四国山岳紀行 No270-030320 中山(なかやま) 439m
                       香川県善通寺市/三豊市 地図 善通寺(北西)  山岳紀行トップヘ


                    火上山(左端)中山(中央)我拝師山(右端)

香川県善通寺市の西に形の良い山が並んでいて五岳連山と呼ばれている。東から香色山、筆ノ山、我拝師山、中山、火上山と並ぶ。今回はその中の中山439m と火上山409m へ登ることにした。登山口は数箇所あるが今回は県道49号線の大日峠から400m ほど東よりの民家の角に【捨身ヶ嶽禅定・有岡参拝道入り口】と書かれた案内板があるので舗装された小道を登って行く。


                        有岡登山口から登って行く

みかん畑の中を過ぎて少し広い道と交差するが山側に向かっているみかん畑の小道を詰めて行く。ポンプ小屋の所で車はここで行き止まりとなり、ここからが登山道となる。よく踏まれ整備された道を、じぐざぐを繰り返しつつ、石地蔵さんに導かれながら樹林の中を高度を稼いで行く。30分程で奥の院禅定寺の山門の建つ我拝師山と中山のコルに着く。


         我拝師山と中山のコルに着く                    岩場の下にある捨身ヶ嶽禅定

出釈迦寺方面からは新しい車道が山門の前まで来ており、広い駐車場まで出来ている。余りの変貌に俄然となる。中山に取り付く岩場の下には水仙が多く植えられて今は盛りと咲き誇っている。岩場をよじ登って中山の頂上に向かう。ブッシュの中の急勾配の踏み跡は石ころが多くて滑りやすいので気をつけよう。急勾配だけにどんどん高度が上がる。


         北に瀬戸大橋と丸亀市街                     コルに建つ捨身ヶ嶽禅定

振り返ると我拝師山の岩場が眼前に屏風を立てたように素晴らしい迫力で垂直に聳えている。弘法大師が七歳の時、ここで「将来仏門に入って、仏の教えを広め多くの人々を導き救いたい。この願いがかなわぬなら、一命を捨ててこの身を諸仏に供養する」といわれて、断崖絶壁から谷底へ身を投げられた。すると紫の雲がわきおこって釈迦如来と羽衣をまとった天女が現われ、大師は天女へ抱きとめられたといいます。

命をかけての願いが仏に通じたのです。大師は後に、捨身ヶ嶽から少し下ったところにお堂を建て、出釈迦寺と名付けられた。さらに捨身ヶ嶽に虚空蔵菩薩の像を刻んで安置し、求聞持の秘法を修められたのでした。この場所は捨身ヶ嶽禅定といわれ、いまは出釈迦寺の奥の院になっている。私が青年時代に、この岩場でザイルを垂らして仲間とクライミングを楽しんだものです。


          中山頂上は何もない                          火上山へと向かう                  

15分ほどで中山の頂上に着いた。頂上は標識も何もく周囲は林で眺望が無い。西側に木立の間から高瀬、豊中方面が望める程度である。火上山へはここから西に延びる尾根を行く。最初はだらだらと緩い下りだがその先は急な下りとなって火上山とのコルまで続く。コルは背丈ほどの笹が茂り歩きにくいが長くは続かない。このコルの窪地には平安時代に建てられた山岳寺院があったようで、その跡地が残っている。


           コルは笹が茂る                          火上山にある送電塔

岩石の点在する側を少し登り返すとぽっかりと開けた送電鉄塔の建つ広場に出る。ここへは大日峠から林道が来ているようだが一般車は通行できない。広場の突き当たり左に標識のプレートを見て左に林を抜けると前方は明るいススキの生える広場になっており、東に一気に視界が開ける。先ほど越えてきた中山の左肩に我拝師山が重なり、右肩には大麻山がちょっぴり頭を覗かせており、いい眺めだ。


                   送電塔の側から頂上へ背後に中山と我拝師山

ここから笹の中の防火帯を火上山の頂上を目指す。急な登りを越えて林の台地を詰めると、地元の吉原郷土研究会の標識と四等三角点のある火上山409m の頂上に着く。周囲は林で眺望は無い。戦国時代ここから西に下った所に要塞をつなぐ烽火代が有った事からこの山の名前が付いたと云われている。そんな歴史を想いながら帰りは来たコースをひたすら引き返す。


                        火上山頂上の四等三角点

頂上直下の防火帯には笹の根元にかずらの蔓が所々にあるので足を取られないように注意しょう。小走りにどんどん下っていく途中に見えないかずらに、おもいっきり足を取られて体が宙に浮いて前にドスン!怪我をしなかったので良かったものの暫く痛くて動けなかった。思わぬ所で不覚を食った。御用心!御用心!


                         捨身ヶ嶽と善通寺方面

《コースタイム》 車終点有岡参拝道登山口 30分→山門コル 15分→中山頂上 20分→コル 10分→
   送電鉄塔 15分→火上山頂上 30分→中山 10分→山門コル 20分→車終点有岡参拝道登山口
   駐車場 登山口ポンプ小屋前に4.5台可 登山道 山門前コルまでは整備されている
   中山頂上までは悪い コルまでは良い コルから火上山頂上まではやや悪い 急坂あり
   歩行時間 2 時間30分 難易度 12B45
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