四国山岳紀行 No341-060321 西三子山(にしみねやま) 1349m △3(沢谷)
                               徳島県那賀町 地図 雲早山(南西)  山岳紀行トップヘ


          高丸山からの西三子山                      登山道からの西三子山

西三子山は高丸山の西に三角錐の秀麗な姿で聳えている。四国でも数少ない福寿草の自生地として最近人気が高いらしい。また山頂一帯は石灰岩の露頭が多く見られる山である。今回は県道6号線八重地トンネル南側を下った所にある四電阿南幹線鉄塔巡視路から登ることにした。


                           登山口と道標

山川町から倉羅峠を越えて神山町上分から更にR193を南下する。入口に路面凍結のため全面通行止め、高知方面へ通行不能との表示が有ったがそのまま進む。高度が上がった雲早トンネル手前辺りから、路面の湿った所はつるつるに凍結しているが、何とか通過できた。


                       保線路を登ると水平道に出る

雲早トンネルを抜け、入口に進入禁止の柵のかかったスーパー林道を横目に見て、大規模崩壊場所の工事現場を過ぎ、大釜の滝の側の岩トンネルも無事通過、一台も車に合わずに掛盤の分岐から県道を登山口に向かう。7時30分登山口着。すでに一人の先客が登って行くのが見えた。


          水平道のガレ場付近                       近ずいて来る西三子山

準備を整え10分後に登り始める。谷沿いに良く整備された巡視路は、つづら折れを33回繰り返しながら、高度を稼いでいく。沢の音が聞こえなくなって、左側に見える84番鉄塔が低くなると、突然昔のトロッコ軌道跡の広い水平道に出た。道は等高線に沿ってだらだらと西にトラバースしていく。86番鉄塔を右上に見て進んで行くと、目指す三角錐の西三子山が正面に見えてきた。


          コル付近を通る林道                         コルから南側の眺望

南側に重なる山並を見ながら石灰岩のガレ場を過ぎると、1194m峰と西三子山との見晴らしの良い開けたコルに着いた。北側の沢谷方面から未完成の林道がここまで上がってきており、更に高丸山の方に向かってつけられているようだが自然破壊が危惧される。その奥に堂々と聳える高丸山から雲早山にかけての稜線が素晴らしい。


          開きかけたアセビの花                       コルから鉄塔へ向かう

ここから登山道は水平道から離れて88番鉄塔に向かって登って行くようになる。壊れかかった索道跡を過ぎるとアセビが多くなって小さな蕾を沢山つけている。コルから20分ほどで開けた鉄塔の下に着いた。北から東側はいっきに開けて、高城山から雲早山、高丸山が眼前に聳えて素晴らしい眺望が広がる。撮影をしていると、ここで徳島市から来たという単独の若い女性に追い抜かれる。


                   高丸山を背景に登っていくとNo88鉄塔に着く

鉄塔からは次の89番鉄塔に向かっての巡視路を辿っていくが、途中にある道標に導かれて稜線に取り付くようになる。稜線までは自然林の中のきつい登りが続くが、稜線からは南側は人工林、北側は自然林の広い尾根を進んで行く。人工林が無くなってくる辺りから、苔むした石灰岩の重なる中を登って行くようになる。


         石灰岩の尾根を登って行く                     西に剣山系が見えている

足元を注意しながら登っていくと先ほどの女性が下ってきた。福寿草のことを教えてあげると、見てくるといってまた登っていった。石灰岩の多い頂上に着いたが誰も居ない。石灰岩に囲まれた三角点と山名標識の側に立ち、雲早山をバックにバンザイと記念撮影をした。南側以外は眺望はすこぶる良い。アメダスレーダのある高城山の左奥に、剣山塊が白銀を纏って輝いている。


         頂上から雲早山を背景に                      山頂は石灰岩が重なる

眺望を楽しんで福寿草を見に石灰岩の連なる西尾根を下って行く。小ピークを二つ越えると石灰岩の痩せ尾根を急降下して行くようになる。苔に覆われた東斜面の石灰岩に対し、西面の石灰岩は日当たりが良いせいか、真っ白に尾根全体を覆っており、その中に白骨樹が点在して壮観な眺めだ。開けた尾根からの眺望は南から西にかけて展開する。


                       西側群生地の満開の福寿草

先ほどの女性が戻ってきた。福寿草素晴らしかったです。来てよかったと喜んでいた。人工林の所まで下ると薄日を受けて一面に咲いていました。登山口で会った先客の男性と、西から登って来たご夫婦が写真を撮ったりしていた。私も写真を少し撮って往路を帰ることにした。頂上までのきつい登り返しは堪えたが、充分にその価値は有ったと思う。


        行きはよいよい帰りはシンドイ                    帰りの山頂は人でいっぱい

頂上まで帰って驚いた。山頂一帯は4 .50人位の人々で賑わっており、腰下ろす場所も無いほどで、人気の有る山だなあと思いながら山頂を後にした。稜線の登りは雪の上を歩いたが、大勢の人でトレースされた練られた道に変わっていた。すれちがった人が一昨日福寿草を見に来たが、吹雪と積雪で花どころではなかったそうで、今日再び福寿草を見に来たとのこと。


          登山口は車でいっぱい                        国道と県道の分岐点

トロッコ道の途中で、もう午後になっているのに、まだ今から頂上をめざしている人もいる。日没までに下山できるのだろうか。登山口に下りてまた驚いた。道脇に駐車した車の長蛇が続いていた。この時期、西三子山は隠れた人気の山であった。

〈コースタイム〉 脇町インター 1時間40分(車)→登山口 30分→水平道30分→コル分岐 20分→
          88番鉄塔 40分→頂上 25分→福寿草群生地 40分→頂上 30分→88番鉄塔 15分→
          コル分岐 30分→水平道分岐 20分→登山口
          登山道 よく踏まれている  歩行時間 約4時間40分 難易度 12B45 
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