四国山岳紀行 No266-030225 稲積山(いなづみやま) 407m △無
                             香川県観音寺市 地図 観音寺(北西)  山岳紀行トップヘ


        高屋神社裏から登山道が延びる                  江甫草山から見た稲積山

稲積山と七宝山は香川県西部の海岸近くに位置し、観音寺市の北側に大きな山塊を南北に横たえていて、これらの山塊を七宝連山と呼ばれている。地質的に見て屋島や五色台のような火成岩から成る山塊で、所々で黒茶けた溶岩の固まった岩塊が見られる。また稲積山の頂上直下には性質が異なる箱状青石も存在しており、複雑な当時の造山活動が想像される。今回はその稲積山から登ってみることにした。


         麓の高台にある高屋神社                     途中まで車道が延びている

登山口の高屋神社は稲積山西下の高台にあって、神社の裏側の広場を詰めると立派な石柱があり、そこから軽四輪の通れるコンクリートの舗装道が山へ登っている。車道の終点には稲積神社の中宮が祀られており、大祭にはここまで神輿を担ぎ上げる。昔は山頂の本殿から神輿を麓の高屋神社まで還元していたらしい。登山口の高屋神社からここまでは歩いて約30分、車だと5分で来れる。


                     眼下に観音寺方面の海岸線が広がる

車道終点の中宮駐車場からは無舗装の登山道となり、勾配がきつくなってくると鉄橋の架かった見晴らしの良い場所に出る。ここからは南西に眺望が開け眼下に海岸線が延びて、県境へと続く。空気が澄んでいれば燧灘を隔てて、伊予の高嶺の赤星山や赤石連山が見られるだろう。鉄橋を過ぎて左に曲がると直線道となって、赤松や常緑樹の中を緩く進んで行くと400m 程で石段の下に着く。


                       延々と築いた石段は文化財級

ここから石で築いた270 段の急な幅の広い石段が頂上の稲積神社まで続いている。石段は大正初期に作られたようで、大きな石柱の側に当時の奉納金と発起人などの名前が石碑に刻まれている。当時の奉納金の1円〜5円は今の100万〜500万円に匹敵するだろうか。重い自然石をここまで担ぎ上げてのこの幅の広い石段を真直ぐに築く技術、重機の無い時代の昔の人の根性にはいつも感心させられる。


                    山頂の社としては立派な本殿作りの稲積神社

石段を上がるごとに眼下の眺望が大きく開けて、下の鉄橋で見た以上に第一級の広大な眺望が展開する。直下には讃岐八富士の一つの江甫草山の端正なビラミット形が印象的だ。そこから鏡のような燧灘が広がり対岸に伊予の高嶺が霞む。石段を登り詰めると、正面に山上の神社としては立派な構えの稲積神社が佇む。手前両側には古びた通夜堂や壊れかかった風呂小屋まであり、昔が偲ばれる。神社の裏手は樹木が茂り眺望はない。七宝山へは風呂小屋の前から東へ踏み後を辿って行く。 七宝山へ続く 

《コースタイム》 高屋神社 30分→中宮駐車場 40分→稲積神社 10分→コル 15分→分岐 5分→林道
          10分→七宝山431m 10分→437mピーク 10分→444mピーク 10分→見晴台
          駐車場 高屋神社10〜15台 中宮駐車場 軽5台 登山道 良い 難易度 1A345
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