四国山岳紀行 No254-020721 東赤石山(ひがしあかいしやま) 1707m △3(赤石)
                      愛媛県四国中央市/新居浜市 地図 弟地(北西)  山岳紀行トップヘ


先月タカネバラを撮影にこの山に登ったが、梅雨の明けたこの時期に咲く花を撮影に、再びこの山を訪れる機会を得た。瀬場登山口には駐車場が無いので、付近の路肩の広くなった場所に駐車することになる。後から来る人のことを考慮して橋を渡った南側の路肩に車を置いて戻って来ると、もう2台の車が来ていて登山の準備をしていた。1台の車は松山から来たという2人の女性連れだった。一緒に登りたいと言うのでこの人達と登る事にした。私は撮影が目的だから時間が掛かりますよと念を押して、登山口の届出書を書いてもらって出発する。


                       瀬場谷の東赤石山登山口

今日は天気が良く日曜日と相まって筏津登山口は車が一杯で駐車スペースが無いのでこちらに来たとのこと。この人達もこの山に咲く花々を見るのが目的らしい。豊後分岐までは急坂なのでこの人たちのことを考えてゆっくりと登って行く。急坂を登るときはゆっくり歩かないと体温が上がってこの時節はすぐ汗が出る。それでもタオルで汗を拭いながら豊後への急坂を登りつめると、坂は緩くなって筏津から登って来た分岐点に着く。ここで5分ほど休憩して汗を沈める。


         筏津登山口からの分岐                       奥に東赤石山が見える

このあたり道の両側は豊後という集落があったが、今は林となってすっかり自然に帰っている。林の中に石垣などが残っていて生活の営みの跡が感じられる。そんな昔の生活道のにおいのする道を進んで行くと、前方に視界が開けて奥に東赤石山が聳える。間もなく水場のある小沢に着く。水場にはガラスのコップが置かれており、夏場は喉が渇くのでこういう水場はありがたい。よく観察すると水場の周辺にはモミジガサ、エンレイソウなど、また小さなキノコ類も見られる。


          珍しい花が咲いている                 八間滝の右岸を高巻きする                        

ここから道は急登となって八間滝の右岸を高巻きして行くようになる。もちろんだが女性達に気を使いながらスロースペースで登って行く。見上げるような急坂は滑らないよう注意が必要だ。急坂を登りつめると風景が一変して、谷を隔てて東光森山が三角錐で聳えているのが目に飛び込んでくる。滝の音がしだいに大きくなって来ると、対岸に長い瀑を落とす八間滝が木立の間から見えてくる。


          林間より見える八間滝                       南に東光森山が見える

岩場の下の鎖の張られた丸木橋を渡って、もう一度ジグザグを繰り返して植林の側を進んで行き、沢の音が大きくなって瀬場谷に下るようになる。この辺りはヤマアジサイが多い。谷に架けられた丸木橋を渡って左岸に出ると、すぐ上に分岐の大きな標識がある。左へ行けば谷沿いに直接赤石山荘へ行けるが、帰りは山荘に寄ってこちらのコースを下って来ることにして、今回も右の稜線直登コースを登ることにした。


           右方向に進んで行く                         東光森山と大座礼山

植林の中をジグザグを繰り返して尾根肩に出ると、南側に視界が開けて高さを競う東光森山と大座礼山がよく見えている。登ったことのある山はいつ眺めても感慨深い。あの山は何と言う山ですか?、左の尖ったのが東光森山で右の丸い大きなのが大座礼山、中間のコルは大田尾越えです。この辺りは先に来たときはヤマツツジがいっぱい咲いてて綺麗でしたよ。女性連のガイドになることしばしば。


                        滝の上は休憩場所になる

滝上の沢に出て少し休憩して梯子を上がると広くなった転石の沢に出る。初めてだとどちらに進んでよいのか戸惑う場所だ。こんな場合はよく注意して見ると何かの目印があるので見落とさずに進もう。ここでは赤石→と小さく書かれている転石があるのでそれに従い、沢の中を30m ほど進むと左岸に赤テープなどの目印があるので、流れの上を飛び石伝いに渡ると左岸の登山道に取り付くが、初心者は迷いやすい所だ。こういった場所は雨の後の増水時は注意を要する。


           沢の左岸に取り付く                        東赤石山が見えてくる

左岸に渡ってだらだらと沢沿いの植林の中を行くと、再び植林の端沿いにジグザグと急登しながら高度を稼いで行く。幾つかの小沢をまたいで行き、右側から大きく決壊した場所を通過して、山の腹を左に巻いて直線道を進んで行くと沢の上部の水場に着く。これからの急登に備えてここで一息入れて行こう。冷たい清水で喉を潤しながら餡パンをかじる。女性連からは飴やチョコが出る。ここに先月咲いていたアサガラの花はもう散り終わって見当たらない。


                       きつい登りの中にも緑が爽やか

一息入れていよいよ正念場の樹林帯の岩道の直登にかかる。急な岩道の登りだがゆっくりと登って行けば花も多く楽しい所である。タカネイバラの花はもう済んでいたがクガイソウの青い花、シモツケソウやヤマアジサイのピンクの花などが目を楽しませてくれる。うわーきれい! 女性連も立ち止まってはデジカメ撮影のようだ。


                        ナンブクガイソウとシモツケ

急な長い直登道も撮影しながら登っていると、いつの間にやらトラバース道に出た。左に少し進んで眺望が開けると頂上への分岐点に着く。真直ぐトラバース道を行くと赤石山荘へ達する。右に進む胸突きの急坂は頂上への最後の正念場であるが、草花も多いので観察しながらゆっくり登って行こう。奇岩のそそり立つ稜線を眼前にして赤石越えに出ると頂上は近い。ここは北側の五良津から登って来たコースと稜線道が交わる地点で東赤石山の山頂へは東へ10分程なので頑張ろう。


                        道脇に咲く花に疲れもとれる

シラベとシャクナゲの中を抜けて岩峰を攀じ登っていると、岩の間に一輪のタカネイバラの赤い花を見つける。側にイワキンバイが黄色い花を一杯着けて風に揺らいでいる。高度がどんどん上がって眺望が大きく開けた1707m の山頂に着く。眼下には燧灘が広がって小島が霞みに浮かび、南に目を転じれば脊梁の山並が霞みに消えている。西にはこれから向かう峰続きの八巻山の岩峰が聳えている。数組の先客がいて賑やかで休む場所も無いので、この先の東にある三角点のピーク向かう。



                          東赤石山新三角点

五葉松やシャクナゲのトンネルをくぐって行けば、見晴らしの良いピークに新しく埋設された三等三角点がある。ここでゆっくり休憩して赤石越えまで引き返して西の八巻山へ向かう

《コースタイム》 瀬場登山口 20分→豊後 20分→八間滝 20分→分岐 30分→滝上沢 40分→
          沢上水場 60分→トラバース道 20分→赤石越え 20分→東赤石山三角点 35分→
          八巻山 25分→赤石山荘 30分→沢1 20分→沢2 30分→沢3 45分→分岐 60分→
          瀬場登山口  歩行時間 約8時間  難易度 123C5
          駐車場 登山口路肩に 5〜6 台 登山道 整備されているが急坂多し
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