四国山岳紀行 No195-000516 高越山(こおつさん) 1122m △1(高越山)
                               徳島県吉野川市 地図 脇町(南東)  山岳紀行トップヘ


        阿波富士と呼ばれる高越山                    舟窪ツツジ公園からの高越山

高越山1122m は徳島県吉野川市山川町にあり、その端正な形から阿波富士と呼ばれている。古代より修験道の代祖である役行者小角(えんのぎょうおづぬ)によって 開かれ、信仰の山として崇拝されて来た。山頂直下には修験道の道場である高越寺があり、それらの歴史を物語っている。


                     オンツツジが咲き乱れる舟窪ツツジ公園

この山への登山道は数箇所あるが、今回は舟窪ツツジ公園から林道を詰めて、高越寺裏山駐車場から参道を高越寺に至り、頂上を目指すコースである。山川町から少年自然の家の前を通って舟窪ツツシ公園に向かう。このツツジは国の天然記念物に指定されており、約2ヘクタールの園内には樹齢 300年といわれるオンツツジが1000本あまり群生している。


         立石峠から舟窪ツツジ公園                    のどかに鳴く若いウグイス

そこから奥に延びる林道を行くと立石峠に出る。ここからは谷を隔てて今過ぎてきたツツジ公園が緑の中に、赤い絨毯を敷いたように見えている。眼下には奥野井牧場が広がり風光明媚な所だ。側で若いうぐいすが「ホーケキョ」とまだ発声練習中か下手なリズムで盛んに鳴いている。


           登山口の結界門                          新緑が目に爽やか

更に少し北に進むと高越寺の裏山駐車場に着く。「先ず合掌これより霊域」と記された結界門を潜り、高越寺の参道へと入って行く。周囲には程よく原生林が残されて深山の雰囲気を醸し出している。途中には薬師如来と十二神将が祀られていて、「薬師嶽」と称する岩場には鎖が架けられ、霊場の雰囲気が漂う。


            薬師嶽の岩場                           展望所より東望

また「美光嶺」と称する展望所があり、ここからの眺望が素晴らしい。南東方向には奥野々山の山並、その奥には脊梁の山が頭を覗かし遠くに続く。眼下には吉野川が蛇行する。「灯明杉」という千年杉の下を左に巻いて進んで行くと高越寺に着く。


            灯明杉の巨木                            高越寺に到着

右に下って正門に向かうと道脇には季節の草花が迎えてくれる。ヒカゲスミレ、タチツボスミレ、ノジシャ、キバナケマン、テナンショウ、ノミノフスマ、など賑やかである。


                        寺の周囲には草花が多い

石段の上には立派な構えの仁王門が佇む。仁王門を潜れば奥に鳥居と拝殿、敷地の中ほどに立つ大きな鉾が印象的である。高越寺は修験道の祖、役行者小角が七世紀に建立したと伝えられ、弘法大師が801年28才の時にこの山で修業されたと伝えられている。



          立派な構えの仁王門                        広い境内の高越寺        

山頂へは鐘楼横から石段を上って行く。大きな杉並木が現れて奥に胴回り7m 余りの千年杉が現れる。千年杉の前から石段を上がると高越神社に着く。祭神は天日鷲命(あめのひわしのみこと)とある。神社周辺は鬱蒼とした原生林の大樹に囲まれて、深山の風情が漂う。



         高越神社石段下の千年杉                     原生林に囲まれた高越神社

神社の前の小道を左に詰めてじぐざぐを繰り返すと、弘法大師像の立つ山頂に着く。頂上はブナ、カシ、イタヤメイゲツなどが茂り、眺望は無いがミツバツツジなどが咲いて、明るい雰囲気を醸し出している。


          山頂に立つ弘法大師像                      三角点は神社の上にある

この山の三角点は西へ支尾根を少し下った神社の上に、一等三角点と山名標識がある。帰りはここから坂を下れば神社に降り着く。山頂を後に往路を下って奥野々山の登山口のある、舟窪ツツジ公園へと向かう。

《コースタイム》 山川町高越大橋 40分(車)→舟窪ツツジ公園 5分(車)→高越寺駐車場 20分→
          高越寺 5分→高越神社 5分→高越山頂上 2分→三角点 8分→高越寺 20分→
          高越寺駐車場  歩行時間 1 時間 難易度 @2345
          駐車場 登山口 登山道 よく整備されている         関連ページ 舟窪のツツジ
ページの最初に戻る