四国山岳紀行 No238-020405 大高見峰(おおたかみぼう) 504m △2(鷹見坊山)
                      香川県丸亀市/綾川町/満濃町  地図 滝宮(南西)  山岳紀行トップヘ


                        羽床方面から見た大高見峰

地元では「たかんぼさん」と呼ばれている大高見峰は香川県の丸亀市、満濃町、綾川町と3つの市町をまたぐ大きな里山が大高見峰で台形のどっしりとした佇まいの貫禄のある山である。麓の羽床地区から眺めると、この大高見峰が鷹が羽を広げて休んでいるように見えることから羽床の名前がついたようで、山名は鷹見峰、鷹見望とも記されていたようだ。


                       勝福寺前からアクセス道に入る

この山へは高松方面からだと国道32号線の綾歌町の馬指東の交差点を左折する。まもなく中讃広域農道の278号線に突き当たり、そこを右折し10m程で左側の小道の入り口に登山案内の看板が出ている。向かいには勝福寺があるので分かりやすい、看板の脇の細道を山のほうへ向かって入って行く。途中に4叉路があるが山の方への竹林の細道を進む、5分余りでやや広い未舗装の空き地に出る。


                        広場から林道を詰めていく

道は右にカーブして橋を越えてまだ続いているが、手前の山側に沢沿いに上っている林道が登山道の入り口になっている。駐車スペースは広く、「大高見峰緑地環境保全地域」という看板が出ているので分かりやすい。緑地環境保全地域とは、市街地又はその周辺の区域にある樹林地、丘陵、湖沼等の区域及びこれと一体となって自然環境を形成している区域であり、指定地域には家を建てたり宅地や農地の造成をしたり、木や竹林を伐採したりするには届出許可が必要となる。


          沢を渡り登山道に入る                        シハイスミレの群生

さて車を置いて林道入り口の新しく建てられた鳥居をくぐり (平成15年1月建立でこのときは無かった) 林道を500mほど進むと、林道は行き止まりになって沢の左岸の登山道に取り付く。道端にはこの時節シハイスミレが群落を作って咲いている。以前は歩きにくい荒れた道だったが、急なところは階段が設けられたりして、手摺用のロープも施されており、良く整備され随分と歩きよくなっている。


         登山道は整備されている                       眼下に飯野山が見える

振り返ると木立の間に讃岐富士の飯野山が秀麗な姿を見せている。金堀場跡スグソコ→の標識に誘われて途中にある金鉱場跡に立ち寄ってみる。試掘した跡は人一人がやっと入れるくらいの浅い穴である。周りの岩石は金を含んでいるせいだろうか、青銅色をしていてそのような雰囲気が漂う場所だ。


                        途中にある金鉱試掘場跡

登山道に戻り急な階段を越えて行くと間もなく稜線のコルに出る。右に行くと小高見峰を経て猫山へと稜線道は続いている。小高見峰山頂は標高差にして50m程度なので大高見峰に行く前に寄ってみた。すぐ左方向に四国電力の保線道が分かれているが、稜線道を急登すると5分程で登りきる。小高見峰の山頂らしき辺りは雑木林になっており、道から離れて少し雑木林の中へ分け入ってみたが、山頂をしるす物は見当たらなかった。山道には森林組合の栗熊東と彫られた標石が埋め込まれていた。


                     彩を添えるコバノミツバツツジと稜線道

コルまで下り大高見峰に向かう。両側は雑木林であるがコバノミツバツツジのピンクの花が新緑に映える。まもなく送電鉄塔の下をくぐり、左に下る保線路を見て真直ぐ進んで行き、林が切れると三角点のある頂上に着く。頂上一帯は背丈以上のスズ竹に覆われていて見通しが利かなく、以前は頂上一帯は深いスズ竹の藪で猪のヌタ場になっていて、踏み入る気もしなかったが、今は刈り込まれた道が頂上西側を神社の方に付けられているので、雰囲気も随分明るくなっている。


                        頂上入り口ある二等三角点

それにしてもこんな広い平坦な頂上を笹薮のまま放置して置くのは勿体無い限りである。刈り込まれた道を進んで行くと頂上の北端にトタン葺きの高見峰神社があった。建物は古いがお籠もりができる拝殿を供えた立派なもので、大きな天狗の絵の額が掲げられている。讃岐の四天狗は白峰相模天狗、五剣山中将坊、象頭山金剛坊、そしてこの山の鷹峰大高見坊である。


                         広い頂上を大高見神社へ

神社は讃岐平野を見下しており眺望は素晴らしい。街並みの奥に鷲ノ山、十瓶山、火ノ山、その向こうに堂山、六ッ目山、勝賀山、五色台の山塊、高松市街を隔てて備讃瀬戸が広がる。更に東に三木町の白山、東かがわ市辺りまでも視界に入る。東側は古い木の鳥居があって羽床方面から奥谷集落を経て、東登山道からの道が登って来ている。


                        神社前からの北東側の視界

眼前には高鉢山、その向こうに県境の峰が連なる。西は五色台の外れに瀬戸大橋が望める。神社前から北に下る道は羽床方面からの中央登山道である。山桜の大木の手前には独特の形をした丸い手水鉢があった。この山は昔は鷹峰と称していたが、鎌倉、室町時代から修験道の山となり、行者大高見坊が統括していたので大高見峰となり、大高見峰ー高鉢山ー大峰山の回峰ルートがあった。    


          神社内にある天狗の額                      アクセス道入口の勝福寺

山麓の勝福寺に、天文年間住職の勧行を妨害し腕を切られた天狗の記録がある。勝福寺が真言宗から浄土真宗に変わったことで修験者と争いが絶えなかったということである。数々の伝説を残している大高見峰を後に次の山へと向かう。

《コースタイム》 広場登山口 10分→登山道 10分→金堀場跡 15分→稜線コル 5分→小高見峰
          10分→鉄塔 10分→頂上 3分→神社 40分→登山口 歩行時間 約1時間40分
          登山道 整備されている急坂あり 難易度 1A345 駐車場 登山口に広場あり
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