四国山岳紀行 No151-980718 鶏足山(けいそくさん) 955m △無
                         徳島県三好市西祖谷山 地図 大歩危(南西)  山岳紀行トップヘ


           頂上は左のピーク                         吉野川の奥に梶ヶ森

この山へのアクセスは国道32号線から徳島県大歩危橋を渡り、祖谷渓有料道路の料金所のあった手前から右の車道を詰めて行く。上吾橋集落の安楽寺手前の分岐に着く。分岐を左にとって進んで行き、大杉のある五所神社の前から分岐を右にとって、道なりに進んで行くとキャンプ場に向かう林道に入って行く。林道の終点が登山口のあるキヤンプ場である。鶏足山955mは頂上付近に急峻な岩場を配し、かっては修験僧の修行の場の面影をとどめている。


          国体に使われた岩場                         五所神社の大杉

登山口の途中にある五所神社の大杉は樹齢1100年あまり、目通り12.8m、樹高44mで県の天然記念物に指定されている。また林道の途中にある古宮岳登攀場は高さ70m 幅75m の岩場で、南壁と西壁の二つの壁からなり、国体の山岳競技大会に南壁が使われた。林道はこの古宮岳直下を通ってキャンプ場に行き着く。


           登山口のキャンプ場                        欝蒼とした登山口            

キャンプ場は炊事場とトイレが整備され、広場の奥から登山開始となる。入り口は欝蒼と草木が茂っていて判り難いが、静かな林の中に分け入るとこの時節、足元にはヒガンバナに似たキツネノカミソリやモミジガサ、ホタルブクロなどが咲いている。


                     林床に咲くキツネノカミソリとホタルブクロ

最初の分岐を右に取り、ガラガラした石混じりの道をじぐざぐに登りつめると、巨岩のそそり立つ岩場の下に着く。洞窟のような岩の間を縫って岩の上に出るが、踏跡は更に上部の岩場へと続く。足場が悪く滑りやすいので、気を引き締めて登って行かなければならない。岩場の湿った所にはイワタバコが着生している。


                       立ちはだかる大岩を巻いていく

尾根のコルに出て右に進むと岩の小ピークに出るが、眺望は今ひとつで西奥に梶ヶ森が見えている。小ピークを引き返しコル左側の5m ほどの鎖の懸かった絶壁を登って行く。続いてまた3m ほどの鎖を登りつめるとピーク直下の大岩壁の下に出る。大岩壁は高さ35m はあろうか、垂直に鎖が垂れ下がり、腕力に自身のない者は右の巻き道を取ろう。


                        手ごわい鎖場の登りが続く

巻き道もなかなか手ごわく急峻である。ルートハングして岩や木の根を掴みながらの登りとなる。岩壁には岩松が着生している。巻き道を登りつめると奥行き10m ほどの洞窟があり、奥には石仏が祀られている。その右脇から岩場を登って行くと岩壁の上に出る。岩壁の上は二段のテラスになり、テラスの先に立つと足元から前は天空の世界となる。


                        眼下に吉野川が俯瞰できる

眼下に吉野川の渓谷が180 度俯瞰でき、東側は山並の奥に国見山や中津山が聳えており、西側は谷を隔てて野鹿池山から黒滝山にかけての大きな山塊が聳える。西側は吉野川の流れの奥に梶ヶ森が聳えている。絶景を堪能して岩場を下り鶏足山の頂上に向かう。林の中の尾根を10分ほど登って行くと山名標識のある頂上に着く。三角点は無い。


                       更に岩場の尾根を登れば頂上

狭い頂上は樹林に囲まれて眺望はないが、明るい緑の木立に爽やかさを感じる。ここから更に稜線を200mほど進み、左へ踏跡を下って行くとコルから登山口のあるキャンプ場に下ることができる。岩場を通らないので変化はないが、こちらの方が初心者向きと言えよう。ただ踏跡程度なので確かりとしたルートハントが必要である。鶏足山は標高は低いが修験僧が修業した山だけに、手ごたえの感じるスリルに満ちた山であった。

《コースタイム》 大歩危 30分(車)→鶏足山キャンプ場 30分→尾根 30分→鶏足山 30分→尾根
          30分→キャンプ場 歩行時間 約 2 時間  難易度 123C5
          駐車場 キャンプ場 登山道 やや荒れている 鎖場あり
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