四国山岳紀行 No237-020405 高鉢山(たかはちやま) 512m △3(高鉢山)
                                香川県綾川町 地図 滝宮(南東)  山岳紀行トップヘ


                         北側から見た高鉢山

讃岐七富士の一つの高鉢山は綾川町にあって東に小首を傾げた姿で聳えている。新さぬき百景の一つでその昔航空飛行の安全に寄与した航空灯台が設置してあった所で、山頂からは瀬戸内海国立公園が一望でき、春の山桜・初夏の新緑・秋の紅葉・冬の雪景色と四季を通じて景勝を誇っており、山腹にある風穴は香川県下唯一のもので、真夏でも岩の隙間からの涼風によって、IO℃〜12℃の温度に保たれており、自然の不思議といわれる風穴がある。


          琴南町から峠を越える                        山角地区集会所横から

その隣に新林業構造改善事業として、平成6年5月にオープンした高鉢山キャンプ場があり、バンガローが5棟、管理棟、炊事棟、テントサイト、遊歩道などが整備されており 約 300本の染井吉野桜や山桜がある。高鉢山へは国道438号線の琴南内田の交差点から県道 17号線を東に進み、首切り峠のピークの100m ほど先のカーブの手前から真っ直ぐに、県道と分かれて左の道に入って行く。


          山角集会所前の道標                      前方に高鉢山が見えてくる

そのまま県道を進んでも4キロ程で山角地区のバス停前の集会場前から、西に向かう小道に入ると登山口に行く事ができるが、先のコースより4キロ程遠回りとなる。岩角地区の数軒の民家を過ぎて少し進むと右手に養豚場があって、その外れから道は東にカーブして、高鉢山の北側を巻きながら進んで行くと、右手にバンガローやテントサイトがある高鉢山キャンプ場に着く。更に200mほど進むと右手に高鉢山キャンプ場の管理棟がある。


                      登山口の管理棟から右へ上がる

国道32号線からは新羽床口の交差点を国道377号線に入り、4キロ程進むと県道17号線(府中琴南線とのT字路に突き当たる。目の前は綾菊(清酒)の工場がある。ここを右折し琴南方面に 4キロほど進むと坂道のピーク左側に「山角」のバス停とうどん屋がある。向かいには「高鉢山キャンプ場」の小さな立て札があり、集会場前から西へ入っている細道を高鉢山キャンプ場の標識に導かれながら、2キロほど進むとキャンプ場手前の管理棟前の登山口に着く。


                    バンガロー広場から階段道を登って行く

管理棟はシーズン以外は無人で外に自販機がある。管理棟の駐車場には付近の案内図があって「登山口 絶景 山頂まで470m」の立て札が立っている。ここからセメントで舗装された急坂を上がって行くとバンガローのある広場に着く。


                       登山道脇には桜の古木が多い

広場の左奥から登山道はこの山の標高に因んで 512段の丸太の階段が頂上まで続いている。山頂までは距離が短いが急坂なのでゆっくり登って行こう。登山道脇には桜が植えられているが年輪を重ねていて寿命が来ている木が多い。階段は最初は60段程でほぼ真直ぐに付いているが、それを過ぎると九十九折れになっていて、左右に18回ずつジグザグを繰り返して20分程で山頂に着く。


                       頂上まで延々と階段道が続く

山頂にはトタン屋根の高鉢神社があり、板の間の奥の小さな祠に椎木神社の奥の院が祀られている。神社の前には御影石のテーブルと5脚の腰掛けや手水石がある。展望は東側が開けていて、北は五色台、高松市外、屋島、その向こうに小豆島、そして東に高松空港、塩江方面の眺望が素晴らしい。西側は木立に遮られていて残念ながら展望が利かない。


                   山頂には高鉢神社と御影石のテーブルがある

少し奥(南西方向)に下ると大きな電波反射板が設置されていて、その脇から南西方面の阿讃山脈が眺望できる。航空灯台は神社手前の少し窪んだところにあったようだ。雑草に埋もれているが三等三角点の標石がある。山頂には桜の大きな木が何本もあり、今は見頃と咲いている。


                        山頂にある三等三角点

充分眺望を楽しんで、帰りにキャンプ場の上にある風穴に立ち寄ってみる。「風穴」は、石組みの半地下構造になっており、石積みの上に雨よけの三角屋根がついている。今の季節は午後でも外の気温は20℃前後なのだが、入口を入って行くと、更にヒンヤリとした空気が頬をなでる。



                     山頂の桜と北側の五色台方面の眺望

中は2畳ほどの広さで玉砂利が敷いてあり、温度計が吊るされていて2℃を指していた。案内板の説明によると、以前は、種などの保存庫に使われていたそうだ。石垣から冷たい風が僅かに吹き出している。まさに天然の冷蔵庫だ。寒くなったのですぐ石室を出る。向かいには大高見峰が大きな山容で聳えている。県道に出て振り返ると先ほど登って来た高鉢山が東に小首を傾げて悠然と聳えていた。



                       中腹にある風穴と中の温度計

《コースタイム》 登山口 20分→頂上 15分→登山口 5分→風穴 5分→登山口 歩行時間 約45分
          駐車場 登山口にあり  登山道 急な階段状 整備されている  難易度 1A345 ページの最初に戻る