四国山岳紀行 No202-000815 石鎚山(いしづちざん) 1982m △3(石鎚山)
                       愛媛県西条市/久万高原町 地図 石鎚山(南東)  山岳紀行トップヘ


                    成就社から見た石鎚山と最高峰の天狗岳

石鎚山1982m は愛媛県西条市と久万高原町の境にあり、西日本最高峰のどっしりとした山容で聳えている。古来より信仰の霊山として、富士、御岳、大峰、立山、大山、釈迦岳と共に七霊山の一つに数えられ、慶雲元年(704) 役小角(えんのおづぬ)の開山以来、信仰の伝統は絶えることなく現在も生き続けている。登山道の代表的なものは山開きの使用道となる、昭和42年に架けられたロープウェイ終点の成就からの表参道からと、同45年に開通した石鎚スカイラインの通じる土小屋からの裏参道からである。


                         ロープウェイと下谷駅

今回はロープウェイを経由して成就からの表参道を登ることにした。今日は川之江山岳会創立40周年記念登山である。時には道にも迷い、風雨にも遭い、色々な事に遭遇してきたが、今まで会員各人誰も事故も無く、各地の山々を登って来れたのは不思議な位である。これも会長始め諸先輩の心温かい岳友の指導の賜物と思っている。あれからあっという間に40年月が過ぎた。


                         記念撮影をしていざ出発

さて今回も30周年と同じように我が郷土の最高峰の石鎚山に登ることになった。前日夕方より成就の白石旅館の別館に集い宴会、翌朝7時石鎚神社に参拝して登山開始である。ここからは拝殿の屋根の上に朝日を受けて、曙色に染まる崇高な石鎚山の頂が見えている。


                        入山門を潜って八丁坂へ

入山門を潜って周囲の原生林の緑が清々しい中の八丁坂を下り、コルの休憩小屋を過ぎてきつい急坂を登り返して行くようになる。八丁坂の階段を登り詰めると前社ヶ森の鎖場と巻き道の分岐に着く。岩峰に架かるこの鎖場は試し鎖でスリルはあるが、岩場を越えての下りは急で滑り落ちないよう注意しょう。


            急な登りが続く                            ヤマハナウド

今回は巻き道を進み道脇に咲く草花を撮影しながら行く。ヤマアジサイ、ヤマホトトギス、ヒヨドリバナ、ミヤマシシウド、タカネオトギリソウ、イシヅチアザミなどの草花が目を癒してくれる。前社ヶ森のコルの休憩小屋を過ぎて、原生林の中を登り詰めると間もなく夜明かし峠に出る。



          夜明し峠から石鎚山                            トゲアザミ

視界が開けて眼前に石鎚山の岩峰が目に飛び込んでくる。いつもながら感動的な風景だ。間もなく一の鎖場を過ぎて笹原の稜線を詰めると、東の土小屋方面から登って来た裏参道と合流し、二の鎖小屋下の鳥居を潜ればいよいよ最後のきつい登りが始る。



            北壁が聳える                            シモツケソウ

目の上には頂上の北壁が迫り、二の鎖、三の鎖を巻きながら桟道を登って行く。500mの巻道の桟道を登り詰めると頂上小屋と奥社の祀られた弥山に着く。私たちはここから東に聳える最高点の天狗岳に取り付く。天狗岳への痩せ尾根の岩場は切れ落ちた断崖でスリルが味わえるが、転落しないように気をつけなければいけない。


          西に二の森が聳える                        二の鎖小屋下の登り

さすがに西日本一の頂からは遮るものの無い360 度の展望である。眼下に今登って来たルートが一望でき、東予の街並み、瀬戸内の島々、中国地方までも、南は高知県の重畳たる山並の果てに太平洋が霞む。東は手箱山から筒上山、岩黒山、その麓に土小屋のヒュッテが佇む。更に東に瓶ヶ森、伊予富士、笹ヶ峰と脊梁の山並が続き、赤石山系、更に遠く剣山系が霞む。



           天狗岳に向かう                        1982m40周年記念ヽ(^o^)丿

西に目を移せば峰続きの弥山の向こうに二ノ森が存在感を見せている。記念撮影を済ませて私たちは何処までも続く雄大な眺望を後に、西日本最高峰の石鎚山を下って行った。原生林に囲まれた屹立する岩峰、成就社から見上げる石鎚山は、正に大勢の人々の信仰に守られた神々の山の姿であった。

《コースタイム》 西条インター 40分(車)→ロープウェイ乗場 10分→ロープウェイ終点 20分→成就
          20分→八丁坂休憩小屋 35分→前社ヶ森 25分→夜明し峠 10分→一の鎖 15分→
          二の鎖小屋 25分→三の鎖下 15分→弥山 15分→天狗岳→15分→弥山
          弥山 2時間→成就 15分→ロープウェイ乗場 歩行時間 約5時間15分 
          登山道 整備されている 弥山から天狗岳までは危険箇所有り 難易度 12B45 
          駐車場 ロープウェイ乗場下に(有料)
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