四国山岳紀行 No354-060806 剣山 (つるぎさん) 1955m △1(剣山)
                     徳島県三好市/那賀町/美馬市 地図 剣山(南東)  山岳紀行トップへ


          登山道途中から剣山                       行場付近に咲く天涯花

剣山は四国第二の高峰で西の雄、石鎚山と共に古来より山岳信仰の山として崇められて来た。現在は山頂一帯は半観光地化されていて、リフトを利用すれば誰もが容易に短時間で山頂に立てる事ができるようになった。この季節、お花畑が所々にあって目を楽しませてくれる。


                     登山は見ノ越の剣神社石段から始る

今回も見ノ越から登って行く。広い駐車場はほぼ満杯でこの山の人気が伺える。登山口の剣神社の石段脇には、ハナウド、キスゲ、ツリフネソウなどが咲いている。神社に参拝して登山道に歩を進める。ブナやカエデの大樹の木陰の中を進んで行き、リフトの下を潜ると道は分岐するが左にコースをとる。


                      登山口に咲くミネキスゲとハナウド

こちらは勾配が急で有るが、600mほど距離が短い。岩場の下に鎮座する西島神社の前で休憩する。付近は萩を小さくしたようなキハギが一面に咲いている。登山道に戻って急な石段をつめると、右からのコースと合流する。ここからは前方に剣山の頂が次郎笈と共に見えている。


          西島神社に咲くキハギ                      西島付近から見た三嶺

間もなくリフト乗場の西島駅前広場に着いた。売店が営業していて大勢のハイカーが休憩している。ここからは、北東から西にかけての眺望が広がる。やや霞んでいるが赤帽子山から三嶺にかけての山々が点呼できる。少し休憩して小さな鳥居を潜って刀掛分岐に向かう。


                      刀掛分岐の道標とシコクフウロ

分岐からは少しきつい登りの後、小さな小屋のある刀掛け分岐に着いた。高度が上がって眼下の眺望が素晴らしい。丸笹山と赤帽子山の南面を縫って、R438が神山方面へ延びている。その先に見えているのは川井辺りの集落だろうか。分岐を左にとって行場へと向かう。


                        冷風が噴出す行場の洞窟

少し下った所から道は分岐して、行場へは右に一方通行となっている。間もなく右手に岩場から冷たい風が吹き出している行場がある。中の垂直の洞窟に梯子が架かっており、底に水が流れているのか微かに流水の音がしている。入口で休んでいると白装束の人が経を唱えて中に入っていった。


                     シシウドと岩場に咲くキレンゲショウマ

岩場の周囲にはヤマウドやキレンゲショウマが咲いている。ここから道は急降下しながら、下の行場小屋まで下っている。谷筋にはキレンゲショウマの群落があって目を癒してくれる。行場小屋まで下ると一ノ森からのコースと合流する。ここから左へ進んで刀掛分岐まで戻る。


                        キレンゲショウマとソバナ

このコースの途中に咲いているキレンゲショウマは生きた化石といわれ、明治時代に石鎚山で発見され、日本人が始めて学名を発表した植物で、この剣山にひっそりと咲く花は小説の舞台となり、1997年のちにTVドラマ化され、宮尾登美子の小説「天涯の花」で一躍有名になった。


                       ハイカーで賑わう山頂付近

この時期になると見学者で行列が出来るほどで、今日も関西方面からのツアー団体が列を成して賑わっていた。ただ残念なことは、鹿の食害、盗掘、踏み荒らしなどの対策を講じているが、5年まえに比べて、この花の個体数が半分ほどに減少していたことである。


                        山頂から次郎笈と三嶺方面

刀掛分岐まで引き返して頂上へと向かう。林の中のやや急な登り半時間ほどで頂上に着く。三角点から少し西に下った岩に腰を下ろして、眼前に聳える次郎笈を眺める。三嶺の奥には三角錐の天狗塚も見えている。暫らく山頂からの雄大な眺望を満悦して山頂を後にした。

《コースタイム》 見ノ越 30分→西島神社 15分→西島 20分→刀掛分岐 15分→行場風穴 15分→
          一ノ森分岐 25分→刀掛分岐 30分→頂上 15分→大剣神社 15分→西島 30分→
          見ノ越 歩行時間 約3時間30分 難易度12B45
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