四国山岳紀行 No286-031030 東赤石山(ひがしあかいしやま) 1707m △3(赤石)
                      愛媛県 四国中央市/新居浜市 地図 弟地((南西) 山岳紀行トップヘ


         開けた山頂からの眺望                       豊後付近からの東赤石山

今回はこの山に紅葉を観察に登るわけだが、この時期は紅葉は1200m 付近が見頃だと言うことで、
したがって頂上付近はもう落葉していると思う。今回も瀬場登山口から登って行く。桧の植林の中をじぐざぐ登って行くと集落の跡の石垣などが現れる。この辺りは昔、豊後(ぶんご)という集落のあった所で、自然に帰った林の中に石垣や畑の跡が垣間見られる。


           別子山瀬場登山口                        豊後集落の跡を行く

20分程で筏津からの道と合流する。林を抜けると前方に視界が開けて、目指す東赤石山の岩峰が朝日を浴びて奥に輝いている。この辺りの道は生活道だったのだろう、よく踏み慣らされて確かりしている。側には竹薮や栗の木などが残っていて、栗の毬がたくさん落ちており、昔の生活の匂いの跡が感じ取れる。道端に咲く草花を見ながら水平道を進んで行くと小沢の水場に着く。ちょっと喉を潤すには良い場所だ。


          奥に東赤石山の岩峰                       ヤマノジギクが競い咲く

ここから道は急坂となって八間滝まで右岸を高巻して行くようになる。しぐざぐの高巻が終わると対岸に八間滝の懸かる高台に出る。振り返ると色着いたモミジの向こうに、谷を隔てて東光森山が端正な三角錐で聳えている。


          八間滝手前の高巻き                       谷を隔てて東光森山

やがて滝の音が大きくなって来ると、対岸に長い瀑を懸けた八間滝が林の間に見えてくる。
再び坂を越えて行き、瀬場谷に下って丸木橋を渡るが、かなり朽ちてきており注意して渡る。左岸に渡ると分岐があって大きな標識がある。


            紅葉の間に見える八間滝                    瀬場谷を渡って左岸へ

左へコースを取れば谷沿いに直接赤石山荘に通じる新道で、右へは旧来からの東赤石山へ直登コースである。帰りは山荘周りで新道を下って来ることにして右の旧道を登って行く。


          瀬場谷の上の分岐点                         今回は右へ進む

桧林の中のジグザグ道を登り詰めると尾根肩に出る。ここからは木の間越しに東光森山と大座礼山が見えている。水平道を進んで行くと周囲の林は紅葉の真最中で息を呑むほど美しい。


                         紅葉が映える1200m付近

滝の音が大きくなって、朽ちかけた桟橋を渡ると滝上の水量豊富な沢に着く。ここで一息入れていこう。オゾンたっぷりの空間で水の流れと木々の紅葉が疲れを癒してくれる。


                         沢を渡って左岸に取り付く

梯子を登って川原状の沢を横切り再び左岸に取り付く。沢に沿って桧の植林道を詰めると道はじぐざぐに高度を稼いで行く。対岸には真っ赤に紅葉したモミジが緑の常緑樹の中で異彩を放っていた。


                        あまりの鮮やかさにまた撮影

大きなモミの下を抜けると再び緩い水平道となり、ガレ場を過ぎて再び植林帯の水平道を登りつめると沢の上部の水場に着く。これから先のきつい登りに備えて一息入れていこう。


                     最後の水場からは岩場の急登が続く

ここからは樹林帯の中の岩稜尾根の直登が一時間あまり続く正念場である。足元に注意しながら、ゆっくりと一歩一歩登って行くしかない。この辺りの木々の葉は大分落葉して周囲は随分と明るくなっている。前方に岩稜が近ずいて来るとトラバース道に出る。赤石越えへの分岐に出ると視界が開けて、南側から西にかけての眺望が飛び込んでくる。


                          岩場を登りつめるとトラバース道に出る

ここから真直ぐ進めば20分ほどで赤石山荘へ、東赤石頂上には右に急斜面を直登していく。最後の正念場でしんどいが、振り返ると南に脊梁山脈が連なり、東光森山から平家平、笹ヶ峰、沓掛山、そのコルの向こうに石鎚山までが望まれる。八巻山の岩峰が頭上に見えて来ると赤石越えは近い。少し早いが途中の岩場に腰を下ろして昼食をとる。眼下に広がる展望は雄大で素晴らしい。


          視界が開けて石鎚山も                        岩尾根が連なる稜線

赤石越えは南北からの登山道と縦走路が交叉する所で、東赤石山頂へは東にシラベやシャクナゲの樹林帯の中を10分あまりで、岩峰を攀じ登れば1707m の頂上に着く。



           赤石越えへの登り                        赤石越えに立つ道標

頂上からの眺望は抜群で北側は土居町や新居浜市街が望め、今日は今治市街までも見えている。その向こうにしまなみ大橋が鈍く霞み瀬戸内海が広がる。西側には峰続きの八巻山の岩峰が印象的だ。南に目を移せば笹ヶ峰から平家平の山塊が一際高く聳えている。その向こうに高知県の山並が幾重にも続く。


                         頂上から西側の大展望

東側は木立に遮られて眺望が利きにくいが、樹木をくぐって東に100m足らず進むと、三角点のある見晴らしの良い所がある。ここからは東側の権現山やエビラなどの峨蔵山塊が眼前に望める。眺望を充分に楽しんで分岐点からトラバース道を赤石山荘へと向かう。


          三等三角点のあるピーク                     東には峨蔵山塊が聳える

頭上に聳え立つ八巻山の岩峰が素晴らしい。赤石山荘手前の分岐を瀬場谷に下山して行く。石混じりの道を急降下すると沢に出る。右岸に渡り桟道を注意しながら進んで行く。再び沢に降り立って沢の中を少し進んで右岸に上り、谷の流れに沿って進んで行き小沢を幾つか巻きながら再び沢に降りる。ここで暫らく休憩して行こう。


                       山荘付近からの八巻山の岩峰

左岸に渡り今は盛りの紅葉した自然林と植林帯の交叉する道をだらだらと下って行くと最初の分岐に着く。瀬場谷を渡って八間滝の前を過ぎると瀬場登山口まで30分ほどである。振り返ると今日登って来た東赤石山の岩峰が険しい姿で聳えていた。


《コースタイム》 瀬場登山口 20分→豊後分岐 20分→八間滝 15分→瀬場谷分岐 25分→
          滝上の沢 40分→沢上部水場 60分→トラバース 5分→赤石越え分岐 20分→
          赤石越え 15分→東赤石山頂上 5分→三角点 5分→東赤石山頂上
          東赤石山頂上 10分→赤石越え 15分→トラバース道 20分→赤石山荘 30分→
          沢1 20分→沢2 30分→沢3 45分→瀬場谷分岐 15分→八間滝 15分→
          豊後分岐 20分→瀬場登山口 歩行時間 約7時間30分 難易度 12B45           
          登山道 整備されているが新道は悪路あり 駐車場 登山口の路肩に 
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