四国山岳紀行 No160-981115 大滝山(おおたきさん) 946m △1(大滝山)
                     香川県高松市/徳島県美馬市 地図 西赤谷(南西)  山岳紀行トップヘ


                        アクセス道からの大滝山

大滝山は阿讃山脈のほぼ中央に位置し、古くから信仰の山として栄え、頂上直下には西照神社と大滝寺があり、大滝寺は奈良時代の僧行基が香川県側から登って寺を創建し、平安時代の延暦年間に弘法大師が修行に登った際、西照大権現像を彫刻したという。厄除けの寺でもあり、四国霊場番外の寺でもある。天安3年(858年)聖宝尊者祈念の石碑、経塚、お手植の高野槇は現在も寺の西方に残っている。


                          西照神社と大滝寺

この大滝山頂上は神社と寺の北側にある946mのピークを示しているが、登山の対象としては南西方向の三角点のある城ケ丸943mを頂上としている。今回のこの山へのアクセスは徳島側の脇町から国道 193号線を北上して、夏子ダムのある夏子から大規模農道に入って行くコースを辿る。要所には道標があるので判りよい。途中に俯瞰できる農家の段々畑の幾何学模様が美しい。


            中腹の段々畑                          神社の厄除け石段

大滝寺から厄除けの急な石段を登りつめると、杉の巨木が立つ西照神社がある。神社には天照大神の弟の月読命らが祀られている。他に田寸津姫命、田心姫命、一杵島姫命である。月読姫は九州四国を治め、合わせて大和紀伊の国の動向を監視するよう命じられて天下り、航海の神である宗像の三神をつれて伊予からこの大嶽山(古名)に移り、展望のきく山頂から瀬戸内海、浪速、大和の動向を監視し、九州、四国を繁栄に導いた。


                         神社西側から尾根筋へ

その後下って平安時代に空海は24才のときこの山の北面の中腹で 3年間山籠して続いて室戸で 3年修行した後に都に上った。遣唐使として航海する時、この神に航海の安全を祈願して無事帰国できたので別当寺を建てて厚く崇敬した。社殿の狛犬は狼に襲われた親子を救い、神域の汚れることを防いだ狛犬として有名であるという。


                         大滝山頂上は檜林

境内には目通り 4.5m、高さ 50m の燈明杉の大木がある。登山口は神社の西側の小道に入り、ヒノキ林を抜けてこの山の最高点に向かう。5分ほどでピークに出るが林で見通しが利かない所である。引き返して縦走路まで戻り、南西へよく踏まれたブナ林の尾根道を詰めて行く。


                         紅葉の尾根筋を行く

緩いアップダウンを繰り返しながら、神社から20分ほどで六角屋根のあずま屋のある城ケ丸943mの尾根に着く。標識の側には一等三角点があり、周囲は林で見通しが利かなくなっているが、何となく落ち着きのある場所である。この辺りは県立自然公園としてよく整備されており、北側は大滝山自然休養林県民憩いの森として、明治百年を記念して整備したものである。


                       城ヶ丸には一等三角点がある

北側山腹に縦横に付けられた遊歩道は延長10キロに近い。尾根一帯は残りのブナやシデの紅葉がひときわ西日に映えて美しい。山に登ったと言うよりは森を散策した、そんな晩秋の佇まいの大滝山であった。

《コースタイム》 脇町インター 15分(車)→夏子大規模農道入口 20分(車)→西照神社 5分→大滝山
          20分→城ケ丸 20分→西照神社  歩行時間 約 45分 難易度 @2345
          駐車場 西照神社 登山道 整備されている
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