四国山岳紀行 No257-020822 手箱山(てばこやま) 1806.2m △3(手箱山)
                              高知県いの町 地図 筒上山(北西)   山岳紀行トップヘ


          筒上山から見た手箱山                筒上山は象の頭で背中は手箱山

8月も下旬に入ったとはいえ四国はまだ真夏である。かろうじて朝晩は秋の気配がして涼風を感じるようになる。四国の山を登り始めて40年もなるが、石鎚山脈から南に派生する岩黒山や筒上山には幾度か登っているが、その先端の手箱山にまだ登る機会が無かったのが自分ながら不思議であったが、思い切って岩黒山から筒上山を経由して手箱山へ縦走することにした。


                       手箱越えから稜線道を辿る

筒上山から道場前の手箱越えまで下り、沢から水を引いた貯水槽の側から手箱山に向かう道に入って行く。最初は少しきつい登りだが最初のピークを捲き終わると道は緩やかになる。小さな沢筋には季節の草花が多い。ダケカンバの林を過ぎると道は稜線に出て眺望のきいた快適な歩きとなる。眼下には大きく谷を隔てて椿山や雨が森が俯瞰できる。それだけにこの稜線は高度が高いのだろう。


                     稜線道からの西側の眺望 雨ヶ森と椿山

少し行くと次のピークの前から道は左に折れてピークの東側をトラバースして行く。尾根を越えるコルにはテンニンソウの群落があってピンクの花穂を一面につけて華やかである。側には残り咲きのヤマアジサイが青い花をつけて彩を添えている。小さな沢を越えて進むに従い草花の数も多くなってくる。


                        モミジガサとイシヅチフウロ

ミヤマハナウド、シコクフウロ、レイジンソウ、シモツケソウなどが咲き競い目を楽しませてくれる。再び尾根に出ると真っ赤に実をつけたガマズミの実が目に付く。梢越しに左右の山岳美を堪能しながら進むと前方にまたピークが現れる。今度は手箱のピークかと思いしや再び左へ道はトラバースして行く。



         花火のようなヤマハナウド                     テンニンソウ(上)とオンタデ

階段状の岩場を登りつめると林に囲まれた頂上の広場に出た。北側には祠とおぼしき鍵の掛かった小屋があり、南側には嶺北ネイチャーハントの山頂標識が有ってここには三角点は無い。眺望は東西に少し開ける程度で、周囲の樹木が成長すれば視界が遮られるのも時間の問題だろうか。


           山頂直下の急な登り                       落ち着きのある登山道

今はかろうじて東に瓶ヶ森と西黒森が確認でき、西には雨ヶ森が良く見えている程度であるが、少し南に下って笹原に立てば東から西にかけての広大な眺望が得られる。昼食を済ませて往路を下って行くが、往路気付かなかった絵になる風景が眼前に現れては幾度となく立ち止まりカメラを廻す。


                       山頂から東に瓶ヶ森と西黒森

特にこの辺りから見る周囲に岩壁を持つ岩黒山やドーム状の筒上山の山塊が素晴らしい。あの辺りから歩いて来たのだと思うと感慨深い。撮影しながら1時間足らずで手箱越えまで帰る。道場の石垣の下から見上げる筒上山のドームはまるで周囲を岩壁で固められた要塞のように見える。



                        南側に続く笹原からの眺望

それだけに古来から山岳信仰の山として崇められて来たのだろう。丸滝山からは岩黒山の西側のトラバース道を下って行く。ブナやモミの深い原生林が美しい。幾つかの小沢沿いに咲く花々を撮影しながら土小屋駐車場まで下ると、午後4時30分で9時間の行程であった。

《コースタイム》 土小屋登山口 1時間→岩黒山 30分→丸滝小屋 1時間30分→手箱越え 10分→
          鎖場 20分→筒上山 15分→手箱越え 1時間→手箱山 35分→手箱越え 55分→
          丸滝小屋 50分→土小屋駐車場  歩行時間 約8時間  難易度 12B45
          駐車場 登山口に約150台 登山道 整備されている
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