四国山岳紀行 No314-050511 紅峰(こうみね) 245m △無
                                香川県高松市 地図 五色台(南東)  山岳紀行トップヘ


          紅峰より五色台と亀水町                      西側から見た紅峰

高松市と坂出市に跨る五色台は瀬戸内海に突き出た標高400〜500mの溶岩台地が連なっており、北から続く紅峰(こうみね)、黄峰(きいのみね)、黒峰(くろみね)、青峰(あおみね)、白峰(しらみね)の5峰にちなみ五色台の名が付いた。その中に赤峰(あかみね)と称する台地が存在するが登山の対象とはされていない。なかでも青峰や白峰はスカイラインからアクセスが容易であるが、黄峰や紅峰は独立峰であって、麓から登らなければならない。

なかでも紅峰は登山道が無く、頂上直下はメサ型山塊特有の岩場の断崖となっており、全山林に覆われ終始薮を漕いでの登りとなるため、一般には殆んど登られていないようである。しかし苦労して登った切れ落ちた断崖の岩場からの眺望は、他の低山には無い迫力がある。たかが200m級の低山ではあるが、これといった登山道が無いので相当の覚悟を決めて登らなければならない。


          登り口へのアクセス道                       道無き斜面を登って行く

今回登った登り口は、この山の南麓を走る県道16号線脇にある果樹園アクセス道から登った。アクセス道を上って行くと道は左右に分かれる。右へ進んで行き奥にある果樹園の横を登って行くと果樹園の上端に着く。そこから林の中に分け入っていくが、道が無いので、林の中の通りよい所を見極めながら直登して行く。いちばん厄介なのは行くてを遮るサルトリイバラを避けて進まなければいけない。


           岩場に岩松が着生                        断崖層に突き当たる

林の中の登りは次第に急になって大きな倒木が目立って来ると、頭上に見上げるような断崖層が現れる。これを左に巻きながら登り口を捜しながら進んで行くと、何とかルートは見つけられるものである。階段状になった岩場を見つけて登っていくと岩場の上に出た。岩場には岩松が固まって所々に着生している。岩場は板状のサヌカイト石で叩くと澄んだ音がする。


         板状のサヌカイト石が重なる                    岩場を模索しながら登って行く

岩場に立つと一気に眺望が開けて、眼下に亀水町の街並みから湖水のような亀水湾が俯瞰できる。ここまで苦労して登って来た疲れが一変に吹っ飛ぶような眺望である。向かいには黒峰の大きな山塊が聳えている。雄大な眺望を楽しんで台地への登りにかかる。再び林の中に分け入っていくと横がけ道の跡に出たが、この道は永年使用されていないのか林に埋もれて通行不能となっている。


                     岩場からの五色台 右のピークは黒峰

すぐ側に赤くペンキの塗られた三角点のような境界柱があって、木にリボンが結ばれていたので数年前に人が立ち入っているようだが、辺りはジヤングルである。横がけ道の跡を横切って権木をかき分けながら少し登ると、台地の上に出たらしく、勾配が緩くなった広い尾根に出た。、今度は90度方向を変えて最高点のある南東の方向に進んで行く。林の中の1mあまりの刀石に出会うと頂上は近い。


       広いジャングル台地は迷いやすい                最高点には石積みがある

まもなく林の中の狭い空間に石積みが現れると245mの最高点に着く。標識や三角点は無い。ここから更に東へ100mほど、林の中をやや下り気味に進んで行くと、高さ2mほどの四角い石積みを見つけることができれば、この山の東端にある、2ヵ所の岩場の展望所に到達することができるだろう。岩場は一枚岩が絶壁に迫り出しており、ここに立つと眼下の樹海の先に広がる生島湾と港が俯瞰できる。


                     この石積みを見つけたら展望所に着く

向かいには先ほど登って来た串ノ山が島のように佇み、その向こうに高松市街が広がり、奥に屋島が横たわる。その上に五剣山が頭を覗かせている。目を左に転ずれば女木島から男木島、豊島や直島が浮かび、その間を大型船がゆっくり通り過ぎて行く。のどかな風景が広がる。200度以上の大パノラマ、ここまで到達できた者のみが味わえる素晴らしい展望である。


                     展望所から東の眺望 手前の山は串ノ山

帰りは広い道無きジャングルのバカ尾根を下るので迷わないよう特に注意したい。頂上付近には目印の赤テープが見出せるが、あまりあてにしないほうがよい。私もこの目印を辿って下っていると何故かまた頂上に戻ってしまった。それほど林の中の方向感覚を失う広い尾根である。また岩場の下りはツメを外すと断崖の上に出たりして下山に困難を極めるので注意が肝心である。東側から比較的容易に登れる踏跡が有るようだが確認していない。 


《コースタイム》 アクセス道入り口 1分(車)→果樹園登り口 2時間→頂上
          頂上 1時間30分→登り口 歩行時間 約 3時間30分 登山道 無し 
          駐車場 果樹園の下  難易度 1234D
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