四国山岳紀行 No170-990415 矢筈山(やはずやま) 788m △1(矢筈山)
                               香川県さぬき市  地図 鹿庭(南東)  山岳紀行トップヘ


      前山ダムに影を落とす矢筈山と女体山              中央の峠から左に女体山右が矢筈山

矢筈山788mと女体山763mは東讃岐平野から見ると、一連のアルペン的な形をした山塊が奥に目立つ。峠を挟んで一番高い右のピークが矢筈山で、左のピークが女体山である。南側の麓には四国霊場結願寺の大窪寺があり、昔はこの山脈を山越えして大窪寺に参拝していたようで、今はその遍路道も四国の道として整備されている。


        峠からは眼下に眺望が開ける                    峠の登山口から登って行く

この山へは麓から登るのもよいが、立派な車道が大窪寺まで付いており、今回は時間の都合上、峠から両山を目指すことにした。高松方面からだと長尾町から県道3号線を南に進み、前山ダム湖畔を過ぎて1キロほどで左にに入って行く車道をつめて行く。大多和の集落を過ぎて車道は山を急登して行くようになる。峠からは眼下に前山ダムの向こうに、長尾町から三木町にかけての東讃岐平野が眺望できる。


                       取り付きの急坂を登って行く

峠に車を置いて先に矢筈山に向かう。道脇に登山口の道標が有り、そこから胸突きの急坂を登って行く。傾斜角40度はあろうか何かに掴まらなければ滑り落ちそうな急勾配である。ロープがほしい場所だ。そこを過ぎると尾根筋の水平道となって小さな岩稜のピークに着く。ここからは眼下に南の県境の山並が眺望でき、西側にはこれから向かう矢筈山が大きく迫って来る。


                      岩場のピークからは眺望が開ける

岩場を下って赤松林の尾根をアップダウンしながら進んで行く。時折り樹林の間に南側の眺望が開けて阿讃山脈が眺望できる。岩のピークを過ぎて尾根筋を右に巻ながら、林の中を登って行くと矢筈山の頂上に着く。山頂には山名標識と一等三角点が有り、頂上一帯は昔は素晴らしい眺望であったが、最近は周辺の木々が生長して見通しが悪くなっている。

                       岩場を越えて矢筈山頂へ向かう

この時節、林の中に咲く白いコブシの花がひときわ目を引く。暫らく休憩して下山に移る。頂上からの展望は得られなかったが、途中の岩場のピークに立って素晴らしい眺望をもう一度満喫しよう。北側は高松方面から東讃平野にかけての眺望が広がり、奥に屋島や五剣山が顔を覗かし、その右手には志度湾の向こうに小豆島が霞む。そして東にこれから向かう女体山が近くに迫る。


         矢筈山山頂の一等三角点                     コブシの花が見受けられる

峠からの女体山の登山口は、矢筈山登山口の道路の向かい側にある鳥居からが女体山の登山口となっている。ここからは四国の道として整備されているので、丸太の急な階段が頂上まで続いている。案内板には頂上まで150mとあるが、実際はもっと長いので一歩一歩ゆっくり登って行こう。途中少し下って再び急な階段を登って行くと、登山口から15分ほどであずまやの有る頂上に着く。


                  矢筈山登山口の向かいにある女体山の登山口

この時節、道脇にはヤブツバキの花が咲いて苦しい登りを少し和らげてくれる。あずまやの西側に少し眺望が開けて、先ほど登って来た矢筈山が大きく見えている。ここから北側へ大きな岩を右に巻いて進んで行くと、祠の祀っている女体宮に着く。新しい祠の脇には以前の相当古い朽ちかけた祠が歴代の名残を残している。


           女体山のきつい登り                       頂上に休憩所の東屋

一枚岩の先に立てば眼前に絶景が広がり、東は津田町辺りから西は琴平町辺りにかけての讃岐平野部と、その中に島のように佇む山々と街並み、そして瀬戸内海を隔てて遠く中国地方の沿岸まで視野に入る。視界 240度見飽きたらない第一級の眺望が展開する。暫らく去り難い広大な眺望を楽しんで、帰りは南麓の大窪寺をお参りして矢筈山と女体山を後にした。


                     女体宮の岩場からの眺望は素晴らしい

《コースタイム》 前山ダム 25分(車)→峠登山口 15分→岩山ピーク 15分→矢筈山 25分→峠登山口
          15分→女体山 10分→峠登山口 20分(車)→大窪寺 歩行時間 約 1 時間20分    
          駐車場 峠の路肩に 登山道 整備されている  難易度 1A345
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