四国山岳紀行 No249-020616 高板山(こうのいたさん) 1427m △3(四国石)
                            高知県香美市物部 地図 東土居(南東)  山岳紀行トップヘ

高板山は古くから信仰の山として崇められてきた。尾根筋の各ピークには祭神の祠が祀られており、この地方のいざなぎ精神をかいな見る思いがする。最近はシロヤシオツツジの古木が多くある山として脚光を浴びている。私たちは南国インターを降り 195号線を経由して大栃に向かい、永瀬ダム湖に架かる韮生(にろお)川橋を渡って楮佐古(かじさこ)谷を遡上する。上奈呂手前で土砂崩れがあって工事中で通行止めが心配されたが、この日は運良く通過できた。

          奥神賀山からの高板山                      小檜曽山からの高板山

最後の集落の川ノ内を過ぎて林道を更に奥に進み、分岐を右にとって行くと前方に高板山が近づいてくる。左奥には山肌が大きく崩壊した奥神賀山の平らな峰が見えてくると広くなった分岐に着く。高板山にはここへ車を置いて右側の林道入口にある大栃営林署の『シロヤシオ保護地区順路』の看板の横から登り始める。


          三叉路の右側から登る                         稜線手前の登り

広葉樹林帯の中の案外急な登りはスズ竹が多くなって、なお傾斜が増してくるが長くは続かない。大きな倒木の下をくぐって足元が苔むしてくると痩せ尾根の稜線道に出る。ここから尾根をアップダウンしながら東に進んで行く。痩せ尾根を北に巻く崩壊箇所にはロープが張られており、それらを伝わって前方の急坂を登ると三ノ森と呼ばれる祠のあるピークに着く。


           三の森ヒークの祠                         三の森ピークの登り

祠には不動明王の石仏が安置されている。周囲は林に囲まれ眺望は無い。ここからは少し下ってゴヨウツツジ、ヒメシャラ、ブナの林の中を進んでスズタケが多くなって来ると、少し平たくなった二ノ森と呼ばれる尾根に着く。ここには祠が二つあって安徳帝が祀られ、祠の前には注連縄が架けられていて高板山の奥の院となっている。


           アップダウンが続く                         山頂の三角点で

二ノ森からは大きなブナの茂る尾根を進んで、岩場を北に慎重に巻いて幾つかのアップダウンをして行くと、ブナやカエデ、ゴヨウツツジなどの木々に囲まれた頂上に着く。平になった狭い山頂尾根には三等三角点と、樹に掛けられた古い山名板だけが有るのみで、うっかりしていると通過してしまいそうな場所だ。木立の間から南北に少し山並みが確認できる程度で眺望は無い。


         山頂からは見晴らしが悪い                    四国石の巨岩がそそり立つ

記念撮影をして早々に次の四国岩に向かう。岩の多い痩せ尾根を下って行くと前方に大きな岩が現れる。四国王目岩だ。岩上には石仏が祀られていて高さ5m はあろうか、木立に囲まれて上半身だけが見えている。この岩の上へはクライミングの技術を要する。四国岩の下をを北に巻いて少し下ると見晴らしの良い岩場に出る。


          変木の下を潜り抜ける                        岩場の蛇神の石碑

ここからは手前に土佐矢筈山、続く綱付森の奥に天狗塚や三嶺の山並が眺望できる。この岩場の手前からは北へロープの張られた斜面を急降下するが、更に岩場の左を巻いて行くとゴヨウツツジの古木の前に若宮様の祠が佇んでいる。そこから踏み跡を辿ると少し下の尾根上の岩場に出る。この岩場には不動恵童子と蛇神の彫物の石碑が安置されている。


         岩場からは眺望が開ける                     早くも紅葉が進むゴヨウツツジ

ここからの眺望も先程の岩場と変わらず良い場所だ。南側には神賀山その向こうに御在所山が見えている。ここからの尾根は岩場とブッシュなので少し引き返して、先程の斜面をロープを伝って急降下すると道は尾根の北側をトラバースするようになる。岩の裂け目を通り抜けてモミやブナなどの茂る、森の中といった感じの尾根を進んで行く。


        狭い岩の裂け目を通り抜ける                    大岩に祀られた祠が見える

間もなくコルから右に奥の登山口から登って来た道を下って行くようになる。途中のダケカンバの林の中の広くなった場所にはヤマアジサイや草花が多い。右に注連縄の張られた大岩の側を抜けると道はジグザグに下って、奥の登山口の標識の立つ上の林道の終点の広場に下り着く。


         コルから爽やかな森を下る                     奥の登山口手前のゲート

ここから林道を2キロ程最初の下の登山口まで歩くことになるが、林道脇にはこの時節に咲くウツギやエゴノキが白い花を枝一面に着けて目を楽しませてくれた。前方に奥神賀山の平らな峰が見えて来ると下の登山口は近い。そして私たちは次の奥神賀山の登山口のある豊永峠に向かった。 
                                                  奥神賀山に行く


                     この時期白い花のエゴノキやウツギが咲く

《コースタイム》 三叉路登山口(下の登山口) 15分→稜線 30分→三の森 5分→二ノ森(奥の院)
          10分→頂上(三角点) 10分→王目岩 5分→展望岩場 5分→若宮様 5分→
          不動恵童子 15分→コル 20分→上の登山口 30分→下の登山口  
          歩行時間 約2時間30分  難易度 12B45
          駐車場 下の登山口三叉路脇に5〜6 台  登山道 急坂難所多し
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