立の間からは、伊予富士から笹ヶ峰にかけての県境の山がよく見えていた。


《コースタイム》 竹ノ川橋林道入口 40分(車)→林道掘割分岐 10分(車)→登山口
          登山口 40分→稜線 1 時間→頂上 1 時間 30分→登山口   
          歩行時間 約 3 時間10分 難易度 ★★★★ 
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