四国山岳紀行 No181-991028 工石山(くいしやま) 1516m △1(仁尾ヶ内山)
                       高知県大豊町/本山町 地図 佐々連尾山(南東)  山岳紀行トップヘ


        ゆるぎ岩から工石山頂を望む                    ゆるぎ岩からの眺望は抜群

高知県には工石山という山が二つある。今回は「奥工石」と呼ばれている標高1516m に登ることにした。この山の登山口は高知自動車道、大豊インターから県道川之江大豊線を12キロほど北に詰めると、寛政時代の旧立川書院のある立川に着く。愛媛県側からは新宮インターから県道川之江大豊線を、笹ヶ峰随道を抜けて立川まで24キロほど辿る。立川からは立川川の支流である仁尾ヶ内川に沿って西へ林道を14キロほどで、工石山山荘のある登山口に着く。


            重文旧立川書院                         仁尾ヶ内川の清流

山荘横の白石神社の鳥居を潜り、約1時間で工石山の頂上に達する。立川からは最も難所とされていた寛政時代の参勤交代路として、丸一日かけて愛媛県側に山越えしていたが、今はは高知自動車道が山脈を貫通して、僅か10分足らずで山越え出来るようになるとは誰が想像していたであろうか。仁尾ケ内川の流れに沿って集落を過ぎると、道は悪くなってゴトゴト道の林道を進んで行く。前方に工石山が見えて来ると登山口は近い。


                      登山口の工石山荘脇から登って行く                    

立川からは45分ほどで山荘のある登山口に着く。山荘は無人で自由に使用出来るようになっているが、後始末には細心の注意を払いたい。山荘横の白石神社の鳥居を潜って登山開始となる。暫らく植林の中のじぐざぐ道を登り、岩のガレ場を登り詰めると1320m 地点の稜線に出る。


                       ガレ場を登りつめると稜線に出る

稜線からは視界が開けてブナの林立する快適な道となる。南側には白髪山が木立の間に見え隠れする。間もなく巨岩の下のきつい登りとなるが、距離は短いのでゆっくり登って行こう。岩の上の稜線はシャクナゲ林となっており、その間を登りつめて行くと、岩の間から清水が落ちている水場があるので休憩して行こう。


             岩場の登り                             随一の水場

水場の岩の上からはブナ林の中の緩い道となって、見事なブナに感心しながら進んで行くと、眼前に天を突く通称「ゆるぎ岩」と呼ばれる巨岩に突き当たる。この岩峰の上に工石権現の祠が祀られており、通称「仁尾ケ内山」の頂上とされている。岩峰を右に巻いて急坂を登って行くと岩峰の上に立つことができる。


          快適なブナ林の中を行く                       巨大な岩峰が眼前に

ここからの眺望は素晴らしい。南側には白髪山から西側にかけて、高知県の山々が折り重なるように続く。東側には高知県から徳島県の山並が延々と続いているが、今日は霞んでいてはっきり見えない。岩稜周辺はドウダンツツジなどの紅葉が美しく、岩峰の下を覗けば紅葉の絨毯が広がる。


         一等三角点のある山頂                        眺望の岩峰の上に立つ

この山の最高点はここから 700m ほど北へ行った所にあり、一等三角点と標識がある。周囲は林で眺望は遮られているが、昔は眺望が開けていたと思われる。暫らく休憩して往路を下山して行く。林床にはこの時節の草花が最後の小春を謳歌しているかのように風に揺れ、ブナはもうすっかり葉を落として冬の訪れを告げていた。


            アキノキリンソウ                            ノコンギク

《コースタイム》 大豊インター 25分→立川 45分→登山口 20分→稜線 20分→水場 20分→岩稜
          10分→頂上 50分→登山口  歩行時間 約 2 時間 難易度 12B45
          駐車場 登山口 登山道 整備されている
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