四国山岳紀行 No213-010601 笠取山(かさとりやま)1562m △3(笠取山)
                       愛媛県内子町/久万高原町 地図 笠取山(北西)  

         伊豆ヶ谷を控えた笠取山                      大川嶺から見た笠取山

笠取山1562m、大川嶺1525m、美川峰1517m からなる大きな山塊は四国カルスト台地の北方に位置し、美川スキー場は四国のスキー場の発祥の地でもある。これらの山塊は頂上付近はなだらかな準平原状をなし、初夏にはミツバツツジのピンクに彩られる。また南側にはブナ原生林の美しい伊豆ヶ谷があり、春の新緑、秋の紅葉と見事な錦絵をかもしだす。


                       車道の分岐から稜線に取り付く

また放牧場では牛がのどかに草をついばむ。これらの山へは頂上近くまで車で行けるが、今回は大川嶺経由で最高点の笠取山に向かうことにした。登山口は牧場管理舎の近くの伊豆ヶ谷に下る車道交差点から、牧場の柵沿いに笹原の中を大川嶺の最高点に向かう。柵の内ではホルスタイン牛が数頭草をついばんでいる。


                        大川嶺頂上に二等三角点

高度が上がり前方に笠取山が見えてくると2等三角点のある平坦な大川嶺の頂上に着く。周囲は遮るものが無いので眺望は 360度展開する。波打つなだらかな峰が東西に延びて、所々にツツジのピンクの群落が目につく。大川嶺の頂上を後に稜線を次のピークへと向かう。すぐ下には車道が通っておりドライブの車が時おり通り過ぎて行く。


            ハイキンバイ                            ツルギミツバツツジ

車から見ればあんなとこに人が歩いていると思うかもしれないが、こちらの方が自然をフルに満悦できているよと言いたい。車では足元に咲く可憐な草花や目の前に咲き誇るツツジなどと触れ合うことができないだろう。次のピークは白い岩石が露出しておりここからの眺望も良い。



            石灰岩のピーク                           笠取山に向かう

振り返ると今歩いてきた稜線の向こうに一段と高く大川嶺が、その奥に美川峰のなだらかな稜線が続いている。眼前には笠取山が大きく迫っている。北側の斜面には一面にツツジの群落が山肌をピンクに染めている。これほど群落を作っている所は四国では珍しい。満開に花をつけたツツジに出会うとあまりの美しさに立ち止まり見とれてしまう。


                       笠取山の山頂に三等三角点

歩き始めて40分程で牧舎の上の笠取山の登り口に着く。ここから笠取山の頂上まできつい登りが続くが、15分程で3等三角点のある笠取山の頂上に着く。眺望は広大で北には今越えてきた大川嶺、その向こうに美川峰、遠くに石鎚山系が霞む。


          笠取山からウバホド山                        笠取山から大川嶺                

東にはウバホド山の向こうに西の権現さんの岩山があり徳憶神社の祠が祀られ昔はここで雨乞いをしていたらしい。南側にはカルスト台地の大野ヶ原から天狗高原にかけての山並が重なり、石灰採掘の鳥形山がひときわ目につく。西側にもツツジの群落があって目を楽しませてくれる。



         咲き誇るツルギミツバツツジ                     伊豆ヶ谷のブナの新緑

この山域一帯は農水省草地造成事業として切り開かれたバイロツト事業であるが、尾根の両側は傾斜がきつく自然のまま残されていてツツジの群生が見られる。放牧するには柔らかい草が育たなくてはならないため、標高の高い広大な牧草地の管理が大変である。少し放っておくとススキやイバラなどに占領される。帰りは車道を歩いて道端に咲く草花を観察しながら下って行った。時間があれば伊豆ヶ谷へ下って爽やかなブナ原生林を観察するとよい。


                        ミヤマキンバイとシロスミレ

《コースタイム》 車道交差点登山口 15分→大川嶺頂上 10分→岩のピーク 15分→
          牧舎の上笠取山登り口 15分→笠取山頂上 10分→牧舎の上笠取山登り口
          (車道経由) 20分→車道交差登山口 歩行時間 約1時間30分 難易度 @2345 
          駐車場 車道交差点登山口 2台 牧場の上笠取山登山口 10台程 
          登山道 時期により所々藪からむ
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