四国山岳紀行 No227-010923 東赤石山(ひがしあかいしやま) 1707m △3(赤石)
                      愛媛県四国中央市/新居浜市 地図 弟地(南西)  山岳紀行トップヘ


幾度と無く単独で訪れている東赤石山だが、今回は久し振りにわが山岳会のメンバーとこの山に登ることになった。筏津登山口の空き地は私有地なので駐車禁止となっているので、向かい岸の筏津山荘の上の市営駐車場に車を置いて、総勢6人筏津登山口より登り始める。


                        筏津登山口から登って行く

登山口の坂を登り少し折り返すと、後は植林の中のトラバース道となって、20分程で瀬場からの道と合流する。ここは豊後(ぶんご)という集落のあった所で、自然に帰った林の中に石垣や畑の跡がかいな見られる。前方に視界が開けて目指す東赤石山の岩峰が奥に佇む。生活道だったのだろう、この辺りの道は確かりしている。側には竹薮や栗の木などが残っていて、昔の生活の匂いが感じ取れる。


                        豊後の道筋には草花が多い

道端に咲く草花を見ながら水平道を進んで行くと小沢の水場に着く。ちょっと喉を潤すには良い場所だ。ここから道は急坂となって八間滝まで右岸を高巻してして行くようになる。しぐざぐの高巻が終わると対岸に八間滝の懸かる高台に出る。振り返ると色着き始めたモミジの向こうに、谷を隔てて東光森山が端正な三角錐で聳えている。


                          八間滝手前の急登

やがて滝の音が大きくなって来ると、対岸に長い瀑を懸けた八間滝が林の間に見えてくる。再び坂を越えて行き、瀬場谷に下って少し休憩して丸木橋を渡るが、高所恐怖症の先輩が這って渡るハプニングがあった。左岸に渡ると分岐があって大きな標識がある。左へコースを取れば谷沿いに直接赤石山荘に通じる新道で、右へは旧来からの東赤石山へ直登コースである。


                         おっと危ない丸木橋

帰りは山荘周りで新道を下って来ることにして、右の旧道を登って行く。桧林の中のジグザグ道を登り詰めると尾根肩に出る。ここからは木の間越しに東光森山と大座礼山が見えている。水平道を進んで行くと滝の音が大きくなって、朽ちかけた桟橋を渡ると滝上の水量豊富な沢に着く。ここで一息入れていこう。オゾンたっぷりの空間で水の流れと木々の緑が疲れを癒してくれる。


                         小滝の上でひと休憩

梯子を登って川原状の沢を横切って再び左岸に取り付く。沢に沿って桧の植林道を詰めると道はじぐざぐに高度を稼いで行く。道筋にはこの時節に咲く草花が多い。大きなモミの下を抜けると再び緩い水平道となり、沢の上部の最後の水場に着く。これから先のきつい登りに備えて一息入れていこう。周囲にはミズヒキなどの草花が多い。


                        秋の草花が多く見られる

ここからは樹林帯の中ではあるが、岩稜尾根の直登が一時間ほど続く正念場である。足元に注意して自然を観察しながら、ゆっくりと一歩一歩登って行くしかない。幸いなことに周囲にはキノコ類や、草花が多く見受けられて単調な登りも退屈しない。


         椎茸に似た月夜茸(猛毒)                       岩場の急登は堪える

トラバース道に出てからは草花の数も一層多くなり、赤石越えの分岐に出ると視界が開けて、南側から西にかけての眺望が飛び込んでくる。ここから真直ぐ進めば20分ほどで赤石山荘へ、東赤石頂上には右に急斜面を直登していく。最後の正念場でしんどいが、振り返ると南に脊梁山脈が連なり、東光森山から平家平、笹ヶ峰、沓掛山、そのコルの向こうに石鎚山までが望まれる。


            赤石越えへの登り                         よくめだつリンドウ

八巻山の岩峰が頭上に見えて来ると赤石越えは近い。少し早いが途中の岩場に腰を下ろして昼食をとる。眼下に広がる展望は雄大で素晴らしい。赤石越えは南北からの登山道と縦走路が交叉する所で、東赤石山頂へは東にシラベやシャクナゲの樹林帯の中を10分あまりで、岩峰を攀じ登れば1707m の頂上に着く。


          東赤石山頂でヽ(^o^)丿                        最後の岩場の登り

頂上からの眺望は抜群で北側は土居町や新居浜市街が望め、瀬戸内海が広がる。西側には峰続きの八巻山の岩峰が印象的だ。南に目を移せば笹ヶ峰から平家平の山塊が一際高く聳えている。その向こうに高知県の山並が幾重にも続く。東側は木立に遮られて眺望が利きにくいが、樹木をくぐって東に100m足らず進むと、三角点のある見晴らしの良い所がある。


         東のピークに三等三角点                       山頂からの眺望は雄大

ここからは東側の権現山やエビラなどの峨蔵山塊が眼前に望める。眺望を充分に楽しんで分岐点からトラバース道を赤石山荘へと向かう。頭上に聳え立つ八巻山の岩峰が素晴らしい。赤石山荘手前の分岐を瀬場谷に下山して行く。もう一度八巻山の岩峰を振り仰ぐと、下山してくるパーティが小さく見えている。


                     八巻山の岩峰を見ながら下山していく

林に入るとキノコ類やアキノキリンソウなどの草花が目に留まる。石混じりの道を急降下すると沢に出る。右岸に渡り桟道を注意しながら進んで行く。湿地の岩肌にはジンジソウなどが可憐な花を着けている。再び沢に降り立って沢の中を少し進んで右岸に上り、谷の流れに沿って進んで行き小沢を幾つか巻きながら再び沢に降りる。ここで暫らく休憩して行こう。


                        瀬場谷の水場でひと休憩

岩の上で休憩していると八巻山から下ってきたパーティが通り過ぎていった。左岸に渡り自然林と植林帯の交叉する道をだらだらと下って行くと最初の分岐に着く。瀬場谷を渡って八間滝の前を過ぎると筏津登山口まで30分ほどである。正面には谷を隔てて東光森山が端正な姿で聳えていた。

《コースタイム》 筏津登山口 20分→豊後分岐 20分→八間滝 15分→瀬場谷分岐 25分→滝上の沢
          40分→沢上部水場 60分→トラバース道 5分→赤石越え分岐 20分→赤石越え
          15分→東赤石山頂上 5分→三角点 5分→東赤石山頂上 10分→赤石越え 15分→
          トラバース道 20分→赤石山荘 30分→沢1 20分→沢2 30分→沢3 45分→瀬場谷分岐
         15分→八間滝 15分→豊後分岐 20分→筏津登山口 歩行時間 約7時間30分
          駐車場 筏津山荘上の市営駐車場 登山道 整備されている 難易度 12B45
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