四国山岳紀行 No215-010607 伊予富士(いよふじ) 1756m △3(伊予富士)
                      愛媛県西条市/高知県いの町 地図 瓶ヶ森(南東)  山岳紀行トップヘ


          西側から見た伊予富士                      東側から見た伊予富士

伊予富士1756m は愛媛県西条市と高知県いの町の境にあり、その名からして富士とは縁遠い形をしているが、頂上からは360 度の富士という名にふさわしい眺望である。この山の登山口は瓶ヶ森林道がついてからは、1時間ほどで登れるようになったが、やはり登山の醍醐味を味わうならば、桑瀬峠からのコースが良いようである。


                         林道脇の登山口と道標

国道194号線の旧寒風山トンネルを、高知県側に抜けた所が登山口となっているが、今回はそこから瓶ヶ森林道に入り、約20分程で林道途中にある登山口に着く。ここは伊予富士への最短コースである。沢の横の足場の悪い岩場を登って行くと、すぐ清水の流れる水場があって、この沢を跨いで登山道は東西に延びている。


           登山口の上の水場                        伊予富士山頂は目前

この道は伊予富士の東のコルから来たトラバース道で、笹原の中を東黒森とのコルまで延びており、稜線道と合流している。西へ沢を渡って進んで行くと、最初は崩壊部分があって歩きにくい箇所があるが、後は稜線のコルまで笹原の中の登りとなる。


                山頂からの西望 手箱山〜西黒森 手前に東黒森を望む

ゆっくり歩いて稜線まで25分程度、稜線から東に折り返して南に開ける山岳展望を楽しみながら、快適な尾根の縦走路を進んで行く。目指す伊予富士が眼前に段々と近ずいて来る。北側の尾根筋には数は少ないがシャクナゲが一杯ピンクの花を着けていて眼を引く。尾根に出て30分足らずで道は南に回りこむと伊予富士の頂上は近い。


                     東側の寒風山から平家平に続く眺望

振り返れば眼前に笹原が広がり、その中を一筋の縦走路が延びている。今歩いて来たコースが眼下に収まる。息をはずましながら登り切るとそこは伊予富士の頂上、360 度の大展望が開ける。眼前には東黒森、西黒森、瓶ヶ森と続き、その向こうに石鎚山が聳える。その南には筒上山から手箱山にかけての山塊が連なる。


                        岩場に咲くツクシシャクナゲ

更に遠く四国西部の山並みが霞む。南に目を移すと高知県中央部の山並が幾重にも重なり、太平洋へと続く。東側は桑瀬峠から続く縦走路の向こうに、鷹ノ巣山、寒風山、笹ヶ峰、チチ山、冠山、平家平と何処までも山並が続く。北の眼下には西条市の街並み、瀬戸内海燧灘が眼下にかすむ。




まさに富士という名にふさわしい大展望だ。この時期、南側の尾根の岩場にはツクシシャクナゲが咲いており、周囲の山岳風景と相まって目を楽しませてくれる。5〜6年に一度の表年で今年は沢山の花を着けていた。大展望とシャクナゲに後ろ髪を惹かれる思いで、伊予富士の山頂を後にした。

《コースタイム》 登山口 25分→稜線コル 30分→頂上 25分→ 稜線コル20分→登山口
          歩行時間 1 時間40分  難易度 1A345
          駐車場 登山口 路肩に4〜5台 登山道 よく踏まれている
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南側から見た伊予富士