四国山岳紀行 No317-050605 石鎚山(いしづちざん) 1982m △3(石鎚山)
                       愛媛県西条市/久万高原町 地図 石鎚山(南東)  山岳紀行トップヘ


                    どっしりと聳える西日本最高峰の石鎚山

西日本最高峰の石鎚山は岩峰が屹立した山で、日本七霊山の一つとして数えられており、この山を神と崇めて古来より信仰が受け継がれている。毎年7月の山開きには白装束の信者が列を成して登り、頂上の神社に無病息災を祈る。平成16年には頂上小屋が新しく建て直され、また頂上に至る巻き道の階段も、リフレッシュされた。


                    リフレッシュされた巻き道の階段と山頂神社

今回は土小屋登山口からのコースを辿り、一般道を離れて東崚コースを登ることにした。東崚コースは石鎚山の地形に精通した者が辿る直登コースであって、整備された道が無いので難所が多いが、一般道では味わえない景観と迫力と緊張があり、それ相当の覚悟で登らなければならない。土小屋駐車場から3km進むと東崚コースの分岐に着く。


          東崚コースの分岐地点                      権木と笹の中の登り

ここには丸太のベンチがあり、周囲は楓の茂る休憩ポイントとなっている。ここから真直ぐ進めば北壁下のルンゼを跨いで進んで行く一般道であるが、東崚コースは左の踏み跡に分け入っていく。最初は笹と権木の中の登りと、岩場の段差を権木や木の根を掴みながらの登りとなる。周囲にシャクナゲが花を枝一杯につけて目を楽しませてくれる。


                       東崚コースはシャクナゲが多い

登るほどにシャクナゲが見事な花をつけている。木の枝や幹を掴みながらの苦しい登りも忘れさせてくれる。権木帯を抜けると、やがて前方にに見上げるような矢筈岩が現れる。近くに来て始めてその大きさが実感できる。ここから矢筈岩を右に笹原の中の見上げるような急登となる。通称笹滝と呼ばれている所である。笹を両手で掴みながら体を持ち上げていく。


           岩場の難所が続く                        矢筈岩の笹滝を直登

笹滝を登りつめると今度は左前方に岩壁が立ちはだかる。足掛かりを見つけながら木の根を掴み乗り越える。岩場の上にもシャクナゲが賑やかに花をつけている。開花日数によってピンクの濃いのから薄いのまで賑やかである。登るに従い展開するこの高度感は素晴らしい。だんだん下になっていく矢筈岩が俯瞰できるようになる。


                          岩場の難所が続く

ここを越えると再び眼前に笹原の急坂が現れ、笹を掴みながら這い上がっていく。笹原の急坂を越えると、また見上げるような岩壁が立ちはだかる。やっとこせ乗り越えると、少し平になったシラベの白骨樹が多い小ピークに出た、ここからの眺望が良い。白骨樹やその間に咲くシャクナゲを借景に、深く落ち込んだ緑の樹海とのコントラスト、眼下の雲海が映えて絵になる風景が展開する。


          墓場尾根を東から見る                        シャクナゲと雲海

足元には濃いピンクの花をつけたコイワカガミが群生している。ここで始めて腰を下ろして少し息を整える。ここから先は岩場の細い痩せ尾根の切り立った斜面に、僅かに付けられた足場を踏み外さないように進んで行く。転落すると虚空の人となって面河渓谷までまっさかさまである。対岸の山腹にはスカイラインが走っているのが見える。


                    岩場に咲くコイワカガミとイシヅチハタザオ

スリルのカミソリ尾根を過ぎると、また見上げるような岩峰が頭上に迫って来る。見上げるほどに高度感ある岩峰だ。岩を掴み木の根を掴みながら緊張の登りが続く。このピークを登り切ると、後は少し岩場を下って南尖峰へ最後の登りであるが、この岩場は足掛かりが少ないので緊張する。ロープがほしい所だ。目の先には柱状岩の重なった墓場尾根が谷に迫り出している。


        天狗岳頂上と越えてきた南尖峰                    南尖峰から見た天狗岳

墓場尾根を右に巻いて登りつめると、眼前に虚空に迫り出した天狗岳が目に飛び込んできた。その向こうに山頂小屋がある弥山が覗く。やっと見覚えのある景観の尾根に出た。北側は一面の真っ白い雲海が広がり、初夏の日差しが反射して眩いほどだ。その中に瓶ヶ森の頭だけがポツンと浮かんでいる。滝雲が面河渓谷に流れ落ちており、絵になる素晴らしい風景が展開する。私達は我を忘れてこの大自然の景観に見とれていた。


        天狗岳頂上1982mヽ(^o^)丿                     雲海より流れ落ちる滝雲

〈コースタイム〉 土小屋 1時間→東稜分岐 1時間15分→南尖峰 10分→天狗岳 15分→弥山
          弥山 20分→二の鎖下表参道分岐 2時間→土小屋登山口 歩行時間 約5時間
          駐車場 土小屋駐車場 登山道 整備されている (東崚コースは踏み跡程度)

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