四国山岳紀行 No182-991103 烏帽子山(えぼしやま) 1670m △3(江星)
                             徳島県三好市 地図 阿波中津(南西)  山岳紀行トップヘ


                      朝日に輝く烏帽子山と西の岩場

烏帽子山1670m は徳島県東祖谷山、西祖谷山の境に聳え、その名のように烏帽子に似た特異な形をしている。この山の登山口は深渕から林道を4.5 キロ入った、徳島営林署深渕造林小屋からと、林道を更に2キロほど上った落合峠からのルートがある。造林小屋からは約2時間、落合峠からは約2時間30分のコースとなる。


                        落合峠から登り始めたが

今回は落合峠からのコースを辿ったが、落禿山1683m のピークを越えた辺りから、積雪を被った薮が深くなり、前進不能となったので落合峠まで引き返し、造林小屋からのコースを取る事にした。標高1520m の落合峠は晩秋と言えど気温がかなり低く、摂氏2〜3度で手袋を履いていなければ手が凍えるほどである。峠に車を止めて先ず落禿山へと向かう。高度が上がるに従い積雪が段々と増して来る。


                         落禿山の登りと三角点

峠から40分程で無名峰の通称落禿山1683m のビークに着く。落禿山から前烏帽子山へと向かうが、積雪が深くなってこの装備では前進不能となる。気温が上がって来ると樹氷が溶け出し全身びしょ濡れとなるので、早々引き返す事にした。落合峠まで下って深渕造林小屋の登山口に向かう。谷筋はいま紅葉の真っ最中で赤や黄色に染めて錦絵の世界である。


           霧氷が前進を拒む                         谷間は錦絵の世界    

峠から北に林道を下って橋を渡ると造林小屋下の登山口に着く。登山口の標識に従い造林小屋の側を登って行く。植林帯の中のカエデ、イヌシデなどの見事に紅葉した中を登って行くと尾根に取り付く。登山道は自然林の中を尾根通しに直登して行く。周辺は色とりどりの紅葉で息を呑むほど美しく、急坂のきつい登りを忘れさせてくれるほどである。


          造林小屋下の登山口                        鮮やかに紅葉した楓

尾根に出ると笹が深くなって、先ほどとは打って変わった霧氷の世界となる。紅葉に着いた霧氷が美しいコントラストを醸し出している。ウラジロモミの林を抜けると頂上は近い。振り返ると矢筈山やサガリ禿山が霧氷を纏って白く輝いている。やがて平になった烏帽子山の頂上に着く。中ほどには山名標識と三等三角点があり、南から東にかけて眺望が開ける。


                      色とりどりの紅葉の中を登って行く

寒峰の向こうに土佐矢筈山、手前に前烏帽子山と先ほど登って来た落禿山、その向こうに天狗塚から三嶺までの山並、更に東に遠く剣山と次郎笈が聳えている。ブッシュの中の踏跡を少し西に行くとこの山の断崖に出る。目も眩むような絶壁となっており、少し下の岩場に立つと、下は目も眩む千尋の谷が広がって絶景と言うより、足元から空中に放り出されそうな錯覚を覚える。転落しないよう充分に注意しょう。


          霧氷がついた黄葉                         開けた烏帽子山の頂上

西側はガスがかかって見えないが、中津山から寒峰にかけての稜線から、前烏帽子山へと続くダイナミックな眺望に圧倒させられる。雄大な眺望を楽しんで往路を下って行く。木々の葉は最後の営みを謳歌するように色とりどりに染まり、山は冬支度の真っ最中であった。


        眼下には千尋の谷が広がる                    落禿山と前烏帽子山が眼前に

《コースタイム》 徳島自動車道 井川池田インター 15分(車)→三加茂 35分(車)→桟敷峠 25分(車)→
          造林小屋登山口 1 時間→稜線 45分→頂上 3分→岩場 3分→頂上 1 時間15分→
          造林小屋登山口 歩行時間 約 3 時間 難易度 12B45
          駐車場 登山口に3〜4台 登山道 よく踏まれている
ページの最初に戻る