四国山岳紀行 No180-991001 三辻山(みつじやま) 1110m △3(三辻山)
                           高知県土佐町/高知市 地図 田井(南西)  山岳紀行トップヘ


         向いに工石山が聳える                        北側から見た三辻山

三辻山は高知県土佐町と高知市土佐山の境にあり、工石山陣ケ森県立自然公園の一部で、一時間ほどで登れる登山者の少ない静かな山である。頂上直下には原生林地帯があり、高知県の天然自然林として保護されている。今回は赤良木トンネル南口の工石山登山口から登り、頂上を経て原生林を通って樫山峠から県道に下り、最初の登山口に帰って来るコースを取ることにした。


           鉱山跡の林道を行く                       林道から見た三辻山

赤良木トンネル南口にある青少年自然の家の上の林道を行くと、左に工石山登山口の道標を見出すが、そのまま鉱山跡に向かう林道を詰めて行く。ここからは三辻山の山頂や鉱山跡が見えている。暫らく鉱山跡に続く荒れた道を歩いて行くが、道端にはこの時期の秋の草花が至る所に咲いていて退屈しない。


            ヤマジノジギク                           ミヤマママコナ

ツリフネソウ、ミヤマハナウド、ミヤマヨメナ、ゲンノショウコなど賑やかである。林道が大きくカーブした所が、三辻山への登山道入り口となっている。少し判りにくいが茂みの中にある古い道標に従って、右へ植林帯の中の平坦な道を進んで行く。間もなく正面に古い道標が現れてここから左に折れると、植林帯の中の本格的な登りとなる。


           分岐点にある休憩所                       分岐には道標がある

よく手入れされた植林帯を登り詰めると雑木林に変わって、笹の茂る中を抜けるとブナ林などの自然林に出て、休憩所のあずまやが前方に見えて来る。あずまやの前から道は左右に分かれ、左は頂上へ、右に行けば樫山峠へと続く道である。ここから5分ほどで三辻山の頂上に着く。頂上には三等三角点と嶺北ネイチャーの山名標識がある。


                         頂上からは眺望が開ける                         

山頂からは眺望が開けて、北側の峰には無線中継塔が建って山の景観を損なっているが、その向こうに脊梁の山々が霞む。西側には工石山が大きく聳える。東側は笹ヶ峰の向こうに国見山が頭を覗かしている。南側は谷間の向こうに高知市の街並みが霞んで太平洋へと続く。ぐるり360 度の眺望である。


                         テンニンソウが道を覆う

あずまやまで戻って樫山峠へのコースを取る。この辺りはブナなどの自然林が残り、シャクナゲやミツバツツジなども多く、原生林を眺めながら尾根の東側の平坦な道を進んで行く。道脇には可憐な秋の草花が咲き、特にテンニンソウは群落を作って道までも覆っている。他にモミジガサ、ミヤマママコナ、アサマリンドウ、ヤマジノギクなどが目を楽しませてくれる。


                        道脇には秋の草花が多い

雑木林を抜けると尾根端に出て眼前に視界が開け、眼下にススキの広がる樫山峠が見えている。少し下ると樫山峠と工石山登山口への道標のある分岐に着く。峠までは少し道に薮が被さり歩きにくいが、足元は確かりしているので注意しながら進めば、間もなくススキの波打つ広々とした樫山峠に着く。

                      ススキの波打つ広々とした樫山峠

峠には古いベンチとごみ籠が有り、手入れされていた頃が偲ばれる。峠からはススキの中の小道を南に下る。少し薮が絡むが植林帯に入ると道は確かりしている。沢の音が大きくなって大岩の下を抜けると突然県道に飛び出す。あとは赤良木トンネル南口の登山口まで10分余りの車道歩きとなる。

《コースタイム》 青少年自然の家 15分→登山口 40分→頂上 45分→樫山峠 20分→県道 10分→
          青少年自然の家 歩行時間 約 2 時間10分   難易度 12B45
          駐車場 青少年自然の家 登山道 樫山峠の尾根肩までは整備されている
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