四国山岳紀行 No150-980709 東赤石山(ひがしあかいしやま) 1707m △3(赤石)
                      愛媛県四国中央市/新居浜市 地図 弟地(南西)  山岳紀行トップヘ


                         岩峰を連ねる東赤石山

東赤石山1707m は愛媛県四国中央市と新居浜市の境にあり、四国では珍しい岩峰の山塊となって、その岩塊は橄欖岩からなり、成分に鉄を含んでおり風化されて赤茶けた色となり、この山の名称となったもので、また高山植物の豊富さにおいては四国一と言われている。これは母岩の風化による土壌が高山植物の生育に適したせいと想われる。


         筏津登山口から登って行く                     最初は人工林の中の登り

登山口は南北にあるが、最近は南側の別子山からのルートがよく整備されており、また北側からのルートは道が荒れているが、この山の深い原生林の中の静かな山行が楽しめる。どちらからも約3時間半ほどで山頂に立てる。今回は南側の別子山筏津登山口からのルートを辿ることにした。植林帯の中を20分ほどで瀬場登山口から登って来た合流点に着く。


            豊後の分岐点                          奥に東赤石山を望む

ここは豊後という地名で昔集落があった所。少し進むと視界が開け奥に東赤石山の岩峰が眼に飛び込んで来る。最初の水場からは急坂となり、八間滝の右岸を高巻きするようになる。急坂を登りつめると南側に視界が開けて東光森山が顔を覗かす。清々しい林の中の水平道を進んで行くと滝の音が大きくなって、対岸に長い瀑を懸けた八間滝が木の間越しに見えて来る。


          長い瀑をかける八間滝                      瀬場谷の丸木橋を渡る

登山道は緩いアップダウンを繰り返しながら進んで行き、瀬場谷に下りて丸木橋を渡ると道標があり、道は左右に分かれる。右は旧道で東赤石山に直接通ずる道、左は赤石山荘を経由して行く道でどちらを行っても趣がある。今回は右のコースをつめていく。植林帯の中のじぐざぐを繰り返して尾根肩に出ると、道は水平道となり、小さな丸木橋を渡り滝上に出てちょっと一息入れたくなる。


         瀬場谷を渡ると標識がある                    右にルートを取り旧道を行く

滝上の小さな梯子を上ると広い沢に出て道は消えるが、転石の上を斜めに進んで対岸の左岸に取り付く。植林帯の中の左岸を詰めてじぐざぐに高度を稼いで行き、再び沢の上部の水場に出る。ここからは尾根通しの急登が続くので一息入れて行こう。岩場の急登は疲れるが周囲の林が爽やかである。足元に注意しながらゆっくり歩を進めて行く。


                       最後の沢を渡ると急登が続く

高度が上がり原生林の背丈が低くなって来ると、シモツケソウやヤマアジサイのピンクの花や、クガイソウの青紫の花があちこちに見えて急な登りの疲れを癒してくれる。トラバース道に出て左に進むと視界が開けて、南から西にかけての脊梁山地の眺望が開ける。東赤石山頂へは道標に従い右に折れ、赤石越えへの胸突きの急坂に取り付く。


          固有種のオトメシャジン                       ピンク色のヤマアジサイ

なかなかの急登であるが奇岩や高山植物を観察しながらゆっくり登って行こう。この時期、この山にだけ咲くオトメシャジン、アワモリショウマ、コバノギボウシなどが目を癒してくれる。急坂を15分ほどで稜線に出る。ここは赤石越え、北側からの登山道と東西赤石山稜線を結ぶ十字路となっている。


                          岩峰の東赤石山頂上

東赤石山はここから東へ15分ほどで山頂に達する。シラベとシャクナゲの林を抜けると頂上の岩稜に取り付く。岩場の山頂は視界がぐるりと開ける。暫らく雄大な眺望を楽しもう。眼下には土居町や新居浜市外が広がり瀬戸内海へと続く。西は峰続きの八巻山から前赤石の岩稜が重なり、その向こうに石鎚山系が遠くに連なる。


                        山頂から瀬戸内側の眺望

南側は脊梁山脈の向こうに土佐の山並がどこまでも続き、雄大な眺望が展開する。見飽きたらない眺望、岩陰にはこの時節の高山植物が風に揺れ、去りがたい東赤石山であった。

《コースタイム》 筏津登山口 20分→豊後 20分→八間滝 20分→分岐 30分→滝上 40分→沢上水場
          45分→トラバース道 20分→赤石越え 15分→東赤石山 10分→赤石越え 15分→
          トラバース道 35分→沢上水場 30分→滝上 20分→分岐 15分→八間滝 15分→豊後
          15分→筏津登山口  歩行時間 約6時間   難易度 123C5
          登山道 整備されているが急坂多い
          駐車場 瀬場登山口 無し 路肩に5〜6台可 筏津登山口 筏津山荘上に10台  
          筏津山荘駐車場は要許可 登山口は駐禁
                                     秋の東赤石山へ
  東赤石山の花へ
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