四国山岳紀行 No305-050416 笠松山(かさまつやま) 328m △2(笠松山) 
                               愛媛県今治市 地図 壬生川(北西)  山岳紀行トップヘ


           縦走路からの笠松山                       山頂から今治市方面

高縄半島の燧灘に面した山塊は地形的にも見晴らしが良く、世田山から笠松山にかけては、その高さ位置からにして、海、里、山など、どちらを眺めても眺望が素晴らしく、古代から戦略上の要地として歴史を携えてきた山である。世田山から笠松山にかけては瀬戸内海国立公園の一部として遊歩道が設けられて、素晴らしい眺望が楽しめるハイキングコースとなっており、また麓には野々瀬古墳群が点在して、この地が古くから開けていたことが伺える。 ここまでのコースは世田山を参照


                        縦走路から見た朝倉方面

世田山から笠松山へは直線距離にして800mほど、途中にある二つのピークをアップダウンを繰り返していく。目指す笠松山が峰続きの奥に聳えている。世田山からは北西へ階段道を急降下して再び次のピークヘ取り付いていく。ピークからは朝倉方面の眺望が開けてくる。北に燧灘、贅沢な眺望だ。小さなアップダウンを繰り返しながら階段道を急降下すると、水大師に下る分岐のコルに着く。ここはまっすぐ進んで次のピークへ取り付いていく。ここから笠松山頂上まで600mとある。


        咲き零れるコバノミツバツツシ゜                    水大師分岐にある道標

開けた明るい稜線道の脇には今は盛りとコバノミツバツツジが咲き誇る。また白いウツギの花も新緑の中に彩を添えている。左右に眺望を楽しみながらの快適な稜線歩きが続く。道は再び急降下して次のピークに取り付き、稜線を進んで行くと道脇に笠松山の二等三角点がある。中継施設の建つ笠松山の山頂がだんだんと近ずいて来る。中継施設の下を回りこむとこじんまりとした観音堂の建つ頂上に着く。中継施設と観音堂の間に最高点を示す標識がある。


                      縦走路途中にある笠松山の三角点

観音堂からの眺望は素晴らしく、朝倉方面から今治市街、更にしまなみ海道、桜井まで今治平野が全部視野に入るほど、見飽きたらないロケーションである。また西から南にかけて背後に重なる高縄半島の山塊、北三方ヶ森、楢原山、奥に東三方ヶ森、明神ヶ森が盛り上がる。山頂のすぐ西側の下った所は広場に整地されており、世田山と同じ休憩所とトイレが設けられており、この山の説明板もある。


           山頂にある観音堂                         岩場から朝倉方面

説明板によると、年代は明らかではないが、河野四郎為世の隠居城があったといわれ、笠松山観音堂は南北朝の忠臣篠塚伊賀守が城を落ちのびる際、兜の内側に秘めていた一寸八分の黄金観音像を笠松山頂に安置して去ったものを戦の後、村人がこの地に小祠を建てて祀り、その後度々改築されて現在に至ったとある。


                      山頂からは今治市が全方行に見える

この山も世田山と共に中世戦国時代の栄枯衰勢の歴史を共にしてきた山であったようだ。今は枯れて無いが大きな笠松があったことから笠松山の名前がついたらしい。休憩所の側には小振りながら笠松が育っている。

《コースタイム》 栴檀寺登山口 20分→うぐいす谷 10分→奥の院 10分→世田山頂上 15分→
          水大師分岐 10分→笠松山三角点 5分→笠松山頂上 2分→広場 3分→
          笠松山頂上 30分→世田山 30分→栴檀寺登山口  歩行時間 約 2時間15分 
          登山道 よく整備されている 駐車場 栴檀寺駐車場  難易度 1A345
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