四国山岳紀行 No326-051028 常山(つねやま) 283m △4(常ノ山)
                                香川県坂出市 地図 丸亀(北東)  山岳紀行トップヘ


           角山から見た常山                         青ノ山から見た常山

常山は金山と並んで香川県坂出市の市街地の東南に位置し、金山とは対照的に富士型の山である。頂上付近には削平地と石塁が見られ、山城の歴史が残っている山である。すぐ北側に位置する金山とのコルの下にはR11号線の金山トンネルが通っている。両山へはこのコルから取り付くのだがコルまで行く進入路が判り難い。


           林道から見た常山                         コルまで林道を歩く

坂出インターを下りてR11から福江町に向かい、金山小学校に至る細い道を、溜池を左に見ながら一如庵善光寺手前まで行くと、道幅の広くなった所が有る。その先の民家の間から山側に上っている普通車が通れるほどの細い道を、民家の間を通り抜けて行くと横潮神社の駐車場に着く。ここから更に簡易舗装の林道(金山農道)が奥へ延びている。


          林道のカーブからコルへ                       コルにある小ピーク

林道はすぐ先で進入禁止のチェーンが張られているので、神社の駐車場に車を置いてコルまで林道を歩いていくことになる。道は眼下のR11と並行するように金山の南側をコルに向かって巻いていく。R11を走る車の騒音が下から聞こえてくる。向かいには三角錐の常山が高く聳えている。中腹に建つ高い送電鉄塔が印象的だ。15分程で開けたコルに着く。ここから林道はカーブして金山に至る。


          コルから見える郷師山                       コルから見える坂出市街

東側の視界が開けて城山と三角錐の郷師山が目に飛び込んできた。ここからは南へ常山に至る尾根道が延びている。よく踏まれたこの尾根道を進んで行くと禿山の小ビークに出る。ここからの眺望も素晴らしい。振り返ればどっしりとした山容の金山、西にはこじんまりとしたビラミット型の笠山の向こうに坂出市街が広がり、その向こうに瀬戸大橋が延びている。


           コルから見た常山                          天然林の中を頂上へ

東側は郷師山が端正な姿で聳えている。南には中腹に送電鉄塔の立つこれから登る常山が覆いかぶさるように聳えており、登頂意欲を駆り立てられる。コルの周囲には一足早く真赤に色付いたスノキの紅葉がバックの緑に彩を添えている。少し下ると道は分岐するが、右に進んで行くと自然林中のじく゜ざくの折り返しで高度を稼いでいくようになる。


                      中腹には山頂より高い送電塔が建つ

右にNo11送電鉄塔を見送って林の中を更に高度を稼いでいくとNo10鉄塔の下に出る。すぐ上にはオレンジと白で塗られた巨大な幹線鉄塔が聳えている。整地された鉄塔の敷地にはツリガネニンジンが多く咲いていた。ここから道は水平道となってこの山の東側をトラバースしていくようになる。間もなく山頂への標識があって、登山道は水平道から離れて頂上へ直登して行く。


          道脇のツリガネニンジン                      頂上南端に竜王社祠

所々笹が絡むきつい登りであるが長くは続かない。大きな石が見えてくると林の空間に広がる笹原の頂上台地に出た。この地方の山頂に見られるサヌカイト石が群がる中を北側にある三角点に向かう。北端に山名標識も無く笹に隠れるように四等三角点があった。北側は開けていて眼下に坂出市街、番の州の向こうに瀬戸大橋が続いている。


         頂上の北端に三角点を確認                   北側から瀬戸大橋が見える

引き返して台地の南側に向かう。南端には大きな岩の上に龍王神の祠が二基祀られている。今は樹木が生長して南側の眺望はいまいちだが、古い手製の方向指示坂などが置かれていて、かっては開けた素晴らしい眺望だったに違いない。付近にはモミジなどが植えられているが、近年手入れされないのか笹などが茂って荒れており、山城遺跡も薮に埋もれて自然に帰りつつある山頂であった。

〈コースタイム〉 神社駐車場 15分→コル 35分→頂上 25分→コル 15分→神社駐車場 
          歩行時間 約1時間30分  難易度 12B45
          登山道 電力巡視路は整備されている 
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