四国山岳紀行 No332-051128 毘沙古山(びしゃごやま) 231m △無
                      香川県三豊市詫間町/三野町 地図 仁尾(北東)  山岳紀行トップヘ


           毘沙古山と貴峰山                          堂々とした毘沙古山


毘沙古山は香川県詫間町と三野町の境にあり、東側に秀麗な形の貴峰山、西には竜王山を従えてこの山塊の中心的な存在であるが、人気の貴峰山に対して登る人が無い不遇の山である。登山道が整備されていないのも要因のようで、貴峰山の山頂から見ると、コルの向こうに堂々とした毘沙古山が手の届くような近くにあって容易に縦走できそうだが、コルまでは深いやぶこぎとなろう。


                        登山口から見た毘沙古山

今は登山口も定かでなく、昔は松茸が多く採れる赤松の茂る山であったが、手入れのされない現在は広葉樹林化して荒れている。里山であるので昔は地元の多くの人が登っていたようで、登山口の痕跡を探して南側の西大見地区から登ってみることにした。詫間から県道48号線のバイパスに入り、300mほど走ると山側に向かって西大見集落へ入る小道を辿って行く。


                      西大見集落から小道をつめていく

正面には貴峰山と毘沙古山が大きく迫って来る。集落の途中から道を左にとって集会場の前を過ぎて山側に進んで行くと、民家の外れの溜池に突き当たる。溜池の間のコンクリートの舗装道を進むと、右側に鶏舎があってその上にある六地蔵堂の前に駐車した。身支度して農道をすぐ上に見えている毘沙古山の谷に向かって詰めて行く。耕作地を過ぎると道はしだいに細くなり、山すそに突き当たる。


                       道無き尾根の薮を直登して行く

踏跡を辿って登って行くと踏跡も無くなって、権木の間を潜りながら尾根を直登して行くようになる。昔は道があったと思う形跡が感じられるが、今は登る人もいないのか権木とスズタケを交互に掻き分けながらの登りが続く。どのくらい登っただろうか、錦絵に染まった林の間から下のほうに街並みが見えてきた。今は盛りのハゼの紅葉とナラの黄葉が競うように山肌を染めている。


                       この季節は紅葉と黄葉が映える

登るに従いナラや松の樹木が高木化してきた。その分下生えの権木が少なくなって歩きよくなってくる。前方が明るくなり、どうやらなだらかになった稜線に出たようだ。獣道らしき踏跡が稜線を通っているので、更に高くなった東に進んで行く。前方に2m.以上に成長したススキの大株に行く手を遮られる。右側の権木をかき分けながらこの薮をまいて行くと笹の茂る頂上に着いた。


           笹に埋まった頂上                         東へ踏み跡を下る         

笹原のナラなどの高木に囲まれた狭い頂上は人工物は何も無い空間であった。ここから東へ明確な踏跡が稜線沿いに下っているので帰りはこちらヘ下っていくことにした。しばらく下って少し登り返すと小さなピークに着いた。ここからは踏み跡が消えて権木帯が急降下しており前進不能となった。迷ったら引き返せのの教訓に従い、コルまで引き返すと薮に隠れて見落としたのか、踏跡はピークを右に巻いて下っていた。


                      小ピークを引き返してコルへ向かう

今は荒れているがこれが正規の登山道だったのだろう。やがて道は南東にカーブして正面に特微のある貴峰山のピークが見えてきた。貴峰山とのコルに向かって緩い稜線道を進んでいくようになる。コルからは笹が足元に絡むようになるが丈が低いので歩きよい。最低コルからは貴峰山に向かって踏み跡があるが、しだいに権木などが前進を妨げるようになり、踏跡も消えてしまった。


                       確りした登山道とハゼの紅葉

どこかに下る道があるのだが見失ったようなので、最低コルまで引き返すと先ほどと同じく、薮に隠れて気づかなかった下山道が右の谷沿いに下っているのが確認できた。ここからは明確な広い登山道をどんどん下って行くとミカン畑の奥に出た。惜しいかな放置されて枯れかかった木にミカンがたわわに熟している。そんな光景がここにもあった。


                     耕作地に下って来たこの奥が登山口

道は農道に変わり、ミカン畑と谷川沿いに下って行くと、西大見の集落の上に出た。まっすぐ下ると集落を抜けて県道へ出るようだ。この下ってきたルートは正規の毘沙古山への登山道のようである。さて車の置いてあるところまで戻らなければいけないので、ここはどの辺りか地形を模索する。背後の山の形からして一つ谷を隔てた少し東へ下りて来たようだ。

取り付きの民家の前の生活道を西に100mあまり進むと、池のふちに出て上に鶏舎が見えている見覚えの場所に出た。池の間のコンクリートの舗装道を進んで、車の置いてある場所に帰り着く。見上げると先ほど登って来た毘沙古山が彩鮮やかな紅葉の錦絵に染まって堂々と聳えていた。


〈コースタイム〉 県道 5分(車)→六地蔵堂 1時間(直登)→頂上 25分→コル 35分→六地蔵堂 
          歩行時間 約2時間   難易度 12B45  登山道 荒れている 
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