四国山岳紀行 No322-051019 子持権現山(こもちごんげんやま) 1677m △無し
                      愛媛県西条市/高知県いの町 地図 瓶ヶ森(南東)  山岳紀行トップヘ


           瓶ヶ森と子持権現山                       林道から子持権現山

西日本最高峰の石鎚山の東側に、氷見二千石原の広大な笹原を持つ瓶ヶ森(1897m) が聳える。その西側の主稜線上にしがみつくように聳える岩峰が子持権現山である。子持権現山は周囲が絶壁の急峻な岩峰で、頂上からほぼ真直に懸けられた鎖を頼りによじ登らなければならない山で、頂上の岩窟には蔵王権現が祀られており、古来からの修験場の山である。


         登山口からの子持権現山                       取り付け点へ向かう

伊吹山から眺めた子持権現山の岩峰に惹かれて、帰りにこの山に登ってみることにした。この山へは実に43年ぶりである。瓶ヶ森林道の登り口に車を置いて縦走路を取り付き点に向かう。100m余りで鎖場の下に着く。見上げる鎖場の下には子持権現の祠が祀られている。全長80mの鎖場は、すぐ上には40m程の鎖がほぼ垂直に懸けられており見るからに怖そうな感じだ。


          鎖の下には石鎚権現                       取り付き点から眺める

始めてこの鎖を登ったときの思い出が脳裏に甦って来る。あの時は青年時代、女の子とキャーキャーいいながら手をとり足を取り登ったことを思い出す。この鎖場は足掛かりが少ないので、余計に手腕に力がかかり、心臓がドキドキ、気はハラハラ緊張感が終始拭えなく、腕が痛くなったのを思い出す。歳を重ねた今は体力的に大丈夫だろうか。やるしかないと自分に言い聞かせて鎖を握る。


           ストレートな鎖場                          展望の開けた山頂

若い頃、我拝師山の捨身ヶ嶽の岩場などでトレーニングした感触が私の体にまだ残っていた。思ったほどのことはない。上の鎖場の手前で足元が宙に浮く所意外は難なく登りきることができた。石鎚山のごつごつした鎖場の岩とは違いつるつるした足場の少ない鎖場である。鎖場を登り切って平坦な林の中をワンピッチで一気に開けた頂上に出た。


                        山頂からの眺望は雄大

北西側以外は眺望は開けて北側には瓶ヶ森が聳え、続く脊梁の山並が東に弧を打ちながら続いている。南側は高知県の重畳たる山並が太平洋まで続く。目を転ずれば手箱、筒上の大きな山塊がなだらかな伊吹山の向こうに聳え、その右奥には石鎚山が存在感を見せている。足元が切れ落ちているので高度感ある眺望の山頂であった。


                     岩の下には蔵王権現が祀られている

権木の急斜面を北西側に少し下った所の岩場の下に蔵王権現が祀ってある。岩場の下は狭いが整地されており、窟には権現像が睨みを利かせていた。清酒のお供え物などがあって今でも信仰の厚さが伺われる。ここからは眼下にシラザ谷や東予方面の眺望が素晴らしかったが、今は樹木が成長してここからの眺望は遮られていた。側のカエデの紅葉が映えて一足早く、この山も季節の衣替えの最中であった。

〈コースタイム〉 瓶ヶ森林道登山口 20分→頂上 20分→瓶ヶ森林道登山口 
          登山道 よく踏まれている  歩行時間 約 40分 難易度 123C5 

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