四国山岳紀行 No358-071016 高森 (たかもり) 1359m △3(三ツ森)
                             愛媛県西条市 地図 瓶ケ森(北西)   山岳紀行トップへ


         陰地ノ頭                  高森                   李ノ高

西条市街から南を眺めると、笹ヶ峰から石鎚山に跨る四国の脊梁の山々が聳えている。その前衛に際立つ高い山塊が目につく。扇山、陰地ノ頭、高森、李ノ高などである。いずれも登山道が整備されていないので、一般的にあまり登られていないマイナーな山々と言えよう。今回は陰地林道を経由して菖蒲峠から登った。


          中央が陰地林道入口                   林道途中にある陰地の滝

西条から国道194 を遡り、笹ヶ峰の登山口のある「下津池」を過ぎて間もなく、レジャー施設「チロルの森」入口付近から「陰地林道」へ入って行く。林道は最終の人家を過ぎるあたり 2キロ位は舗装されているが、あとはダート道となる。林業関係の車が通っているのでよく硬まっているが、凸凹が結構あるので腰高の四駆車の方が無難である。


          林道脇にこぼれ咲く                         菖蒲峠より瓶ケ森

途中三カ所位、林道は水量の多い沢を横ぎるが、見事な滝が側に見えている。中でも「陰地の滝」は数段になった30メートル程の見事な滝である。林道入り口から約 8.3kで「扇山林道」分岐に着く。ここから更に4.2 キロで菖蒲峠である。菖蒲峠手前2キロ位はは標高差があまり無いのか、水平道となって路面も凹凸が無く走りよい。前方には1550m 峰が、谷を隔てて右には長い尾根を連ねた陰地の頭、高森、李ノ高が迫ってくる。


                         登山口にある地蔵さん

道が良くなってくると開けた菖蒲峠に着いた。ここは南西側の東ノ川から昔の生活道が登って来ており、ここを越えて北麓の大平(おおなる) 辺りから舟形(ふなかた) へ抜ける往環道でもあった。林道がついて昔の面影が無くなったが、長い山越えの道中の人々の安全を見守る峠地蔵だけが昔の面影を残している。地蔵さんには 「左 アラ川屋 右 コヤムラ屋 明治三十三年 工藤 富造」と刻印されている。


            菖蒲峠の登山口                    陰地ノ頭への登り

またハイカーにとっては、ここから菖蒲尾根を経由しての瓶ケ森への登山ルートでもある。瓶ケ森から菖蒲峠を経て、大平、八ノ川ヘ下っていくコースは国土地理院の地図にも記されているが、今はほとんど利用する人がいないのではないだろうか荒れていると思う。菖蒲峠は車10台ほど駐車できる広場になっており、更に林道は南東に延びて、その奥にに瓶ケ森が見えている。


                         陰地ノ頭のモミの巨木

準備を整えて登山道に分け入っていく。高森への登山口は東ノ川側へ2.3歩下って、地蔵さんの上の尾根肩に取りつき、確りとした踏み跡を辿っていく。最近訪れる人も増えてきたのか、半登山道化して刈り払われていて歩きよくなっている。最初は植林の中のきつい登りがしばらく続くが、自然林に変わって前方にモミの大木が見えてくると、陰地ノ頭頂上 1369m はすぐそこにある。


          モミの根元の不動明王                   陰地ノ頭を越えていく

モミの大木の根元には不動権現の仏像が安置されていて、古い注連縄が巻かれている。陰地ノ頭の頂上は平らで、モミやシラカシなどの大木の自然林の中、100m 余り進んでいくと次のコルまで下って行く。下りきった所にはちょっとした岩場があって、木の根などを掴みながら岩場を越すと、少し道は平らになって小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行くようになる。


                        アップダウンがいくつかある

高森頂上手前には前衛の岩場ピークがあって、左側を巻くようになる。少し下って登り返していくと、道脇に小さな岩場がある。ここからは南に視界が開けて、東から黒森、沓掛山、笹ヶ峰、寒風山、西黒森、瓶ケ森にかけての壮大なパノラマが展開する。伊予富士だけは扇山から連なる1550m 無名峰と高さが重なって見えにくい。振り返れば、すぐ近くには今越えてきた陰地ノ頭が黒々と聳えている。


                         岩場を巻けば頂上は近い

再び少し下って登り返していくと高森の頂上1359m に着いた。三等三角点と新しいキティの山名板が枯れ木に結いられていた。頂上一帯は雑木林で眺望は無い。臨床には一面にツルシキミが緑の絨毯を作っている.。ここから峰続きの李ノ高1303m へは直線距離にして600m 程だが、道も定かでないので、又の機会に置いて往路を引き返し、次の扇山1392m に向かった。


                            高森頂上

《コースタイム》 陰地林道入り口 1時間(車)→菖蒲峠登山口 30分→陰地ノ頭 1時間→高森頂上
          高森頂上 45分→ 陰地ノ頭 20分→菖蒲峠登山口
          歩行時間 約 2時間35分 難易度 ★★★             次の扇山へ
ぺージの最初に戻る

雲辺寺山

菩提山