四国山岳紀行 No298-040201 菩提山(ぼだいやま) 312m △3(菩提) 
                        香川県観音寺市/三豊市 地図 観音寺(南東)  山岳紀行トップヘ 

                        稜線の長い奥深い菩提山

菩提山(312m)は香川県観音寺市と三豊市の境にあって、観音寺方面から見ると雲辺寺山を背景に、ひと際盛上がった山が平地に見えている。この山への登路は四方から通じていたが近年は登る人も無くなり、その登山道も薮に消えてしまっている所が多い。菩提とは悟り、仏門、念仏の意味で、水不足の多かったこの地方の雨乞いの山として慕われて来たという。香川用水が引かれてからは雨乞いの行事も無くなり、今は訪れる人も無くなった頂上には古い祠が当時の面影を残すのみである。


       教えてもらった登山口を辿ったが                    しだいに踏み跡が消えて

この山の麓の粟井地区で登山道のことを訪ねると、登り口は幾つもあったそうだが、今は殆んど登る人も無く道は荒れているだろうとの事でその中の一つを教えてもらった。アジサイで知られる粟井神社入り口にある岩鍋池の側の二車線道を南下して行くと奥谷地区へ着く。教えられたように墓地の左側を進んで行き、左の雑木林が伐採された尾根道を登って行く。作業をしていたお爺さんに出会ったので道のことを聞くと、昔はこの尾根筋を登っていたが、今は途中で道は薮が茂り無くなっているかも判らんと言われた。ただ300m程の山だから何とかなるだろうと登って行ったが、思ったより深い山で手間取ることになる。


           踏み跡を詰めていく                         稜線にある石標           

踏み跡をブッシュを避けながら支尾根を進んで行ったのはよかったが、尾根筋は前進不能となった。踏み跡は尾根の南側を巻くようにして下り気味に進んで行くと沢に辿り着いた。沢の南側の斜面は桧の植林帯となっていて、踏み跡は植林の中で消えてしまっているので沢筋を辿って行くことにした。沢に沿って僅かながら踏み跡があるので進んで行くと、それも途切れ途切れになってしまったので沢の中を進んで行くことにした。幸いにも沢の中には水が殆んど流れて無いので、何とか歩けることができるようだ。沢の中には所々砂防用の石垣の堤が築かれており、それを乗り越えて進まなければいけない。また倒木も多くあって、それらを跨いだりしながら進んで行くのでピッチが上がらない。


           途中にあった標識                        稜線の踏み跡を辿る

沢登りもとうとうブッシュに阻まれて前進不能となった。両側の尾根も深いブッシュとなっており、取り合えず右上に植林があって少し開けているので、木に掴まりながら急斜面を、権木を掻き分けながら稜線へと進んで行くと、南側から登って来た踏み跡の尾根肩に出た。ここからは稜線沿いにはっきりした踏み跡がついており、目印の青い紐が随所につけられている。そんな中を200m余り進んだだろうか、少し開けた中ほどに三角点のような標石が立っている。標石には「金女神」と刻まれている。少し離れた所には三角点のような山界標柱があって、側に観音寺ハイキングクラブの山名標識が立っていた。


        稜線を落ち葉を踏みしめて                     朽ちた年代物の祠が残る

ここが頂上のように見えるが、奥に続く尾根は徐々に高度が上がっており、三等三角点と祠が有るはずなので更に進んで行くが、ここからの尾根筋は朽ちた倒木が折り重り、進路を塞いでいて人が入った跡が無く前進困難を極める。そんな所を大きく迂回しながら進んで行くと、頂上らしき所に石の祠が石積みの上に残っていたが、相当古いものらしくぼろぼろに壊れていた。周囲を探したが三角点は見つからないので、先へ続く尾根を進んで行くと、北側から登って来た踏み跡に出た。更に広い尾根を林の中の目印の赤いテープを辿って行くと、少し開けた刈り込みの中に三等三角点と山名標識が立っていた。


         頂上には玉石の祠が祀られている                 頂上にある三角点と標識

手前には苔むした石積みの上に直径30センチ程の玉石が安置され聖域を創っている。祠は無いのでよく判らないが何の神様だろうか。広い山頂一帯は周囲に高木が茂り眺望は無い。帰路は赤テープの目印を辿って下ることにした。西に100m余戻ると北へ支尾根を下って行くようになるが、間もなくブッシュで行き止まりとなり、踏み跡は尾根から離れ右に折れて、北側の竹薮の斜面をどんどん急降下して行くと、沢沿いの道に出た。


         沢沿いに竹薮を下って行く                     竹薮を出ると左岸に渡る

道といっても踏み跡程度で荒れており、沢の右岸の竹薮の中を下って行く。竹薮が切れた頃小さな沢を跨いで更に下って行くと、道は沢に下りて左岸に取り付くと確かりした道になる。間もなく沢の向こうに祠の祀られた広場を見て、尚も下って行くと開けた畑の側の広場に出た。ここから車道を下って行くと畑沿いの舗装道に出る。


      畑の上の広場に下る ここが東の登山口             西に遠く菩提山が随分東に下ってきた

民家の庭に人が居たのでここはどの辺りか聞いてみた。四国霊場の大興寺の前の道を南に詰めた、寺上という地区だそうだ。随分東に下りたものだ。車を置いてある登り口の奥谷地区まで4キロほど、香川用水に沿って農道や車道をてくてく歩いて戻った。それにしても平地にある山としては、奥深い登りがいのある菩提山であった。

《コースタイム》 奥谷登山口 45分→稜線 20分→頂上三角点 20分→小沢 25分→寺上登山口
          40分→奥谷登山口 登山道 荒れている 
           駐車場 路肩広場に可  歩行時間 約2時間30分 難易度 12B45
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