四国山岳紀行 No206-010505 旭ヶ丸(あさひがまる) 1020m △1(旭ノ丸山)
                     徳島県上勝町/佐那河内村 地図 阿波三渓(南西)  山岳紀行トップヘ


          放牧された大川原高原                        ミツバツツジが群生

徳島県佐那河内村の最高峰の旭ヶ丸は、徳島市方面から見ると一番先に朝日が当って輝く山でこの名前が付いたという。頂上付近から東に広がる大川原高原は、村営放牧場や風力発電の風車、家族休養村管理棟・ヒルトップハウスなどがあり、県内有数規模の口径 500ミリ反射望遠鏡が設置され、高地で澄んだ空気という最高の条件で、定期的に天体観察会が開かれ人気を集めている。


                          駐車場から登り始める

ひんやりとした風が吹き抜ける展望台からは徳島市街や吉野川、紀伊水道が眼下に広がり、春にはミツバツツジが頂上付近を紫紅色に染め、夏には高原に植えられた二万五千本のアジサイが満開になり、自然に親しむ人々でにぎわう。また近くにはシャクナゲで有名な徳円寺や灌頂滝と鍾乳洞のある慈眼寺の名勝がある。半ば観光地化された山だが、一帯は生活環境保全林に指定されて、豊富な自然が息づいている。


         道沿いのシロドウダンツツジ                      牧場沿いに登って行く

この山へのアクセスは数箇所あり、国道 438号線を経由して行くコース、県道16号線からのコースもある。徳島市方面からは国道 438号線を30分ほど走行すると、佐那河内村中辺(なかへん)に着く。小学校手前で左折して大川原高原道路に入る。今回は神山町鬼籠野(きがの)東方から鬼籠野川沿いに、町道を大川原高原に向かう。30分ほどで舗装拡張された道を登り詰めると、佐那河内方面からの道と合流して間もなく広い駐車場に着く。


           アワノミツバツツジ                         ノミノフスマの群落

登山口は道を隔てた牧場への車止めの横から舗装道を牧場に沿って歩いて行く。間もなく前方に大きな風力発電の風車が見えて、シュルシュルと回転音が聞こえてくる。眼前に大川原高原の広々とした牧場が広がる。谷間にはアジサイが一面に植えられており、花時には見事な景観が見られるだろう。見上げるような大きな風車は平成13年に完成したばかり、徳島県企業局が 出力280キロワットの佐那河内風力発電所として運営している。


                       展望台からは眺望が広がる

旭ヶ丸へは舗装道を離れて牧場に沿って左側に延びる登山道を進んで行く。登山道と牧場の境にはドウダンツツジが植えられていて、白いスズランのような花を一杯つけている。駐車場から800mあまり、牧場が眼下になって来ると展望台に着く。ここからの眺めは素晴らしく、360 度の展望が開ける。眼下には徳島市が広がり、その向こうに大鳴門橋が白く光り淡路島へと続く。空気が澄んでいれば阿南から和歌山方面までが視野に入る。


                       ツツジやアセビのトンネルを行く

南から西にかけては剣山系の重畳たる山並が続き、西へと延びる尾根はミツバツツジやアセビなどが群生しており、花時は訪れる者の目を楽しませてくれる。山頂へは展望台から更に西へツツジのトンネルを潜りながら、遊歩道を300mほど進むと、右側に山頂標識と一等三角点のある旭ヶ丸山頂に着く。周囲は権木に囲まれて眺望は無い。ひと休憩して更にツツジのトンネルを西に向かうと高鉾山に向かう尾根肩に出る。


                       頂上の一等三角点は林の中                       

周囲はアセビの大きな木が多くあり、スズランを吊るしたような白い花を一杯に着け、雪を被ったようで甘い香りが漂う。熊蜂が大きな体を支えながら忙しく蜜を集めている。足元にはホウチャクソウが群生して白緑色の長い花をぶら下げている。少し引き返して北側の遊歩道に入って行くと、林床に可憐なカタクリの花が見られる。反り返った薄紫の花は一斉に同じ方向を向いて風に揺れていた。


                          林床には草花が多い

《コースタイム》 駐車場 20分→展望台 5分→頂上 10分→尾根肩 15分→展望台 15分→駐車場
          歩行時間 約1時間あまり 難易度 @2345
          駐車場 50台ほど 登山道 整備されている
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