四国山岳紀行 No292-040107 貴峰山(とみねやま) 223m △4(貴宝山)              
                             香川県三豊市三野町 地図 仁尾(北東)   山岳紀行トップヘ


           秀麗な形の貴峰山                           岩盤が盛上がる頂上

香川県平野部には富士型の秀麗な山が多い。その富士型を越えた山頂の尖った三角錐のピラミッド型の山も見受けられる。三野町北部にある貴峰山(223m)もその一つで、大見富士と呼ばれ三野町のシンボル的な存在となっている。ただ西側に毘沙古山(231m)が峰続きにあって、完全独立峰でないのが惜しい。中腹にはミニ八十八ヶ所参りをする遊歩道があり、山腹を一周できるようになっている。起点でもある貴峰庵跡に、ふるさと創生事業で建て替えられた東屋とトイレが整備されている。



         池の上の民家の間が登山口                      民家を過ぎて分岐を右に

この山へは県道48号線から、海岸線の津島神社に抜ける途中にある宮脇地区の大池の西端に登山口がある。入り口の民家の角には古い自然石の石標が建っており、向かい側の家角に手書きの登山口の板標がある。その間の軽自動車が通れるほどの道を行くと、間もなく道は左右に分かれるが、ここにも手書きの道標があって右に進んで行くと、道は畑の中を右にカーブする。そのガーブの辺りの左側に「大石」という大きな石が見えている。「神輿休み」といって、昔、祭の時にここまでお神輿を担いで来たとう。



         整備された登山道を行く                         開けた高台からの眺望

この辺りは高台になっており素晴らしい眺めだ。眼下には家並みの奥に爺神山や山条山が聳えている。道は畑を横切って左に折れて貴峰山の懐に入って行くと、再び分岐点に出るが左にコースを取ると、階段状の坂道が真直ぐ登っており、登りつめると山腹を一周しているミニ八十八ヶ所参りをする遊歩道に出る。すぐ左側には「発心堂」と東屋とトイレがある貴峰庵跡の広場がある。入り口には「ふるさとふれあいの森整地事業」と刻まれた石標が建っている。


        東屋に山の写真が掲げてある                      手入れの行き届いた休憩所

東屋にはこの山に纏わる写真がぐるりと掲げられている。整地工事のときの写真、携わった人たち、記念登山の写真、この山の写真など豊富である。テーブルとベンチが置かれ休憩所となっている。その向こうには新しいトイレ、発心堂には立派な石仏が数体安置されており、その天井には昔、地元の大見小学校の始業のベルとして使われていた鐘が奉納されていて鳴らすことが出来る。発心堂前に立つ古い石灯篭には、天保十?年(1840)の刻印がされており、古くから信仰されていたようだ。


        この地蔵さんの横が登り口                         人面にも似た烏帽子岩

頂上への登山道はこの発心堂の横から登っている。頂上に近ずくに従いきつい登りとなってくる。要所には頂上までの距離が書かれた手書きの板標があって判りよい。それだけに地元の人のこの山に対する愛着が感じられる。息が切れだす頃、岩盤の重なる頂上に着く。三角点の標柱は岩盤の中に埋められている。岩盤の上に立つと眺望は北から西に一気に開ける。


                          岩峰に埋められた三角点

眼下には小島まで橋の架かった津島さんが見えており、背後に亀笠島、志志島、高見島などの塩飽諸島が浮かび、絵のような瀬戸の風景が広がっている。西側は毘沙古山が近くに聳え、その向こうには紫雲出山、妙見山、高尾木山、七宝山にかけての山並が続く。東側には我拝師山と弥谷山の間に善通寺市街が見えている。


          頂上からの北側の眺望                        頂上からの南側の眺望

南側の岩に立てば眼下に三野町から高瀬町にかけての街並みが広がり、奥に阿讃山脈が横たわる。戦国時代にはここに貴峰城という山城があったらしい。四方を見渡す眺望の優れた山頂は高見台として利用されていたのだろう。貴峰山はそんな歴史を育んできた眺望の山だった。

《コースタイム》 登山口 10分→大石 15分→発心堂 25分→頂上 15分→発心堂 15分→登山口
          歩行時間 約 1 時間20分 難易度 1A345
          駐車場 登山口に広場 登山道 整備されている
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