四国山岳紀行 No198-000602 伊予富士(いよふじ) 1756m △3(伊予富士)
                      愛媛県西条市/高知県いの町 地図 日ノ浦(南西)  山岳紀行トップヘ


         縦走路西側からの伊予富士                   縦走路東側からの伊予富士

伊予富士1756m は愛媛県西条市と高知県いの町の境にあり、その名からして富士とは縁遠い形をしているが、頂上からは360 度の富士という名にふさわしい眺望である。この山の登山口は瓶ヶ森林道がついてからは、1時間ほどで登れるようになったが、やはり登山の醍醐味を味わうならば、桑瀬峠からのコースが良いようである。国道194号線の旧寒風山トンネルを、高知県側に抜けた所が登山口となっている。


         寒風山トンネル南口登山口                    樹間の間から崩壊地が見える

ゆっくり歩いて桑瀬峠まで1時間たらず、峠から頂上まで1時間半ほどの行程である。登山口から峠までの高度差は400mあまり、きつい登りが続く。林の間から大規模な崩壊地が見えて来ると、登山道は平坦になって桑瀬峠は近い。稜線が近ずくと樹林帯から抜けて快適な登りとなる。正面に寒風山が見えて来るとワンピッチで桑瀬峠に着く。


                    正面に寒風山が見えてくると桑瀬峠に着く

登山口から1時間足らずで広々とした、標高1451m の峠に着く。右(東)へ寒風山への縦走路が延びている。真直ぐ北へ峠越えの道が下っているが、利用する人が居ないのか消えかかっている。伊予富士へはここから左(西)へ縦走路を行く。峠からはゆったりとした快適な登りが続く。


         峠から快適な尾根道を行く                     後に寒風山 笹ヶ峰 チチ山

正面奥にはごつごつした伊予富士が頭を覗かして、その前方左には鷹ノ巣山が黒々と聳えており、振り返ると寒風山が大きく存在感を見せている。やがて登山道は崩壊地の上を巻いて行くようになる。小さな権木帯の中に入るとカエデの緑が瑞々しく、ムシカリやゴマギの白い花が咲き、ヨウラクツツジの可憐な赤い花が目に付く。


                        ムシカリの花とヨウラクツツジ

ウラジロモミの茂る小さなピークを越えて、鷹ノ巣山へ派生する峠のような稜線を越すと風景は一変する。眼前に笹原が広がり、その中を一筋の縦走路が伊予富士に向かって延びている。まもなく左側にトラバース道が延びて来ているが真直ぐ直進しょう。振り返ると寒風山、笹ヶ峰、チチ山が仲良く峰を並べている。


        広い笹尾根の向こうに伊予富士                   東に寒風山 笹ヶ峰 チチ山

小さなピークの登りにかかるが、眼前にごつごつした伊予富士が迫ってくる。小ピークを下ると庭園状の笹原の窪地に着く。眼前には小さな岩山を配し、周囲にはミツバツツジが美しく咲き目を癒してくれる。窪地を過ぎて小権木帯を抜けると最後の頂上への急登にかかる。階段状の急登は骨が折れるが最後の踏ん張り所だ。

                         咲き競うミツバツツジ

どんどんと高度が上がり、今歩いて来たコースが眼下に収まる。息をはずましながら登り切るとそこは伊予富士の頂上、360 度の大展望が開ける。眼前には東黒森、西黒森、瓶ヶ森と続き、その向こうに石鎚山が聳える。その南には筒上山から手箱山にかけての山塊が連なる。更に遠く四国西部の山並みが霞む。



                       急坂を登れば伊予富士山頂

南に目を移すと高知県中央部の山並が幾重にも重なり、太平洋へと続く。東側は今歩いてきた縦走路の向こうに、鷹ノ巣山、寒風山、笹ヶ峰、チチ山、冠山、平家平と何処までも山並が続く。北の眼下には西条市の街並み、瀬戸内海燧灘が眼下にかすむ。まさに富士という名にふさわしい大展望だ。


         岩場に咲くツクシシャクナゲ                  西に石鎚山 瓶ヶ森 西黒森が聳える

この時期、南側の尾根の岩場にはツクシシャクナゲが咲いており、周囲の山岳風景と相まって目を楽しませてくれる。大展望とシャクナゲに後ろ髪を惹かれる思いで、伊予富士の山頂を後にした。
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《コースタイム》 登山口 50分→桑瀬峠 70分→頂上 60分→桑瀬峠 30分→登山口
          歩行時間 3 時間30分 登山道 A 難易度 12B45 駐車場 登山口
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