四国山岳紀行 No324-051027 瓶ヶ森(かめがもり) 1896m △2(亀ヶ森)
                     愛媛県西条市/高知県いの町 地図 瓶ヶ森(南東)  山岳紀行トップヘ


          伊吹山から見た瓶ヶ森                        東側から見た瓶ヶ森

西日本最高峰の石鎚山の東側に、氷見二千石原の広大な笹原を持つ瓶ヶ森(1897m) が聳える。瓶ヶ森への登山ルートは幾つかあるが、氷見二千石原の下には大岩壁をめぐらしており、どこから登っても何時間もかけて、登らなければならない険しい山であった。近年、瓶ヶ森林道がこの山の南面直下を通り、誰もが手軽に登れるようになった。


                            
瓶ヶ森林道付近のブナの黄葉

西条からR194を辿って新寒風山トンネルを高知県側に抜けると、すぐ折り返して旧寒風山トンネル南口に向かう。狭いつづら折れの旧道は作業車と時折りすれ違うので注意したい。旧寒風山トンネル南口駐車場は既に登山者の車で埋まっている。寒風山や伊予富士方面に向かっている人達のだろうか。瓶ヶ森林道に車を進めていく。


        ブナの黄葉ととモミジの紅葉                    瓶ヶ森林道からの伊予富士

鷹ノ巣山を巻いていく手前辺りから原生林の紅葉が素晴らしい。青空に映えるブナの黄葉、真赤なカエデの紅葉などが目を楽ししませてくれる。随道をいくつか越えると正面に伊予富士が見えてくる。この辺りから見る伊予富士の厳ついた山容は富士とは縁遠い名前だ。この山の林道登山口にも登山者の車が多く駐車していた。


           葉を落としたブナ林                         三角錐の西黒森

更に林道をひたすら走って自念子の頭を巻くと正面に目指す瓶ヶ森が見えてきた。手前の西黒森も三角錐のどっしりとした山容で聳えている。今回は東側の西黒森との鞍部から頂上を目指すことにした。西黒森との鞍部からは、じぐざぐと登山道が登っているのが確認できる。頂上はすぐ上に見えているのだが、一時間ほどはかかりそうである。


          登り口に有る源流碑                         コルにある指道標

林道の広くなった路肩に車を置いて登り始める。吉野川源流碑が入り口に建てられている。その側から階段道をコルまで登って行くとすぐ稜線道に出る。右西黒森、左瓶ヶ森と記された道標が立つ。そこから笹原の中をじぐざぐと高度を稼いで行くようになる。きつい登りではあるが、どんどん高度が上がり、南から東にかけての眺望が開けてくる。


            瓶ヶ森男山方面                          東に続く脊梁山脈

南には幾重にも重なる高知県の山並、東には西黒森の黒々とした山塊が眼前に迫り、その左下には谷を隔てて西条市街が見えている。西黒森の頂上が目の高さに近ずいて来ると頂上は近い。西側の尾根続きの男山の向こうに、手箱山から石鎚山にかけての山並が顔を覗かす。男山への分岐からワンピッチで女山の頂上に着く。


           頂上から石鎚山                           瓶ヶ森女山頂上

頂上には石土山大権現の祠が祀られ、側には二等三角点が立っている。眺望は雄大で北側に双峰の高森、更に東に目を移すと、沓掛山と笹ヶ峰のコルの向こうに赤石山系が峰を浮かべ、眼前の西黒森の右肩に伊予富士、東黒森、自念子の頭が仲良く並んでいる。その奥には平家平から東に続く脊梁の山並が霞む。西側の男山の向こうには手箱山、筒上山、岩黒山に繋がる山塊が横たわる。


           頂上から男山方面                         頂上からの西黒森

そして氷見二千石原を前景に、石鎚山が堂々とした姿で聳えている。石鎚山系では三番目に高い瓶ヶ森、石鎚山のごつごつした男性的な山容に対し、瓶ヶ森は広々とした高原を持つ女性的な山である。氷見二千石原を前景に配した石鎚山の姿、この山に登った誰もがこの山岳風景に感動することであろう。いつ来ても去りがたい山頂である。

〈コースタイム〉 登山口 50分→女山頂上 40分→登山口 
          登山道 よく踏まれている  歩行時間 約 1時間30分 難易度 1A345 
          

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