四国山岳紀行 No156-981113 大川山(だいせんざん) 1043m △2(大川山) 
                       香川県満濃町/徳島県三好市 地図 内田(南東)  山岳紀行トップヘ


         下内田付近からの大川山                       竜王山からの大川山

大川山は香川県満濃町琴南の奥にひときわ高く聳え、香川県では竜王山に次ぐ第二の高峰であり、頂上には雨乞いと安産の神を祀る大川神社があり、古くから開かれた山である。近年開発が進み頂上直下まで車で登れるようになったが、昔からの山道を歩いて登る価値のある山である。


                      この先から右に車道を詰めていく

主な登山口は国道 438号線の琴南のバス停のある、中通か下皆野から昔からの登山道が通じている。車道と登山道は所々交叉するが整備されているので登り易い。国道 438号線沿いの琴南中央公民館前を過ぎると、右手に 「大川山キャンプ場」 への道標がある。舗装された林道をつめて行くと、眼前に大川山が大きく迫って来る。


                        道路からは階段道が続く

林道は植林帯から原生林に変わると、頂上直下のキャンプ場と三野町への分岐に着く。今回はここに車を置いて途中から登山道に取り付く。登山道は道路からすぐに急な階段道を登って行くようになる。落ち葉の積もった稜線に出ると道は広く緩やかになるが、再び階段道を登りつめると山頂の大川神社の境内に着く。


                         山頂の立派な大川神社

本堂の石垣の下には幾つかの山名標識版が立っている。神社の裏側に二等三角点がある。大川神社は今から1200余年前の文武天皇の時代に役の行者が祠を建てたとされ、神社には大山祗の命と木花咲耶姫命を合祀しており、山の神としてまた農耕の神として、また安産の神として崇拝をされてきた。


                        三角点は神社の西裏にある 

社伝によると聖武天皇のころ、天平4年(732) に大旱魃があり、時の国司が大川神社で恵の雨乞いをすると、祠の前の小池から一匹の白蛇が這い出して竜に姿を変え、天に昇り雲を呼び大雨を降らせたと伝えられている。それ以来歴代国司の信仰厚く、讃岐阿波はもちろん四国中からも尊崇を浴びて来たという。


                     大祭には念仏踊りやお接待が行われる

そして今も旧暦 6月14日には、氏子の人々が鐘を打ちならし、社前にて念仏踊りを奉納している。そして八月第四日曜の秋季大祭は、獅子舞や阿波踊りもあり大勢の人出で賑わう。神社の前の大杉がそんな歴史を見つめて来たようだ。神社の周辺はブナ、イヌシデ、カエデなどの大木が見事に紅葉して彩を添える。


                       神社周辺の紅葉は素晴らしい

周辺は大滝大川自然公園として整備され、キャンプ場やバンガローがなどがあり眺望も素晴らしい。南側は吉野川の向こうに剣山系が霞む。東側はこれから向かう山頂に鉄塔のある竜王山が聳えている。道脇には山野菊が過ぎ行く秋を謳歌するように咲き誇っていた。

《コースタイム》 琴平 40分(車)→中通 20分(車)→車道分岐 20分→大川神社 15分→車道分岐
          歩行時間 約40分  難易度 1A345 登山道 整備されている
ページの最初に戻る