四国山岳紀行 No224-010828 塔ノ丸(とうのまる) 1713m △3(塔丸)
                                徳島県三好市 地図 剣山(南西)  山岳紀行トップヘ

          丸笹山から見た塔ノ丸                        西側から見た塔ノ丸

塔ノ丸は丸笹山と共に剣山の前衛の山として、祖谷谷を挟んで長いなだらかな山容を横たえている。その稜線は森林限界から突け出て、遮るものの無い頂上までの尾根歩きは、訪れたものを魅了する。また標高1400m 辺りの北斜面には、四国では数少ない県営剣山スキー場があって、この山の知名度を向上させている。この山へのアクセスは北からはR438、東からはR438、西からはR439からのコースがあり、R438を挟んである登山口の夫婦池まで車で入れる。


                     静かに水を湛えた夫婦池と登山口の道標

登山口の南側にある雌池は林に遮られて、道路からは見えにくく涸れていることが多い。そこから100mあまり北に行った道路わきに登山口がある。最初は1549m 峰の北側をトラバースしながらモミやコナラやダケカンバの混生する自然林の中を進んで行く。国土地理院の地図では南側を登山道が通っているが間違いである。(現在は修正されている)


                      登山口から自然林の中を進んで行く

コルに出ると道は平坦になって、ススキが茶色の穂を靡かせ初秋の気配が漂う。前方に目指す塔ノ丸の頂上が稜線の奥に見えてくる。その左奥には秀麗な山容の三嶺が聳えている。進むにつれ南側に丸石山、次郎笈、剣山が目に飛び込んでくる。少し坂を登って林を抜けると前方は一面のミヤマザサに変わり、一本の縦走路が続いている。


         南に丸石山が聳えている                     稜線道が奥の塔ノ丸へ続く

足元にはこの時節に咲くシコクフウロ、ツリガネニンジンなどが多い。中にはウメバチソウや早咲きのリンドウなども見受けられる。そんなのんびりした高原の尾根を1582m のピークに向かって進んで行く。途中の岩に腰を下ろして休んでいると子供を従えた家族連れが下ってきた。国民宿舎に泊まって朝早くから露払いして来ましたとの事。そんなのんびり歩ける山である。


                       早咲きのリンドウとウメバチソウ

1582m のピークからは展望が益々開け、次の1682m のピークまで1キロあまり、100m の高度差のコースは雲上の遊歩が続く。南東には剣山と次郎笈が高さを競い、丸石山から高ノ瀬、更に三嶺方面に続く稜線、その間に少し頭を覗かす石立山、北には黒笠山から矢筈山にかけての祖谷山塊が眩しい。正面に三嶺と塔ノ丸の頂上が近ずいて来ると1682m のビークはもうすぐだ。



                      剣山を見ながら快適な稜線道が続く

1682m のピークからは少しきつい下りとなるが長くは続かない。コルからは笹が深くなって足元が見えずらい所があるが、正面に近ずいて来る最後のピークまでひと頑張りだ。コルを過ぎてモミの林を登りきると頂上のピークまでワンピッチである。最後のピークの頂上には三等三角点と山名標識があり、360 度のバノラマが展開する。


                       頂上からは雄大な眺望が広がる

正面には三嶺の秀峰が聳え、そこから東に東熊山、カヤハゲ、その向こうに白髪山が頭を覗かしている。そして高ノ瀬へと続く縦走コースの稜線、石立山がその向こうに存在感を見せている。そして丸石山に続く次郎笈と剣山が一段と高く聳えている。剣山から東はガスがかかり始めている。眼下には名頃ダムが青い水を湛え、西に続く祖谷谷の山肌には、祖谷の集落がひっそりと佇ずんで、その間を祖谷川が下流へと険しい谷を蛇行する。


                    よく見かけるツリガネニンジンとシコクフウロ

西に250mほど先にある小さなビークまで下り、そこから見上げた塔ノ丸は南斜面に岩塊を散りばめている。再び頂上のピークに戻り少し休憩する。所々にシコクフウロが群落を作っており、また蝶類も多くいて目を楽しませてくれる。もう一度頂上からの360 度の展望を楽しんで下山して行った。


                    頂上付近で見かけたヒオドシ蝶とジャノメ蝶

《コースタイム》 登山口 35分→コル 15分→1582m ピーク 20分→1682m ピーク 20分→頂上
          5分→南のピーク 10分→頂上 1時間15分→登山口 歩行時間 約3時間 
         登山道 良い 難易度 1A345  駐車 登山口付近の路肩に
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