四国山岳紀行 No218-010723 大座礼山(おおざれやま) 1590m △2(大座礼)
                            高知県大川村 地図 土佐小松(北西)   山岳紀行トップヘ



今回の登山はNHKの「おはよう四国」の番組の夏山ロケ登山でブナの巨木のあるこの山を選んだ。メンバーはデレクターのMさん、キャスターのSさん、カメラマンと音声捕手と私の5名である。別子山筏津の県道交差点で落ち合い登山口へと向かう。大田尾越えの南に下った所からの林道はまだ工事中で、入り口の路肩に車を置いて登山口まで歩いて行く。

林道は広く拡張されていて、その分山側は大きく削られて谷側に埋められて、以前と比べて三倍くらい広くなっている。据えられたブルドーザの横を通って足元の悪い中を登山口に向かう。登山口の手前の谷も埋め立てられて広場となっている。ここまで車が入れるようになって駐車場が確保できれば、大座礼山への登山は至極便利になるだろう。自然を守るか便利さを買うかは人さまざまだが、何となく複雑な気持ちである。


         大座礼山をバックに撮影が始る                    冷たい沢水で一息入れる

キヤスターとツーショットになり、登山口の広場に立ち大座礼山の山頂をバックに撮影が始る。「今日はいい天気ですねえ」キャスターが先ず一声、「登山にふさわしい天候じゃないですか」返答する私、青空をバックに山の緑が清々しい。登山は標高1000m の地点から始る。山頂までの道のりは凡そ3キロ、標高差は600m 近くあるのでかなり急勾配だ。大きなブナに逢うのはそう簡単な事ではない。広場奥の登山口の標識の所から急坂を登って行く。メンバーの歩調を考え普段の半分ほどのスローで歩いて行く。

大型カメラを持ったカメラマンは慣れているとはいえ、長い道のりを頂上まで大変だろう。デレクターとキャスターの女子は若いとはいえ登山は未経験、他人と山へ登る場合そんな気苦労がついて回る。最初の沢で少し休憩している間にも、カメラマンは撮影に余念がない。沢を過ぎてからのじぐざぐの急坂は最初の正念場だ。夏の暑い時期にして、熱る体から滲み出る汗を拭いながら、メンバーの体調を観察しつつ、ゆっくり、ゆっくりと登って行く。やがて木陰の水平道となって最初の難関は突破した。


                     ブナなどの説明をしながら清々しい樹林帯の水平道を行く

次の沢で再び休憩を取る。ブナの林に育まれた水はいつ来ても涸れることなく豊富で冷たい。キャスターも冷たい水に感激して、最初の急坂で少しバテ気味だったメンバーもここで英気回復したようだ。原生林に囲まれた清水の流れる沢筋は、オゾンたっぷりの自然の冷房が効いて心地よい。付近には青い花のヤマアジサイなどが咲いていて一層目を楽しませてくれる。

やがて標高1300m 辺りからブナの樹が現れ、キャスターにブナの説明などをしながら、清々しい原生林の中の水平道を行くようになる。ブナは大きく枝を広げた様が美しく、春から秋には葉の緑が鮮やかで鳥や虫の餌になり、落ち葉は土に栄養を与えるので森を育むといわれている。井野川越えの峠でこれからの急登に備えて休憩する。ブナの巨木に逢えるまではここからが、第二の正念場できつい登りが続く。

          やっと逢えたブナの巨木に感動                  頂上での歓喜のバンザイ三唱

尾根の坂を登りつめると目の前にブナの巨木が現れる。目通り4.3m 樹高 20m の巨木は天高く枝を広げ、四国でも有数の存在感を誇示している。その姿に圧倒される。平坦な尾根筋には次々と大きなブナが現れる。ブナの巨木から山頂までは10分あまり、最後の急坂を登りつめて林が開けた所が二等三角点のある頂上である。

頂上からは霞んでいて遠方は望めなかったが、やっと登りつめたキャスターの感動の声に負けず、恒例の頂上での私のバンザイーにつられて、キャスターも一緒にバンザイ三唱のツーショットでこの山の撮影は終了した。NHKスタッフの皆さん暑い中大変ご苦労さまでした。この登山は2001年7月28日朝7時30分から「おはよう四国」 「季節の旅 山の旅」で放送された。

《コースタイム》 林道入口 5分→登山口 15分→第一の沢 40分→第二の沢 35分→井野川越え
          30分→ブナの巨木 15分→頂上 10分→ブナの巨木 25分→井野川越え 30分→
          第二の沢 30分→第一の沢 10分→登山口 5分→林道入り口
           駐車場 林道入り口の路肩に 林道整備完成後は登山口の路肩に 
          登山道 整備されている  歩行時間 約4時間10分  難易度12B45
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