四国山岳紀行  No191-000504 白滝山(しらたきやま) 1526m △3(男竜)
                       徳島県つるぎ町/三好市 地図 阿波中津(南東)  山岳紀行トップヘ


          登山口から見た白滝山                      
 
白滝山1526m は徳島県つるぎ町半田と三好市東祖谷山の境に位置し、風呂塔から矢筈山にかけての縦走路の中間にあって、単独でわざわざ登る山ではなく縦走の途中に通過するか、石堂山に登る際にちょっと立ち寄ってみる、そんな山である。今回も石堂山に登る途中に立ち寄ってみた。従ってこの頁は石堂山が主体である。

石堂山は屹立する御塔石をご神体として崇め、明治の頃まで山伏達の道場として山岳信仰の山であった。登山コースは半田町大惣からと一宇木地屋からのコースがあって、いずれも中腹の石堂神社を経る。最近は大惣から神社近くまで林道が通じたので便利になった。今回は一宇役場がある、古見集落から片川に沿って木地屋方面に向かう。最終の集落からなおも林道を詰め、ヘヤーピンカーブを過ぎて 200m ほど進むと、案内板のある登山口に着く。


                        登山口から植林の中を行く

石堂山、矢筈山、黒笠山、縦走路整備事業として、平成4年から整備を進めているコースを行く。壊れかかった民家の廃屋の前を通り植林帯に入る。薄暗い植林帯を登って行くと再び民家の廃屋が現れる。小さな沢の側の道標に従い右に折れて、朽ちた廃屋の軒下を通って植林帯を進んでいくと、自然林に変わって石の小屋大師堂からは、再び植林帯の急な登りが続く。


                       石堂神社右側から登って行く

林床に咲く草花が単調さを和らげてくれる。登山口から1時間ほどで石堂神社の広い馬場に着く。ここは標高1200m 周囲は木立に囲まれて静かな佇まいである。足元にはコミヤマカタバミ、タチツボスミレ、ヤマフスマ、ショウジョウバカマ、などの可憐な草花が群落を作っていて眼を楽しませてくれる。ここから東に派生する尾根に立つと、南側に矢筈山から黒笠山にかけての山並が眺望できる。



                    林床に咲く三椏の花とショウジョウバカマ

神社からは指導標に従い自然林の中の尾根に取り付く。神社から石堂山まで 3.2キロとある。自然林の中にはミツバツツジやアブラチャンが花を咲かせ始め、木々の芽がほころび始めている。そして林床にはヤブレガサがその笠を広げつつ春の訪れを告げている。やがて林床は笹原に変って白滝山の直下まで快適な尾根道が続く。


           快適な自然林が続く                        ヤブレガサの開葉


             原生林が目立ってくる                     白滝山分岐から白滝山へ

白滝山が眼前に近ずいて来るとブナやツガなどの原生林が目立ち始める。石堂山へ 2.3キロの道標からは白滝山分岐の尾根まで胸突きのきつい登りとなる。高度を稼いで主稜線に出た所が白滝山分岐点で、右にコースを取れば間もなく100mあまりで白滝山に着く。ピークには三等三角点と山名標識があり、周囲は林で眺望は無い。火打山へ向かう縦走路が北へと延びている。


                        白滝山頂上の三角点と標識                           

分岐まで引き返して石堂山へと向かう。尾根道は緩いアップダウンを繰り返しながら進んでいく。木の間越しに矢筈山と目指す石堂山が見え隠れして来る。端正な石堂山の頂が近くに見えて来るようになると、道端に大きな岩が現れる。大工小屋石と呼ばれる自然の石室である。最近は崩壊が進んで天井部分が無くなっている。

           石堂山への縦走路                       自然の造形美の御塔石

更に少し行くと眼前に屹立した御塔石が現れる。高さ8m の自然の石の塔は見事で、かつて山伏達の信仰の対象となったのも頷ける。谷底からそそり立つ岩の塔は確かに立派で、自然の造形美に感心する。現在も麓の人々によって守られているようで、岩陰にひっそりと祠が祀られ御神酒が供えられていた。御塔石を過ぎて坂を駆け上がると石堂山の頂上に着く。


                        石堂山頂上から矢筈山

頂上は平で広くぐるり眺望が開ける。南側には落合峠から矢筈山にかけての稜線が延びて来て、眼前に矢筈山が高く聳えており、登頂意欲を掻き立てる。北側には木立の間に讃岐山脈が見えている。西側は烏帽子山や落禿山が少し頭を覗かせている。東側は高越山から奥野々山、そして奥に続く美しい阿波の山並を眺めながら、石堂山を下って行った。

《コースタイム》 美馬インター 10分(車)→貞光 30分(車)→古見 30分(車)→登山口 50分→石堂神社
         1時間→白滝分岐 5分→白滝山 35分→大工小屋石 15分→御塔石 10分→石堂山
          35分→白滝分岐 40分→石堂神社 30分→登山口   歩行時間 4時間40分
          白滝分岐から白滝山へは少し薮が絡む 難易度 12B45 
          駐車場 登山口に有 登山道 整備されている
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