四国山岳紀行 No234-011116 芋野山(いものやま) 957m △4(芋野)
                             愛媛県四国中央市 地図 弟地(北東)  山岳紀行トップヘ


          法皇湖に映る芋野山                         広い台地の自然林

芋野山は県境の脊梁尾根の兵庫山から北に迫り出す支尾根に位置し、天堤山1147m、宮城山955m、芋野山957m と次第に高度を下げながら法皇湖に影を落としている。これらの山々は両側に大きく入り込んだ谷を抱き、複雑な地形を形成しているので入山の時は、登山道は無いので慎重な読図と地形の観察力が必要である。芋野山へは国道11号線から 国道319号線に入って、法皇トンネルを抜け金砂湖に架かる赤い鉄橋の平野橋を渡って富郷方面に向かう。

ダム湖が切れて銅山川がせせらぎに変わる辺りに長瀬橋が架かり、対岸の上長瀬の山城神社の境内には県天然記念物指定の目通り8.9m.樹高20mの椎(スタジイ)の巨木がある。台風で途中から幹が折れて現在は樹高13mとなっている。3.5キロほどで猿田橋を渡り富郷橋手前から左へ、本山伊予三島線を猿田方面に向かい、4キロ程進むと左側に一軒の民家があって、その反対側に下猿田に向かう林道が右折れしているので入って行くと間もなく分岐に出る。


                         林道終点から登って行く

分岐を右に進んで行くと下猿田の集落に着く。集落の最後の民家を過ぎると道は分岐しているので、左側の植林帯の林道に入って行く。間もなくシイタケ栽培の場所を過ぎて、県指定天然記念物の「榧(カヤ)の巨木」に向かう道を右に見送り、林道終点まで行く。林道終点からは植林の中の踏み跡をトラバース気味に忠実に辿って行く。


                        踏み跡を外さずに辿っていく

小さな沢を跨いで大きく迫り出した巨岩の下を巻いて進んで行き、急坂を登りつめると雑木林の広くなった台地に出る。落ち葉が積もっていると踏み跡が消えていたりして、方向感覚が掴めず迷い易い場所だが、南に真直ぐ進んで行くと再び植林帯に出る。踏み跡は小さな支尾根を越えて芋野の集落方面に下っているが、芋野山へはこの支尾根を登って行くようになる。


          倒木の横を登って台地へ                    自然林と人工林の間を登る

支尾根の南側は原生林で深い谷になっている。支尾根の取り付きは樹木が多いので、手前の植林の中を登って行って途中で支尾根に取り付く。植林の端を稜線に向かって登って行く。谷側には大きなモミや赤松などの大木が所々に見受けられて楓の紅葉も美しい。尾根に出て小ピークを過ぎると広い自然林の台地に出る。再び迷いやすい所であるが歩きやすい空間を見つけながら頂上をめざそう。このような広い馬鹿尾根は帰りは迷いやすいので、それなりの目印を確保して置いたほうが良い。


         大きなモミや赤松が現れる                     広い自然林を辿って行く

尾根が細くなって急になって来ると頂上に着く。赤松の大きな木々に囲まれた狭いピークには、四等三角点と芋野と書かれた小さな標識が有るのみだった。期待していた眼下の法皇湖の展望は林に遮られて望めなかった。少し休憩して往路を引き返す。広い確かりした尾根をどんどん下っているとどうも見慣れない風景になってきた。おかしいと思ったら引き返せを教訓に見覚えのある場所まで引き返す。どうも西側の尾根に入って行ったようだ。


                         頂上の三角点を確認

こんどは右へ慎重にコースを修正しながら来た尾根に戻る。見覚えのある木や岩に辿り着くとほっとする。小ピークを過ぎて植林帯まで戻って、尾根から離れて登って来た支尾根を下って行くが、途中から植林の中を急降下して行くと踏み跡の横道に出る。植林帯の中は歩きよいが下るに従い、間引き倒木が多くなってくるので方向修正をしながら下って行かなければならない。横道の踏み跡を見つけて雑木林の台地に出る。往きはあまり気が付かなかったがモミジの紅葉が美しい所だ。


         自然林にはモミジも多い                       天然記念物の榧の巨木

林道終点まで戻って途中の天然記念物のカヤの巨木を見学することにした。このカヤは下猿田から藤原へ向かう途中の天王林にあって、林道途中の左に分岐する道を上がって行くと前方にそれと解るカヤの巨木が現れる。道の終点からは踏み跡を20m ほど歩くとカヤの巨木の側に行けるが踏み跡は荒れている。目通り4.7m.樹高16m.樹齢200年と言われ、根元には祠が祀られている。

ここから道は峰を越えて藤原方面に繋がっている。藤原には全国で二番目に大きいと言われる、目通り9m 樹高10m の槇柏や藤や椿の天然記念物があるので、県道に出て藤原地区に向かいこれらの巨木を見学して帰るのも良いだろう。

《コースタイム》 下猿田 15分(車)→林道終点 20分→雑木林台地 20分→尾根取り付き 15分→稜線
          15分→頂上下の雑木林台地 10分→頂上 5分→頂上直下の雑木林台地 15分→
          植林帯 25分→雑木林台地 15分→林道終点 10分(車)→榧の巨木 5分(車)→下猿田
          15分(車)→富郷橋 15分(車)→藤原  歩行時間 約2時間30分 登山道 無し 
          難易度 123C5 駐車 林道終点 
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